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M型ライカを3年間使ってみて

2019年12月6日にM (Typ 262)を手にしてから3年ほど経ったので、これまで使ってきた感想や3年間ガシガシ使ってきたM (Typ 262)の記念写真を載せていこうと思います。

3年前のライカデビュー

3年ほど前にM (Typ 262)とSummarit-M 35mm f/2.4 ASPH.のセットを購入してライカデビューしました。Q2にするかM (Typ 262)にするかの2択で死ぬほど迷ったことが懐かしいです。今となっては、あの時M (Typ 262)を選んで良かったと強く思っています。Q2ももちろん良いカメラだと思いますしなんなら今でも欲しいですが、M型ライカ、レンジファインダーカメラで写真を撮る体験をとても楽しめているので。レンズ沼での追加費用は誤算でしたが…

M (Typ 262)を購入してからは非常に気に入っており、どこに行くにも持ち出そうと思わせてくれるカメラなので、近場の散歩や買い物ですらとりあえず持っていくのが習慣になっています。3年ほどでシャッター回数は2万弱。購入後すぐに外出機会が激減してしまったのにこれだけ写真を撮ってこれたのはこのカメラを買ったおかげです。あの時に買っていて本当によかったと思います。最近の円安などその他のいろんなことを含めると、よりその思いが…

レビューというほどのものではありませんが、ここからはM型ライカ、M (Typ 262)の好きなところや不満なところを書いてみようと思います。基本的には好きなところばかりで不満は小さなものだけですけれど。

好きなところ

好きなところを要約すると、どこに行くときでも持っていこうと思わせてくれるところが大好き、といったところです。

見た目がかっこよくて質感も良い

M (Typ 262)とSummilux 50mm 2ndの組み合わせは写りも見た目もお気に入り。

3年経った今でも眺めてニヤニヤできるくらいにM型ライカの見た目が大好きです。見るだけでなく触っていても、トップカバーや底蓋、ダイヤルやボタンなど、普段触る部分の質感が良いので、使っていてとても気持ち良いです。自分にとってカメラは趣味で使う道具なので、こういう所有感を満たしてくれるところがとても気に入っています。

小さく軽い

ボディ + レンズ3本でこのサイズ。

レンズも含めて考えるとフルサイズとしては非常に小型軽量なところも持ち出しやすさに繋がっているのでお気に入りなポイントです。最近のフルサイズミラーレスはボディだけなら小さいものもありますが、レンズを含めるとかなり大きくなってしまうと思います。Mマウントシステムとマイクロフォーサーズしかこれまで使ったことがない軟弱な自分にとってはとても耐えられる気がしません。

写りや色が良い

M (Typ 262)の撮って出しの色が大好きです。ライカのカメラで色という話だとCCDセンサーのM9が好きという話がよくあると思いますが、個人的にはM (Typ 240)系統の色が一番好きです。特にアンダーで撮った時の雰囲気が最高なんですよね。以前も撮って出しを学習するAIを作ったという記事を書きましたが、こんなことをしてまでRAW現像する時にも撮って出しの色をベースにしたいと思うくらいにはM (Typ 262)の色が好きになっています。

色だけでなく純粋に画質も良いと感じています。比較対象がPEN-Fと、やや古めかつマイクロフォーサーズのカメラなので、最近のフルサイズミラーレスなどと比べたらどうかわかりませんが。PEN-Fがややきつめにシャープネスをかけたような、少し無理のある線の太い描写をするのに対して、M (Typ 262)は繊細で余裕のある描写をしているように感じます。JPEGだけでなくRAWでも同様です。

後はマイクロフォーサーズと比べると広角〜標準の画角で大きなボケを楽しめるのも良いですね。

光学ファインダーが楽しい

光学ファインダーを覗きながら写真を撮るという体験が楽しいです。ミラーレスのEVFと比べると結果が撮り終わるまで見えないので、結果を想像しながら撮影し、プレビューで確認するという工程がとても面白いと感じます。一眼レフは使ったことがないのでそちらとの比較はできませんが、レンジファインダーでは画角すらブライトフレームから想像するしかないので、想像の余地がより大きいのではないかと思います。

あとはマニュアルフォーカスなら二重像でのピント合わせの方がやりやすいような気がしています。PEN-FではなくもっとEVFの良いミラーレスだとまた違った感想になる可能性はありますし、二重像を合わせにくいシーンもしばしばあるので一概には言えないところだと思いますが。

バッテリー持ちが良い

3年間予備バッテリーなしで利用していますが、一度も困ったことがありません。3年経った今でもフル充電から1日撮り歩いて残り50%切るくらいかな、ってところです。旅行の時でも日中でバッテリー切れになる心配が全然ないので、夜に充電すれば問題ありません。1泊2日なら充電器なしでも良いかも、と思うこともあります。実際には途中で切れたら悲しいので、一応持っていくんですけど… たまにM10以降の薄型ボディが魅力的に思えるのですが、ボディが厚い=バッテリーが大きいという利点もあるので難しいところですね。

不満なところ

一応不満な点についても書いてみます。

高感度ノイズが少なくはない

M (Typ 262), Summarit-M 35mm f/2.4 ASPH., 1/90, ISO6400

今となっては2世代前の機種なので、フルサイズセンサーのカメラとはいえ高感度ノイズは結構出ます。あまりノイズを気にするタイプではないのでそこまで不満には思っていませんが、もうちょっと少なめだったらなと思うこともあります。ISO3200くらいまでは普通に使えると嬉しいです。M (Typ 262)だとISO1600くらいからノイズが目立ってきて、ISO3200は結構ノイジー、最大のISO6400まで上げるとノイズまみれって感じです。

35mmのブライトフレームが見にくい

メガネをかけていると広角側のブライトフレームがすべては見えず、フレーミングがやりにくく感じるのもちょっとした不満点です。50mmだとちょうど良いんですけど。それもあってか35mmよりも50mmを使うことが多くなってしまっています。これはなかなか解決できるような問題でもないんでしょうが…

4年目を迎えたM (Typ 262)の姿

最後に、4年目を迎えた今のM (Typ 262)の写真を色々と載せていきます。売るつもりはまったくないので傷が付いても気にせず使っています。…すいません、嘘です。大きく傷付いた瞬間は割とショックを受けてます。結構傷が増えてきていますが、これからもガシガシ使っていきます。

黒塗装したバッジも文字の輪郭がハゲてきました。
落としてしまった時に出きた大きな傷です。
こっちは何度かゴツゴツとぶつけてしまったときのもの。
ファインダーのガラスにも1本傷が入ってます。
底蓋は小傷だらけです。
縁は真鍮の地が見えているところも。
M (Typ 262)でも底蓋は真鍮なんですよね。
ここも角の塗装が少し剥がれてきています。
INFOの塗装が若干落ちそう?

おわりに

ということで、3年ほどM (Typ 262)を使ってきての感想と、4年目に入ったM (Typ 262)の紹介でした。本当に使っていて楽しいカメラなのでこれからも長く使っていけると良いなあと思います。




M (Typ 262)も大好きですけど6000万画素のM11も良さそうですよね…


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