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ふろむださんの『人生は、運よりも実力よりも「勘違いさせる力」で決まっている』

冒頭より『相手を勘違いさせる力』がいかに大切かが書かれている。世の中の人の大半は騙されている可能性がある。
過去を思い返すとたしかに納得するが実力がある人よりも錯覚させる力を持っている人のほうが評価される。

ではなぜこの錯覚というものをフォーカスを当てて本書が書かれているかというと人間の脳は基本的に錯覚を起こすようにできているらしい。

そして勘違いさせることにおいてめちゃめちゃ重要なことが一つあってそれは本物の中に紛れ込ませることらしい。
すごく共感で、本物の中に紛れた嘘ってバレづらいんです。

本書でも書かれている言葉でいうとすると『錯覚資産を使用すること』この錯覚資産をいくら使ったとしても取り締まられることは殆どない。
それはなぜかも本書で書かれているが『思考の錯覚は自覚できない』らしい。だからこそ錯覚資産は極めて強力な武器になる。

そして私自身がビックリしつつも、確かにって思った内容として『人は何かが起きると、あなたの「無意識」は、あなたの「意識」の知らないところで、「自分は予めそれが起こることを予測していた」ことにしてしまう。』

本庶は何が伝えたいかというと人間の記憶こそ当てにならないものはない。しかしこれは生物としての生存本能が作用しているらしい
人間ってすごい。そしてそれは『自分の判断すらも書き換えられてしまう』

人間の脳はなんと恐ろしいのだろうか。
自分の都合のいい過去に変換している。

更に読み進めるとゾッとするような内容が書かれているので紹介しますね。
『人はコントロールすることを求めている。そしてコントロールできるとより幸せで健康で活動的になる。しかしそのコントロールできていたものを失うと酷く弱ってしまう』

『幸運を引き当てる確率を飛躍的に高くする方法』という章に入り改めて思ったのは「この本当たり」だということ。言葉で説明するには少し難しい内容なので本書を手にとって確認して頂きたいのだがあなたが比べているもののそもそもの分母の違いを視野に入れているかということを考えてほしい。
分母の違いを考えられると幸運を引き当てる確率はあがる。こんな当たり前のことですらカタチがないと勘違いしてしまうのだから人間の脳は恐ろしい。

そしてその脳は『過剰に一貫性』を求める。一貫性を求めるあまり、過去の出来事や感情を書き換えてしまうらしい。
だからこそこのことを理解した上でうまく付き合うしかない。
うまく付き合えば付き合うほど、自分の人生が生きやすくなるのかもしれない。

私が育った家庭には実力主義というものがすごいというようなイメージが強かったし、実力がない人に価値はないとも思っていた。
確かに実力が無いよりもあったほうがいいが必ずしも必要なものでは無いと言うのが本書が伝えたい内容だと思う。
だからこそ「実力」「運」「錯覚資産」のバランスが重要になると改めて考えされられた。

そして人間は思い込みの生き物であるということも同時に理解していなければならない。
しかしその思い込みの生き物だということを理解していても、と同時に実はその思い込みを破ることすらできないということも理解していなければならない。

だからこそ「思い込む脳」といかについあっていくかが重要になる。

本書のまとめの文章を読んだときに以前、ある人に聞いた言葉を思い出した。
本書には『狂気の人間に対して「あなたは狂っている」と言っても通じないだろう。狂っている人間は自分が狂っているとは思っていないからだ。』
この言葉を読んだときに思い出した言葉は、「世の中は思考停止している人で溢れている。そんな中で思考が動いている人は少数なのだから世の中から見れば異常なのは思考が動いている人の方ですよ」
この言葉は今でも心に入っているし、人間はなぜ自分が正しいって思い込んでしまうのだろうか。

たぶん私も含めた人間は私達が思っている以上に「弱い生き物」なのだと思う。

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