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【最適解を探せ!】マンション住民による冷房温度調整ゲームの解説🍧:ミクロ経済学 ゲーム理論 No.3

Introduction:ゲーム理論から経済学を理解したい💝


経済学部に通う私も
いよいよ大学最終年になり
学問に全力を注ぐ時間も限られてきました👍

「知は力なり」という言葉を信じて
残りの大学生生活を満喫したいと思います

学部レベルのミクロ経済学は
個人的によく理解できたつもりです

しかしながら、本当の経済の動向を理解するには、学部レベルの知識ではお話になりません

だからこそ、ミクロ経済学におけるゲーム理論という分野を
自習したいと思います

私は大学院進学を検討していた時期もありましたが、いろいろな要素検討の結果、学部での卒業ならびに社会で勝負することを決断しました

何事もアウトプット前提のインプットが
大事であると、noteで毎日発信してきました

これは、どのような内容で
あっても当てはまります👍

先行研究の論文を一概に読んでも
記憶に残っていなかったり
大切な観点を忘れてしまっていたりしたら
学習の進捗は滞ってしまうと思います

だからこそ、この「note」をフル活用して
自分の知識を1%でも、定着させ
誰にでもわかりやすい解説をアウトプットできるように努めていきたいと思います

私がこれからアウトプットする
ミクロ経済学におけるゲーム理論の学習記録を
どうぞご愛読ください📖

ミクロ経済学:ゲーム理論について✨

ゲーム理論(game theory)とは
社会や自然における複数主体が関わる意思決定の問題や行動の相互依存的状況を数学的な数理モデルを用いて研究する学問であると
大学の講義で学びました📝

ちなみに数学者ジョン・フォン・ノイマンと経済学者オスカー・モルゲンシュテルンの共著書『ゲームの理論と経済行動』(1944年)によって誕生した、と言われています

この投稿を作成するに上で
参考資料はこちらになります📝


ゲーム理論の概要

皆さんは「ゲーム」と言われたとき、どのような状況を思い浮かべるでしょうか?

囲碁・将棋、トランプ、サッカーや野球、テレビゲームなど人それぞれであると思います

いずれも対戦相手がいて、勝ち負けなどの何らかの結果があるという点は共通と思われます

今後私がアウトプットしていくなかで展開されるゲーム理論のゲームも同様です

すなわち、相手がいて結果が決まるという状況を数理的に分析する分析手法がゲーム理論であると呼べるかもしれないです📝

このようなゲーム理論の基本的な概念と応用例をシリーズ化し、アウトプットしていきたいと思います🔥

ちなみに、現在の記事はこちらになります
ゲーム理論の概要をまとめておりますので、お復習いにご活用ください📝

【戦略的環境を生きる🔥】わたしたちはどう意志決定をすれば、勝てるのか?:ミクロ経済学 ゲーム理論 No.1

【楽しく学ぶ🎮】戦略系ゲームの基礎構造とナッシュ均衡解の存在:ミクロ経済学 ゲーム理論 No.2

戦略形ゲームの応用例

前回の投稿では、戦略系ゲームの基礎構造を解説いたしました

このゲーム理論の章では、具体的な問題演習より、「面白く」かつ「わかりやすく」お伝えすることを試みたいと思います

ジレンマ型モデルの例題🌟

とあるマンションに住んでいる n 人が,それぞれ部屋の冷房の設定温度を決めるという問題を考察します

いかにも日常生活でイメージしやすい問題のように思いますね✨

冷房の設定温度は、高め (H) と低め (L) しかありません
高め (H) に設定すると 500w の,低め (L) に設定すると 1000w の電力を消費すると想定します

