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ボクの音楽武者修行

僕にとっての小澤さんは、この本の作者。中学生の時に初めて読んだと思うけど、学生時代、何度も何度も読み直した記憶がある。初めての個人での海外旅行はイングランドとスコットランドだったが、その時もわざわざ持参したような気もする。あともう1冊は、「どくとるマンボウ航海記」だった。

小澤さんが書いているように、実際にその土地へ行き、そこに住んでいる人たちと話をするとは「武者修行」そのもの。旅行であれ、留学であれ、その経験をしていると、世の中を見る目が複眼的になってくると思う。知らない者の強さというのも確かにあるけど、混迷を深める今の世の中、無知であることのリスクの方がずっと大きいと思う。

音楽にはさほど関心がないまま来てしまったので、コンサートに行ったこともほとんどないのだが、ドイツ留学中に、ベルリンフィルとバンベルク交響楽団の演奏を聴いたことがあった。どんな曲だったのかも忘れてしまったけれど、実際に演奏を聴くというのは悪くないなあ、とその時に感じたことを思い出した。クラシックか落語か、久々にライブに行ってみようという気になった。

今日の日経新聞に、小沢さんについての長文の記事が載っていた。彼はコミュニケーション能力が非常に高く、指揮者として一流だっただけでなく、スポンサーを集めることも得意だったらしい。こういう方と一度お話をしてみたかったなあ、と(勝手に)思ったりもしている。

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