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僕たちはなに世代? #7

先日仕事の場で、Z世代の特徴についてプレゼンを受ける場があった。

その場で一番若手だった僕は、「共感できますか?」と定期的に振られたのだが、Z世代代表として答えるのが恥ずかしくほとんど苦笑いで済ましていた。

僕は1994年生まれ。Z世代には含まれない。
一般的にZ世代は一般的には1990年代後半から2012年頃に生まれた世代のことを指すらしい。

とはいえ、全ての内容全く理解できないというわけでもなかった
事実プレゼンを受けたあと、年齢が同じ同期がZ世代の特徴の一つに挙げられていた行動パターンに「めっちゃ自分当てはまる」と得意げに話していた。

改めて調べると、僕らはミレニアム世代に含まれるらしい
Z世代の誕生ですっかり存在感の薄いミレニアム世代だが
その定義は1980年〜1990年代なかばごろまでに生まれた世代のことを言うらしい。

今年43歳の人と同じ世代としてくくられているのかと
すいません、正直少し思ってしまいました。
そもそも世代でひと括りに個人を語ることには限界があり、年齢によるステレオタイプを持つことが違うことはわかっています。


わかってはいる上で、それでも今年43歳の人よりかは
Z世代の生態について理解はできる(理解しやすい)と言わせてください。


Z世代の生態を作り上げている1番の理由として
デジタルネイティブであること、生まれたときからスマホと一緒に育ってきたことが挙げられるが、

僕らだって高校の終わり頃からスマホを持ち始め
10代後半からという一番行動が活発な時期をインターネットとともに過ごしてきた。

インターネットとともに大学生活を送り、
インターネットとともに就職活動を乗り越え
インターネットとともに社会人の若手時代を過ごしてきた

ここは、43歳の人とは決定的に違うと思う。
(何度も年齢の話してすいません)

ここまで読むと、「僕だってZ世代の気持ちわかるもん!」と
Z世代に入れなかったやつが、駄々こねているだけかと思われるかもしれないが、伝えたいことはそこではないので、もう少しだけ読み進めてほしい。


少し話は変わるが、今日、東京の最高気温37度。実際にはもう少しあったのではないかと思うくらい猛暑日だった

僕は所属している草野球チームの試合があったので
子供のように真っ黒に日焼けをして野球の試合にやってきた

この年になっても、野球をできることは幸せである。


今あえて「子供のように」という表現をしたが、これはもう当たり前ではなくなっているのかもしれない

いつの日からか気温が35度を超える日は「なるべく外出は控えて部屋の中で過ごしましょう」ということがニュースでも言われるようになった


今の子は暑い日は外で遊んではいけないというのが、当たり前の常識として植え付けられているのかもしれない


僕はその状況に少し寂しさを覚える


僕なんかは子供の時は外で遊んでなんぼ
遊ぶことで体力もついて体も強くなると思ってしまう人間だ


昔は外で遊んだり野球をした帰りにはほぼ毎日夜頭痛くなっていて、
今思い返せば、あれは軽い熱中症になっていたんだろう。


それでもこうして生きているし、子供の頃は多少無理をするくらいでいいと思ってしまう。

ただこれはあくまで個人的な経験に基づくことであり、正しくないこともわかっている。
毎年多くの人が熱中症になり、重症の場合、命を落としてしまうこともある。

情報が表に出やすくなった現代において
この事実を知っておきながら、それでも子供は外で遊んだほうがいいとは
僕だって思わない。ただ少し、寂しさを覚えるというだけだ。


これは僕が、スポーツ少年だったから思うことなのかもしれないが
似たようなことは多くあり僕ら世代はこのような、本来あるべき姿と昔からの慣習みたいなところが混在するちょうど狭間の世代なのではないだろうか


僕らの幼少期「練習中水を飲んではいけない」みたいな極端なものは無くなりつつも、
先生の中には、生徒を無理やり引きずって廊下に放り出してた人もいたし
高校の時も、理不尽な指導や平手打ちとかも僕自身が食らっている。


「どんなに悪いことしたって大人である先生が子供に感情的になってはいけない」という当たり前のことを、まだ少しは許容されていたのが僕らの世代だと思う。


そう、僕らはぎりぎりどちらの世代の気持ちも少しは理解できるのだ。

いつでも正しい情報が手に入り、正しさとは何かをすぐに調べられる世代と
正しさが曖昧で、昔の慣習が判断の要素となっていた世代

どちらも全ては体験していないが、どちらも少し体験してる。

そこが僕らの強みであると思う。


少し前に、お笑い界で「第7世代」という言葉流行した。

霜降り明星のせいやさんがなんとなくラジオで発言したものだが、一気に若手世代の芸人を表す一般的な言語となった

瞬く間に第7世代は、当時のお笑い界の最先端となった。
第7世代と呼ばれた芸人はみなアイドル的な人気を誇った。

その一方で、今まで苦渋を舐めながら地道に頑張っていた第7世代よりも少し上の世代の芸人は、自分らを6.5世代芸人と称し、人気が一瞬で抜かれていった様を自虐し、笑いに昇華していた。


今となっては、自力のある6.5世代の方の方がTVで見ることが多くなっているようにも感じる。


Z世代を第7世代と例えると、我々がまさに6.5世代芸人だ。
上の世代と下の世代に挟まれ、どちらの世代にも寄り添える。


そんなぎりZ世代に入れなかった6.5世代芸人のような人たちがこれからの時代を作っていくのだと、ただのしがないサラリーマンが提唱する


いくらZ世代が新人類としてもてはやされても、少子化のこの時代、実は昔世の中に慣れている人がまだ多かったりもする

それ意味わからんで切り捨てることなく、昔の考えだなーと少し今風の考えに寄せてあげること
逆も然りで、今時の考えかもだけど、今この場で上の世代の人がどう思うかを理解させること
それができるのは我々だけだ


そんなこれからの日本の未来の行先を担う我々世代に勝手に新たな名前をつけよう。

相反する二つの価値観を理解する我々を「二刀流世代」と


ここで終わろうとしましたが、今スタバでこの文章を書いていて
となり大学生であろう、まさにZ世代女子二人が話を盗み聞き なう
(キモいうせろ)

A子:昨日踊ったから体中筋肉痛〜

B子:踊ってたねー、インスタいいねしたわー

A子:今度のバイトの面接ギャルみたいな言葉使わなければ大丈夫だよね

B子:・・・

うんうん、Z世代の言葉、余裕で理解できる。

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