設定温度が、低め(L)の時の住人の効用を10、高め(H)の時を 5 と想定します
とても暑い夏の日には、涼しい部屋にいたほうが満足度が高くなりそうですもんね

ただし、住人の総電力利用量 (Q) が
ある一定のcを超えると、ブレーカーが落ちてしまいクーラーを動かすための電力が使えない状況になってしまいます💦

ここで、よりゲームの設定を面白くするために、500n < c < 1000n を仮定します📝

要するに、住人全員が同時に低い場合(L)の温度設定にすることはできないという状態にあるということです

ここで、このゲームにおいて戦略集合や利得関数などを整理しておくことにします

$$
Strategies  Set\\X_j =\{H,L\}\cdot\cdot\cdot (1)     \forall player{1,,,n}\\   \\     \\Total  Electricity  Usage \\
Q(c)=1000(n-k)+500k\\               =1000n - 500k \cdot\cdot\cdot (2)\\※k\equiv Choose   Temperature  H
\\       \\     \\Profit  Function  of  j\\    \\ U_j(x_1,\cdot\cdot\cdot,x_n)= \\\begin{cases}
0 &\text{if } Q(k) > c \\
5 &\text{if } Q(k) \le c,x_j =H \\10 &\text{if } Q(k) \le c ,x_j =L
\end{cases}
\\\cdot\cdot\cdot (3)
$$

補足解説いたしますと、このマンションに住んているjさんの戦略集合Xjは設定温度です
したがって、Xj={H,L}…(1)となります

また、kを、設定温度Hを選択した
住人の人数と表しますと、総電力使用量は(2)式のようになります

すなわち、低温Lを選択した人数から
暑くても高温Hを選択した人数分だけコストを引いてあげるということです👍

これらの設定からjさんの利得関数Ujは(3)式のようになります

ここまでの議論を踏まえて、以下では、この様なアパートの住人の意思決定問題をナッシュ均衡を利用して考察してみることにしましょう

マンション住民による冷房温度調整ゲーム

1. k*人が、Hを選択する場合

n − k* 人が、Lとなる
戦略の組はナッシュ均衡となります

2. k* − 2 人以下がHを選択する場合

それ以外がLとなる戦略の組は
このゲームのナッシュ均衡となります

3. k* − 1 人がHを選択する場合

n − k*+1人がLとなる戦略の組は
ナッシュ均衡ではありません

特に、着目すべき点は
第2の場合として全員がHという戦略の組が
ナッシュ均衡になること
です📝

マンションの住民が、個々の利己心を追求した結果、全体としては、好ましくない状況が起こりうるというインプリケーションをこのモデルは示唆しているのです

このタ イプのモデルは
若干の修正を施すことで、環境問題などにも応用されていることが知られていますので
後日ご紹介したいと思います😊


本日の議論は、ここまでとします🙌🏻

次回から、より具体的なトピックとそれに対応するゲーム理論を取り上げていきたいと思います

ぜひ、今後の「ミクロ経済学:ゲーム理論」の投稿を楽しみにしていただけたら幸いです💝

付録:私の卒論研究テーマについて🔖

私は「為替介入の実証分析」をテーマに
卒業論文を執筆しようと考えています📝

日本経済を考えたときに、為替レートによって
貿易取引や経常収支が変化したり
株や証券、債権といった金融資産の収益率が
変化したりと日本経済と為替レートとは
切っても切れない縁があるのです💝
(円💴だけに・・・)

経済ショックによって
為替レートが変化すると
その影響は私たちの生活に大きく影響します

だからこそ、為替レートの安定性を
担保するような為替介入はマクロ経済政策に
おいても非常に重要な意義を持っていると
推測しています


決して学部生が楽して執筆できる簡単なテーマを選択しているわけでは無いと信じています

ただ、この卒業論文をやり切ることが
私の学生生活の集大成となることは事実なので
最後までコツコツと取り組んで参ります🔥

本日の解説は、ここまでとします

今後も経済学理論集ならびに
社会課題に対する経済学的視点による説明など
有意義な内容を発信できるように努めてまいります🥺

マガジンのご紹介🔔

こちらのマガジンにて
卒業論文執筆への軌跡
エッセンシャル経済学理論集、ならびに
【国際経済学🌏】の基礎理論をまとめています

今後、さらにコンテンツを拡充できるように努めて参りますので、今後とも何卒よろしくお願い申し上げます📚

最後までご愛読いただき誠に有難うございました!

あくまで、私の見解や思ったことを
まとめさせていただいてますが
その点に関しまして、ご了承ください🙏

この投稿をみてくださった方が
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考え方の引き出しが増えた!
読書から学べることが多い!
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今後とも何卒よろしくお願いいたします!

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