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新しい拠点だからチャレンジを。佐賀市の魅力と拠点開設後の気づきとは【後編】

佐賀市の可能性と、新たなチャレンジ

前編では佐賀市に拠点を開設したIT企業2社に「なぜ佐賀市に拠点を開設したか」「佐賀市の魅力」についてお伺いしました。

今回の後編では「新しい拠点だからチャレンジを。佐賀市の魅力と拠点開設後の気づきとは」と題し、佐賀市拠点での人材採用、チャレンジの必要性をおうかがいしました。

佐賀市拠点独自の採用、佐賀人の特徴とは

松本:弊社は従業員の9割がずっとITをやっている技術者なんですよ。弊社って、しっかりとした人事部がなかったんですね。私が人事部を作ると宣言をして、今期から新卒採用に力を入れようというところなんです。まずはイーバイピーの知名度をあげようっていうところで、佐賀市がやっているイベントには参加しようと思っています。

はじめて佐賀市で説明会をやったときは、おばあちゃんが来られたのがすごい印象的だったんですよ。孫のために会社の内容を聞きに来たっていうのは私自身はじめてで。話を聞くと、孫のためにパンフレットを貰いに来たと。そういうところで佐賀の特性をいろいろと勉強させてもらいながら、採用を方を進めていきたいと思っています。

神谷:無計画というのが本音なんですが。さきほどお話ししたスタッフ一人で当初は考えていたので。そのスタッフは開発職ではなくて、プロジェクトマネージャー。進捗管理や、クライアントの要望をとりまとめる役割でした。なので、佐賀市拠点はプロジェクトマネジメントと、プロジェクトの前後を担う役割ですね。
最近では、コロナがきっかけでワーケーションとして佐賀市に1週間2週間、もしくは一ヶ月っていう単位で、開発職のスタッフが佐賀市に行くようになったんです。そこから「東京に頼まなくても、いろいろなことができるじゃん」っていうことを気づいたらしくて。東京と全くポジション的には今は変わらないですね。ただ場所が違うというだけになっています。

今は佐賀県内で三度移転をしていて、直近は2022年9月に移転しました。ブティック丸々一棟を借りることになって。コワーキングスペースを作って、東京のスタッフも行ったり、佐賀のIT系の方に入ってもらえるスペースにしようと。
モチベーションとしては佐賀本社にすると言っていますので、これかなり本気ですね。これも誤算というか、ワーケーションで東京から行っていたスタッフが4人佐賀市に移住しました。「もう佐賀市がいいです」って言われて。そんな制度はなかったんですけど。笑

マリエッタ社の佐賀オフィス(https://www.marietta.co.jp/)

誤算の前に、想定通りだったことは、東京の本社でおもしろい研修をやっていて。だいたい経験者のみで募集をかけると、なかなか応募してもらえないんです。そうすると初心者歓迎にするしかなくて。東京では、初心者の方に「ゲーム研修」という研修を行なっています。ゲームを自分で企画、設計、開発してテストまで行って、リリースまで持って行く。要は一人で作るという研修をやっています。
東京の場合は、この研修がかなりウケていて、500名の応募があったんですよ。こんな小さな会社に。で、ここからが東京と佐賀の大きな違いだなと思うんですが、東京の場合、その研修終わると、ゲームってこうやって作るんだって理解して、転職してしまう方がかなりいるんですよ。弊社はゲーム会社ではないので、ゲームだけに興味をもたれると、ゲーム会社に転職するという現象が起きたりするんです。一方、佐賀の方は、そのまま業務についてくれるというところが想定通りというか、研修の狙い通りでしたね。

神谷:想定外は、佐賀で人員拡大をするために移転を繰り返していたことです。最初は佐賀市ではない別の地域に拠点があったんですが、そこでは無理だろうと。地域の中で人材を探すっていうのは、地域によってはハードルがある。それで佐賀市に移転したんですが、はじめのオフィスは駅から徒歩圏内ではなかったんです。そうすると車で来られる出社される方が多くなってしまった。専用の駐車場を持っているわけではないので、個別に駐車場を借りないといけないというところが誤算でしたね。

