見出し画像

ナンバ歩き、ナンバ走り

私、歩き方を変えました。

明治時代に西洋式の軍事操練が導入されてから、日本人の歩き方・走り方は変わったと言われています。
そもそも江戸時代まで庶民は走る方法を知らず、速く走れなかったという説もあります。

我々が学校でやらされた行進は手と足を左右交互に振って上半身をねじりながら前に進むという歩き方です。走り方も同様です。
みんなそう教わって街中でもそういう風に歩いているのですから、それが人間の自然な歩行のしかたであると思うのも当然です。

しかし、昔の日本人の歩き方は違いました。
それがいわゆるナンバ歩きと言われている歩き方です。

詳しくは知らなくともナンバ歩きという言葉を聞いたことがある方は多いかもしれません。
ただ、よくある誤解としてナンバ歩きは同じ側の手足を同時に出す歩き方だという誤解があります。
たしかに結果として手足が同時に出る場合もありますが、ナンバ歩きにおいてそれは必須要件ではありません。「手足を同時に出す」というよりは「手の動きは自然に任せておき意図的に操作しない」というのが正解に近いと思われます。

前回の記事で書いた古武術の要諦とつながっている話なのですが、「身体の中心を定め、手足を浮かせた状態」を維持したまま進む、つまり身体の中心を地面と平行にすーっと前に進め、そこに自然に手足がついてくるような歩き方がナンバ歩きなのではないかと考えています。

最初、ナンバ歩き(走り)ってどうやるんだって調べていたときに実践のために役に立ったのがこちら


健康のために食事を変えました。
健康のためにスタンディングデスクに変えました。
健康のために卓球を始めました。

そして、
健康のために歩き方を変えました。
と職場の同僚に言ったとき、さすがに理解不能という顔をされました。
しかし私は歩みを止めません。
そう、ナンバ歩きでどこまででも歩き続けます。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?