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健幸外来サロン

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日々の生活の中にこそ「健幸」の原点があり、日常茶飯から生命力のエネルギーと人が生きる美学が生まれてくるのです。 これが私の提唱する「健幸美」です。
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健・幸・美

健幸外来を訪れ方によく聞く質問です。 「ここに来る時、風はどっちから吹いていましたか。」 「頬で風を感じましたか。」 「雲はどっちに流れていましたか。」 五感を使っていますか時間に追われて歩いていたり、下を向いて歩いていたり、イヤホンをしていると『 風の音 』が聞こえません。 スマホを見ていると限られた画面の情報しか入手できません。 イライラしながら赤信号を待っていると五感が働きません。 信号待ちしている時にちょっと空を見上げると雲が流れています。 風を頬で感

健幸はここにある

実はこの日々の生活の中にこそ健幸の原点があり、日常茶飯から生命力のエネルギーと人が生きる美学が生まれて来るのです。 これが私の提唱する「 健幸美 」です。 1990年日本初の 「健幸外来」を開設しました。 研究と実践から 1993年「未知なる健康科学」と題して 新しい健康概念を確立し発表しました。 私が提唱した疲弊脳と健幸脳の概念による 「ヒトの健康」は「人が生きるための生命力」です。

健幸の美学

人を一本の木に例えてみます。 それぞれの木には根があり根は土壌から栄養を吸収しています。 では土壌は人にとっては何かと言いますと、私達が生まれ育った日本の2000年の歴史に培われてきた歴史・文化・宗教・風習・習慣です。 日本人は春夏秋冬の季節を肌で感じ、 日々の生活習慣を営み、 さらに高度な感性を磨き世界に類を見ない日々の生活習慣を営み、 さらに高度な感性を磨き世界に類を見ない日本文化を築き上げて来ました。 この感性こそが日本人の美学として受け継がれて来ています。 日

健幸外来の開設

健幸外来開設のきっかけ 1990年に日本で最初の「健康外来」を東京都済生会中央病院にて開設しました。 1998年には 健康外来サロンを併設した新しい健幸概念に基づいた【 横倉クリニック 】 を私が開院しました。 このような外来を始めたきっかけは、実は私自身の体験からでした。 私自身、高度の肥満と重症の高脂血症だったのです。学生時代に比べ、体重は15kg増加して80kgとなっていました。中性脂肪の正常値は150なのですが、私は1250ありました。そこで食事制限や薬の内服

日野原重明先生との出会い

健康外来を始めた当初は従来の医療の外来とは違い、「外来のあり方」から始まり、実は「健康とは一体何なのか」という根本理念に私自身が悩み始めました。 そんな時に聖路加病院院長だった日野原重明先生を雑誌で知り、自分の考えを手紙で書いたところ、思いもかけず先生から会いたい旨のご返事を頂き、聖路加病院をお訪ねしました。 初めてお会いした時、先生の最初の言葉が「君は良い外来を始めましたね」でした。 そして「受診者に対する心」や「人が生きること」、「健康とは何か」など多くのことを先生

「ヒトの健康」から「人の健幸」へ

ヒトの健康脳が元気プログラムとなれば人は自然に生きる能力を回復し、人は健康感を強く感じることができます。 脳科学からみると余裕のなかった脳に余裕ができ、脳は生きる能力を取り戻すことができます。 人が生きるための生命力を回復することが「ヒトの健康」です。 動物としての「ヒトの健康」を回復した脳を、我々は人間として更にレベルの高い脳にしなければなりません。 ここで初めて「人の健幸」へのアプローチとなります。 人の健幸日本人の感性は箸と食材から始まる和食文化の美しさ、日本

100年後の子供達の健幸

真の健幸で得られた生活美の豊かな感性は、和の心を学ぶことで2000年培って来た日本人の健幸そのものです。 そして人生を日本の歴史文化にみられる「道」に喩え、美意識を深めれば、その智恵と喜びを同時に得ることができ、生きる和の美学が生まれます。 これを「和美」として100年先の子供達に引継いで行くことが、我々の課せられた使命です。

健幸脳と疲弊脳

現代人の不健康 現代人の多くは様々なしかも過剰な情報を脳で処理し、理性的な観念で生活しているのが現状です。この過剰すぎる情報こそが私たちのストレスとなっています。 たとえば、健康に良い食べ物を「知識」として取り入れて食事を食べており、実は身体に良いものか悪いものかを舌の味覚として感じていないのです。 その日の気温も天気予報で予測して、肌では感じていないのです。 雲の流れも、風の向きも感じないで歩いています。 現代人は五感と体感を通して生きているのではなく、過剰な情報

脳へのアプローチ

あなたに質問します。 Q. 氷が解けたらどうなりますか A. 水になる 一応、現代人が答える正しい答えです。 Q. 氷が解けたらどうなりますか A. 春になる このような感性がまだあなたに残っていると良いのですが。 今日歩いている時に風はどっちから吹いていましたか。 雲の流れはどうでしたか。 道端の花に気が付きましたか。 街路樹の葉の色はどんなでしたか。 風の香りはどうでしたか。 体感療法・五感療法 健康へのアプローチの道筋は、先ずは肩こり、頭痛、腰痛、倦怠