新たな拠点だから、チャレンジする

神谷:1年後、3年後、5年後、そこまでは読めていないところです。弊社の仕事量は年間120%ぐらいで増えています。コワーキングスペースを作って、東京から佐賀市に行ったり、佐賀市のコワーキングスペースにフリーランスの方が入ってきて、手伝ってもらうなど、ハブのような場所にしたいなと思っています。

失敗したらやめればいいので、そのような気持ちでやっていますよ。佐賀でマンション借りたっていう話もしましたけど、あれは本当に失敗しました。やってみてダメならやめる。

松本:ものづくりに関しては佐賀市ですべて終わらせたいと考えています。今、東京と兼用なんですが、今度佐賀市に工場を作るところなんです。佐賀市にすべて移転をして、組み立てから検品までを佐賀市でやりたい。

そこで弊社が特許をもっている静脈認証、その特許を活かした新たな製品にチャレンジしていきたいですね。

先ほど神谷さんが言ったように、社長ってやめる決断ができるので、ダメだと思ったらもうやめる。私たち社長も絶対間違えると思うんですよ。100%正しいなんてありえない。しかし、「こういうことやろう」「こういうことやりたい」ってことをどんどん社員に語っていく。そういう、雰囲気作りができるような会社を佐賀市に。佐賀市には自社工場を作るので、そういう考えをどんどん少し広げていきたいなと。

イーバイピー社の佐賀オフィス(https://www.exp-corp.com/)

あとは、工場ができるので、たとえばパートさんにも来ていただいてイーバイピーを知っていただきたいですね。なので、マリエッタさんの事務所を本当に見てみたいですね。弊社では事務所のフロントを喫茶店にしようかなって。佐賀拠点の所長と私で意見が今分かれているんです。笑
レトロな喫茶店がいいか、今流行りの喫茶店がいいかで、どちらがいいんだみたいな話をしています。要するにどこか親しみがもてるような会社を目指していきたいですね。

佐賀市に拠点を開設したことで、感じた気づきとは

松本:不思議なのですが、拠点を作ると、ここで何かしたいって気持ちが出てくるんです。佐賀市に拠点を作ってから、東京を俯瞰でみられるようになりましたよね。

佐賀市から東京をみられるようになったので、その部分は自分にとって大きいかもしれないです。実は東京でこうだったとわかるようになりましたね。そこは想定外でうれしいところですね。

神谷:自分もまさにそうですね。東京だと、結局デスクワークでずっと同じ机の前に座って、これが普通になってしまうんですよ。今回、佐賀市でコワーキングスペースを作って、社員が違う所に移動して、お茶飲みながら打ち合わせして。「あ、逆にこのパターンもいいな」って思って、東京のスタッフにも1日1回ぐらい外に出て、外で仕事しましょうって、あえてやりはじめています。

仕事とまったく関係ないんですけれども、佐賀市の人はあたたかいです。東京と比べものにならないぐらい。絆っていうんですかね。僕は、そこが佐賀の一番大好きなところですね。

松本:私も同じなんですけど、あえて違う話で。やっぱ生きてくうえで、「食」って大事なんですよ。佐賀に行って思ったことは、おいしいものがたくさんある。佐賀市に行く前は、まったく知らなかったんですよ。佐賀に来てやっぱ楽しみなのは食べること。これって業務に関係がないように見えて、実はとても大事なこと。佐賀のことを知らないと、食べ物をひとつとってもまったく知らなかったわけですから。あと、場所も含めて、自分で掘り下げるとめちゃくちゃ好きなとこがたくさん出てくるかなって思います。ここは一度佐賀に来てみないとわからないですね。

一度佐賀に来て、空気感を味わっていただいて、あとは佐賀の人に接してもらうと、一発で気に入ると思いますね。

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