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時間(と自分)

時間は全てだと思う。
生まれて、生きて、死ぬ。
自分に与えられている時間の外を生きる。見ることはできない。
もっとも、意識をアップロードできれば、それっぽい反応はするだろうが、意識などないだろう。

メンヘラという生き物は、意識はずっと過去に向いている。
先のことは考えない。考えて不安になる人もいるが、いつもがそうという訳ではない。むしろ、先を考えないように、他者に依存することで今を生きる。
でも、今ばかりを生きる訳でもなく、過ぎ去った過去に思いを馳せて、今はあの時より幸せだろうか。何か忘れているものはないか。何を失ったか。
そういったことばかり考えている。死んだら時間も何もなくなるのに。
もっとも時間を生きているのはメンヘラに違いない。

時間は全てと言ったが、死んだら時間も無くなるため、時計とか惑星の周期とか一定のリズムが無ければ時間は主観的なものに間違いない。

楽しい時間 悲しい時間 過去に思いを馳せる時間、うっすらと先に何がしたいかを思い浮かべる時間。
時間を考えるのが好きだ。何かをしている時でも、一歩引いて上から見て、「自分は今何をしているんだ」「これって今何の時間」と問うことが多くある。
小学生の頃だったか。総合の時間だったと思うが実質周囲が自由時間で、することが分からない自分は先生に「これって今何の時間ですか?」とかよく聞いていたと思う。そしたら、「自由時間」とか返ってきたと思う。
だからと言って、何かしていた記憶もなく、どうせまた思考に耽っていたのだと思う。

「今が何の時間か」そう考えることで、時間区分に収まっていた自分を解放させ、脳内時間旅行をする。

Xを旅している時に、「我思うゆえに"今"あり」という言葉を見つけ、なるほどとなったことがある。いや自分が作ったんだっけか。オリジナルの「我思うゆえに我あり」はまぁ自明だが、今ありとなると話が違ってくるように思える。

「我思うゆえに我あり」の我とはどこまでを指すのか。実はこれ、進次郎構文でしかないと思う。「我思うゆえに(我思う)我あり」的な。

「我思うゆえに"今"あり」。今というのはその瞬間にしか存在しない。なんなら今も存在しないかもしれない。しかし、思う瞬間に今はある。今を疑うから幻の今を掴むことができると思う。まあ、「我、今を思うゆえに"今"あり」とか書いた方が分かりやすいかもしれないがオリジナルみを残すということで

「我思うゆえに"今"あり」の何が言いたいかって、我を思っても、今の我しか保証してくれないこと。名言なのに名言だから残酷である。

しかし、本当にそうか。確かに人は変わるが、今なんかなくても過去があればいいのではないか?
確かに昔聞いてた音楽は聞かなくなるし、移住することだってあるが、
でも好きだった人は変わらない?なぜ?人に引っかかるから?
本能的にそうできているから?
メンヘラだから?単に忘れられないから?そこに時間を預けているから?
なぁぜなぁぜ💛

別に過去を引きずってもいい。過去しか拠り所ない。それは救い。
未来にロマンを持つことは大事だが、過去にロマンを持ったっていい。
古事記とか神話にロマンを持つのと同じで自分の過去にロマンを持ってもいい。
だってその方が人生楽しいじゃん!?

過去へのロマン。人間はどうせ死ぬし未来へのロマンが尽きることは分かっている。死ぬ先にロマンがあったら別だが。

テネット。時間を逆行する、逆襲が始まるのは間違いない。いや始まっている。
ジャネーの法則によると記憶がある3歳ごろから数えると、20歳でもう人生は半分らしい。適度なところで来た道を戻るのは重要だと思う。
人生の甘味は22までに尽きると思う。先に行ってから戻るのでは遅い。

仕事をし始め、もうそれを感じている。時の流れが速すぎる。

だから、2歩進んで4歩戻る。6歩進んで8歩戻る。10歩進んで12歩戻る。ある過去に戻りながらも先へ進む。歩幅も大きくなる。これではないか。

過去を引きずりつつ未来に持っていく。これで記憶は作られるし、
これはキャリーアウトの哲学だと思っている。メンヘラはキャリーアウトが得意。未来で死ぬ時までに当選するのは確実である。

死ぬ瞬間は引きずっていたものを引きずる必要がなくなるものだと信じたい。死んでもなおメンヘラしているメンヘラにはなりたくない。キッパリと終わらせたい。

ノスタルジー厨・懐古厨だろうがなんだろうが、生きている間にできることはした方がいい。死んでからでは遅い。みんなも将来のためにできることをしよう。老後2000万問題とかどうでもいい。

時間を語ると、これはもう人生そのものだと思う。「世界観・価値観・人生観云々を聞くよりも説得力があると思う。

死ぬときは「我生きるゆえに宇宙あり」とか言って終わらせるから。その時に自分の中で終わる宇宙のはずが本当に宇宙が思ったらごめんね。でもね、みんな自分の中では終わることなの。
では。

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