見出し画像

UXデザインの手法を通して知りたいのは「行為」の背景にある本質的な欲求

日頃仕事で「ユーザー体験(UX)をきちんと考えないと!」なんて話を知ったふうにお客さんにしていますが、いつも付け焼刃の知識で誤魔化しているので、UX Designについてきちんと体系的に学びたく学校に通う事に。
Xデザイン学校:https://www.xdesign-lab.com/

月に1回、全10回で2020年の2月までのコースなので、学んだ事の中で気になったポイントに絞ってnoteにまとめていきたいと思います。

Xデザイン学校ベーシックコース 06 / 2019年10月26日(土)

Xデザイン学校もいよいよ後半戦の第6回。今回は「ペルソナ作成」をやりました。今回はこれまでの学んで来たことをなるべく俯瞰して見る事で、各手法の役割や、それらを駆使して何を見つけようとしているのか?について考えてみたいと思います。なんだかいろんな事が繋がってきそうで、繋がっていない状態なのできちんと棚卸ししたい。

今自分は何をやっているんだっけ?

前回のnoteで書いた『そもそもなんで今「調査方法」を学んでいるのか?』と被るんですが、授業の中で学んでいる様々な「手法」の「具体的なやり方」に頭がフォーカスしていると「なぜこの手法を学んでいるのか?」が分からなくなり、その結果「いま自分はこの手法を使って何をしようとしているのか?」が分からなくなります。

これはXデザイン学校に通いながら個人的にずっと抱えている課題なので、あらためてここから考えてみます。

画像1

うん、とてもシンプルですね。「ユーザーってほんとはどうありたいんだろう?何を得たいんだろう?」というのを見つける為にUXの手法を使っていて、その課題を解決する方法がビジネスになるという話。

ユーザーインサイトを知る為の3つの定性調査

前回のnoteで使った表の使いまわしだけど、エスノグラフィ、行動観察、インタビューの3種類しか定性調査の手法は無い。どの手法を使うかは予算、スケジュール、調査対象となるモノ・コトが何か?によって変わるんだと思うけど、調査を通して明らかにしたいのは「ユーザーインサイト」という部分で共通している。

画像2

定性調査で集めた情報からユーザーインサイトを抽出する為の手法

エスノグラフィでもインタビューでも良いけど、各調査を行ってユーザーの行動、言葉を集めてきたら、それらの情報を整理して「複数の人間が理解&議論できる状態」にする必要がある。そうしないと集めてきた事象は情報として活用する事が出来ないから。

そしてこの「情報を整理する為の手法」に関しては、授業で一回やった程度では到底使いこなすことは出来ず、正直殆ど何も分かっていない。それでも現時点での「こういう事なのかな…?」をまずは整理してみよう。

画像3

整理していてやっと気づいたんだけど、この3つ手法は多くの情報から共通する「価値」だったり「行為目標」抜き出す事で、最終的には「本質的な欲求・価値」を探る為の手法なんだな。

画像4

こちらは理解できていないことがとても多い。特にUXパターンシートは「この緑のグループに属する手法なのか?」すら分かっていない。

でも、KJ法、KAカード、上位下位関係分析が「本質的な欲求・価値」を見つける為の手法であるのに対して、こちらはサービス・プロダクトの対象となるユーザーが「どういう人間なのか?対象となるモノ・コトを利用とする際のシーン、コンテクストは?」を具体化する為の手法。ターゲットユーザー象を明確化する事で、最終的なアウトプットに至るまでのブレを減らす事が目的なんだと思うけど、ここで作り上げたペルソナと、上位下位関係分析などを使って見つけた「本質的欲求」がどう結びつくのか現時点では良く分からない。

というか、定性調査を複数実施する場合ってあるのかな?行動観察を行って、更にその人にインタビューを行うみたいな形。行動観察をしたら「KAカード→上位下位関係分析→本質的欲求の発見」となるし、インタビューを行ったら「行動シナリオ作成→上位下位関係分析→本質的欲求の発見」となる。インタビューの場合は行動シナリオを元にペルソナの作成もできる、というのが違い?行動観察だけでもペルソナの作成ってできるんだろうか??

うーん、迷子。

さいごに

今自分がXデザイン学校で学んでいるのは、学んだことを仕事に生かしたり、実際に課題解決、サービスデザインを出来るようにする為だけど、各手法がどういったシーン、プロジェクトに向いているのか?が全然分かっていないので、現状では実際の案件でどの手法を使うべきなのか判断が出来ないな、という事が今回の振り返りを通して分かったこと。

その判断が出来るようになるには経験値を増やすしか無いと思うけど、現在の仕事でこういったUXの手法を試せる機会が多い訳ではないので、その機会を増やす方法を考える必要がある。


自分用授業メモ/備忘録 06
・行動シナリオを書くときは「生っぽさ」が大事。行動のステップ、対象者が実際に使った言葉を活かす。
・特定のユーザーの為に絞り込んで作った方が、結果的には多くの人に使って貰える。皆を満足させようとすると誰も満足させられない。
・ユーザーの「利用状況」が大切。
・行動シナリオから気になった事象を付箋に書き出す際は「情景が目に浮かぶ」ように書く。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?