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行きたかった「東京大学」

18歳だった頃の春、将来への期待と不安で胸がいっぱいだった。高校生活を終え、新たな門出に踏み出そうとしていた時、私の夢は一つだけ。それは、国内で最も権威のある学び舎、東京大学に入学することだった。しかし、その夢は、英語力の壁によって叶わなかった。英語は、世界をつなぐ言語。国際的なコミュニケーションの鍵とされ、教育現場でも重要視されている。私は英語に苦手意識を持っており、高校時代に何度も克服しようと努力した。しかし、東大を目指すには、ただの努力では足りなかった。入試では英語の試験が大きなウェイトを占め、私の英語力では満足な結果を出すことができなかったのだ。私が受けた挫折は、ただの失敗ではなかった。それは、自分自身と向き合い、真剣に将来を考えるきっかけとなった。東京大学に入れなかったことで、他の道を模索することになり、新たな夢を見つけ出す旅が始まった。その過程で、私は自分にとって何が本当に大切なのか、どのような人生を送りたいのかを深く考えるようになった。39歳になった今、私はその時の経験を糧に、英語以外の多くの技術を身につけ、国際的な舞台で活躍する仕事に就いている。当時の夢が叶わなかったことには変わりないが、今振り返ると、あの経験があったからこそ、今の自分があると強く感じる。東京大学への未練は今も少しあり、時折、「もしも」という思いが頭をよぎる。しかし、人生は一度きり。どんなに遠回りしても、そのすべてが自分を形作る貴重な経験であると信じている。そして、これからも自分自身の可能性を信じ、挑戦し続けていくつもりだ。夢を追い求める旅は続いている。

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