【介入政策における中央銀行の最適化行動✨】『Modeling Sterilized Interventions and Balance Sheet Effects of Monetary Policy in a New-Keynesian Framework』:IMF Working Paper No.11🌟2024/2/1
卒業論文は無事提出完了💛
私もいよいよ卒業論文の執筆に
取りかかる時期がやって参りました👍
何事もアウトプット前提のインプットが
大事であると、noteで毎日発信してきました
これは、どのような内容で
あっても当てはまります👍
論文を一概に読んでも
記憶に残っていなかったり
大切な観点を忘れてしまっていたりしたら
卒業論文の進捗は滞ってしまうと思います
だからこそ、この「note」をフル活用して
卒業論文を1%でも
完成に向けて進めていきたいと思います
収益化をすることはなく、先行研究などのコンテンツを正しく引用し、適切な発信ができるように努めます📝
私の卒論執筆への軌跡を
どうぞ最後までご愛読ください📖
今回の参考文献🔥
今回、読み進めていく論文は
こちらのURLになります👍
Author/Editor:Jaromir Benes ; Andrew Berg ; Rafael A Portillo ; David Vávra
Publication Date: January 14, 2013
前回のお復習い📝
Modeling Sterilized Interventions and Balance Sheet Effects of Monetary Policy in a New-Keynesian Framework
Author/Editor:Jaromir Benes ; Andrew Berg ; Rafael A Portillo ; David Vávra
Publication Date: January 14, 2013
B. Central bank behavior
$$
\\
i=i_t^T \cdots (4)
$$
中央銀行は外貨準備高を調整するとき、銀行間金利$${i}$$を(4)式のような形で望ましいレベルに保つために、モデル化されていない無報酬準備金(unremunerated reserves) のレベルも調整します。
$$
\\ \\i^T=\rho i_{-1}^T+(1-\rho)(\bar{i}+\alpha(\pi-\pi^T)+\delta\hat{y}+\chi\Upsilon )\cdots(5)\\ \\s^T=\rho s^T_{-1}+(1-\rho)(\bar{s}-\alpha_s(\pi-\pi^T)-\delta_s\hat{y})\\ \\
\\Interest rate Reaction Function\\ of the Central Bank\\ \\
i^T =\bar{i}+\alpha(\pi-\pi^T)+\delta\hat{y}+\chi\Upsilon \cdots(1)\\ \\\\
\Upsilon=\eta\Delta s +(1-\eta)(s-s^T)\cdots (2)\\\therefore ρ_s = α_s = δ_s = 0
$$
したがって、中央銀行には、$${S^T}$$と$${ i^T}$$という2つの運用目標があります。
これらの運用目標のレベルは、原則として、どちらも(1)式のようなテイラー型ルールの一般的な形式をとることができる式のような為替レートと金利のルール(5)式によって設定されます
ここで、Υは(2)式と同様に定義されています!
そして、簡単にするために、$${ρ_s = α_s = δ_s = 0}$$ と設定します📝
中央銀行は(3)式のようにの外貨準備量を調整することで為替レート操作目標を追従しますが、ωがよほど大きくない限り追従は完全ではありません。
$$
\\log(\frac{F}{L})=log(\frac{\bar{F}}{L})-\omega log(\frac{S^T}{S})-ϑ log(\frac{S_{-1}}{S})\cdots(3)
$$
その一方で、金利操作目標(the interest rate operational target)は常に満たされるものとみなされています📝
中央銀行の金融政策の扱いは対称的ではないことに注意してください!
為替レートについては中央銀行のバランスシートの変動を追跡しますが、金利については追跡しません(注15)
これは、「ライト」インフレ目標制度(“lite” inflation targeting regimes)を運営する中央銀行の政策実施をうまく説明しています。
この政策は、政策金利ではなく通貨総額について決定を下す中央銀行には適合しません(注16)
この問題については、付録Aで取り上げることにしています。
注15:この非対称性(asymmetry)は、中央銀行の慣行と根底にある経済を反映しています。
為替レートの目標は、長期金利の目標と類似しています!
