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社会現象の洞察

私たちが、何かが起きている、または成功しているとみる時、この赤い火に注目します。


注意深い人は、現象界で緑のリソースが動いていることを見て説明する。

しかし、その背後にある力の動きまでは見えない。注意深くも緑しかみえない人は、現象そのものを全て緑の動きによる帰納法、もしくは演繹により説明しようとする。しかし、本質はそこにはない。なぜなら、炎は青いエネルギーの供給により起きているのだから。

<赤:火 緑:酸素 青:ガス>と捉え、出口をガスコンロと考えるとわかりやすいだろうか。



青の動きを見せるのが、文明の転換点だ。

「WaLaの哲学」は、理論から学びそれを身体知化する過程で、自身の中で、世の中は緑と赤だけではなく、自分の内奥に青が存在することに気づくこと。


多くの心あるエグゼクティブが集まる委員会であるProject Lilyにおいても、これから始まる2期において、最大の難しさは、赤と緑しか知らない人に、青の力、すなわち、人の「内発的動機」「内発的公共性」が大事だと説明することだ。ESGやSDGsが抱える問題点もここにある。通常の範囲で帰納法や演繹も無理だ。ESG投資に関わっている人たちも、信じ切れてない。緑しか見ないからだ。


アブダクションを組織論に当てはめて突破することが必要だろう。


例)もし、やる気のない、本質的に自分たちのやってることに意味のないと思っている人間ばかりで事業をやるとどうなると思いますか?

では、逆に、自分の存在意義と事業が一体であると思っている人間ばかりで事業をやるとどうなると思いますか?

その場合、その事業が何であるかはそれほど重要ですか?つまり、組織とは、先に仲間であるか、仲間でないかが重要ではないか??

あとは、これを議論できる場に意思決定者に来てもらうことだ。まさに「WaLaの哲学」ような場に、意思決定者に来てもらうこと。そして、彼らの限界を設定しているものが、自身の意識であることに、内省により気づいてもらい、突破してもらう。そうした試みが必要になる。あとは、そこまで意思決定者を連れて来れる人間が連携すること。

マイクロマネジメントしかできないような者がリーダーとなった組織は不幸だ。組織のリーダーは、組織がどこに向かうのか、全体の中での役割を指し示せなければ、自ら辞するもしくは、それを指し示せる者を指名すべきだ。今こそ、土佐の山内容堂に大政奉還の建白書を書かせしめた、後藤象二郎が必要なのだ。それ以外の人は揃いつつある。もう、大きな石を、本丸をごろっと動かすときだ。つまり、維新の時だってことですね。

1)私たちが抱える、多くの問題を突破するにあたっては、人間の内発的動機に賭けるしかないこと(Project Lilyのような共感を醸成する場)

2)その内発的動機は、エゴ(私という自我)からセルフ(私たちという自己)へ昇華されたものであること(WaLaの哲学)

3)既存の資源の動かし方の意思決定が、緑の運動しか見ていない動きではなく、青も見た運動として、系を拡大すること(IFC)

この3ステップが必要であろう。

文明の転換は必然的に必要だとして、時間はあまりないが、可能性はある。できれば、多くの方の知恵をお借りしたい。どうしたら、いいだろうか。。。

ジョブズが、ペプシの社長であったジョン・スカリーを口説いたように「あなたの人生はこの緑のグルグルを追っかける人生で良いのか?青い炎の源泉に全身全霊で関わるときでないのか?」と、問うしかないかなぁ。。。



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