どちらも、価格が変動した場合にキャピタルゲインまたはキャピタル損失をもたらす資産の価格設定を意味するため、翌日物金利よりも投機的攻撃(speculative attacks)を受けやすいものです(詳細については、Woodford (2005) を参照)
これは、(3)の無限大のωで表されるように、これらの目標を正確に達成すると、中央銀行のバランスシートに負担がかかり、達成が困難になる可能性があることを意味します。
この点については後で改めて説明されています。
ただし、現在の目的では、多くの中央銀行が必ずしも目標を正確に達成するわけではなく、為替レートの目標を達成することを目的とした数量ベースのオペを行っているという意味です。
同様に、最近の「量的緩和: “quantitative easing” 」の取り組みも、先進国は長期金利に影響を与えることを目指しているが、正確には長期金利をターゲットにしていないのです!
16:「ライト」なインフレターゲット政策については、Carare and Stone (2003)を参照してください。
APPENDIX A: Sterilized Intervention in Quantity-Based Monetary Policy
以下では、本先行研究で述べられている付録Aの解説を少し行います。
この付録では、中央銀行が金利ではなく不胎化量(sterilized quantities)について決定を下す場合まで本文の分析を拡張します!
本文では、中央銀行が銀行間レート i が常に望ましい(操作目標)レベル i^T になるように、不胎化操作によって (O) を調整することで短期金融市場レートを常に完全に制御していると仮定しています(注25)
ただし、これらの操作はモデル内に明示的には存在しません。
この拡張機能は、自由流動性の追加供給を通じて為替レートの動きに影響を与えるなど「非伝統的な」金融政策の慣習(’unconventional’ monetary practices)を使用する中央銀行や銀行を対象とした資金など、市場金利を完全には制御しない中央銀行の動作を記述するのに役立ちます。
(2011年にスイスが試みたように)
注25:私たちのモデルでは銀行間流動性市場(the interbank liquidity market)は常に清算されるため、不胎化率が限界収益となる銀行の資産に基づいて計算されることから、短期金融市場の金利と同じになります。
したがって、過剰な不胎化率(over sterilization rate)を完全に制御できます。
また、これは貨幣市場のレートの完全なコントロールを意味しているのです。
読み終えた先行研究📚
『日本の為替介入の分析』 伊藤隆敏・著
経済研究 Vol.54 No.2 Apr. 2003
『Effects of the Bank of Japan’s intervention on yen/dollar exchange rate volatility』21 November 2004
Toshiaki Watanabe (a), Kimie Harada (b)
『The Effects of Japanese Foreign Exchange Intervention: GARCH Estimation and Change Point Detection』
Eric Hillebrand Gunther Schnabl Discussion
Paper No.6 October 2003
私の研究テーマについて🔖
私は「為替介入の実証分析」をテーマに
卒業論文を執筆しました📝
日本経済を考えたときに、為替レートによって
貿易取引や経常収支が変化したり
株や証券、債権といった金融資産の収益率が
変化したりと日本経済と為替レートとは
切っても切れない縁があるのです💝
(円💴だけに・・・)
経済ショックによって
為替レートが変化すると
その影響は私たちの生活に大きく影響しますね。
だからこそ、為替レートの安定性を
担保するような為替介入はマクロ経済政策に
おいても非常に重要な意義を持っていると
推測しています!
決して学部生が楽して執筆できる
簡単なテーマを選択しているわけでは無いと信じています。
ただ、この卒業論文をやり切ることが
私の学生生活の集大成となることは事実なので
最後までコツコツと取り組んで参ります🔥
マガジンのご紹介🔔
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あくまで、私の見解や思ったことを
まとめさせていただいてますが
その点に関しまして、ご了承ください🙏
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