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筋トレを一生懸命やってもパフォーマンスアップしないアスリートへ

ストレングストレーニングを一生懸命やって、筋肉はついてきたが

・コンタクトが強くならず当たり負けする。
・スピードがなかなか速くならない。
・スタミナが持たず試合中に動きが悪くなる。
・身体が重く感じる
・ケガをしやすくなった
・いつまでたっても試合で活躍できない

などトレーニングの成果がパフォーマンスに繋がらないと悩んでいるアスリートは多く見てきました。

筋肉が強くなれば、フィジカル(パワー、スピード、コンタクト、体力)が自然と強化されると勘違いしている人はたくさんいます。

またアスリートは上手くなるために競技の練習(スキル、技術)をたくさんしますが、

思うように技術が取得できなかったりなかなか競技のパフォーマンスが伸びなかったりと。。

そのような悩みがある人は、フィジカルやトレーニングについての考え方をアップデートする必要があります。

パフォーマンスを向上させる4つの柱


パフォーマンスはこれらの4つの柱で構成されています。

①専門スキル(競技に合わせた技術練習)
②フィジカルトレーニング(競技に必要な基礎体力作り)
③コンディショニング(動きやすい身体の状態に整える)
④ムーブメント(身体をイメージ通りに動かす訓練)


この4つをバランスよく鍛えることでパフォーマンスが向上していきます。

しかし

多くのアスリートは

①専門スキルと②フィジカルトレーニング

を主にトレーニングをし、

③コンディショニングと④ムーブメント

のトレーニングを後回しにしています。もしくは正しい方法を理解していません。

その結果、筋肉を鍛えて身体が強くなっても、

身体をうまく扱うことができなかったり、練習を一生懸命やっても技術の取得まで時間がかかったりするため、パフォーマンスがなかなかアップしません。

筋トレの重量が向上すれば、パフォーマンスが向上するとは限りません。

コンディションとムーブメントが与えるメリット



僕が実際にコンディショニングとムーブメント指導を行っているアスリート(主にラグビー選手)には以下の変化がありました。

・体重が軽くなったのに当たり負けしなくなった
・自分の一番強い姿勢と身体の使い方がわかった
・力任せではなく、全身を使って優位なスクラムを組めるようになった
・力の連動するのが分かるようになって、力をターゲットに上手く伝えれるようになった

・パスの距離が伸びた
・全身を使ってキックができるようになり、飛距離が伸びて精度が上がった
・今まで追いつかった相手にも追いつくようになった
・リピートスプリントで以前より疲れずに脚が回るようになりタイムが上がった
・自己ベストを更新できた

・自分でも予期しない動きが試合で勝手にできた
・トレーニングで行った動きを試合中や練習中に無意識にできるようになった
・試合後の映像を確認すると、自分のイメージした動きと完全一致していた
・反応速度が速くなった

・試合中に周りは疲労で足をつっている中、自分だけ最後まで余裕をもって動けた
・試合後に疲労が溜まりにくくなった
・大きなケガをしなくなった

などさまざまな変化が起こります!

なぜコンディショニングとムーブメントを行うことでこのような身体の変化が生まれるのか。

また①専門スキル②フィジカルトレーニング③コンディショニング④ムーブメント

の4つをバランス良くトレーニングするべきなのかを説明します。

フィジカルトレーニングとコンディショニングの関係について


フィジカルトレーニングとコンディショニングを車に例えて説明します。

フィジカルトレーニングとは?


・エンジン
・ボディ
の強化です。

エンジンを大きくし動力を高め、ボディを強化し衝撃で壊れにくい状態に変えていきます。

アウターマッスルや心肺機能を鍛え、スポーツに対応するための身体づくり

フィジカルトレーニング=『基礎体力を鍛える

ことです。

コンディショニングとは?


・ネジ、ボルト
・ブレーキ
・タイヤ
・センサー

メンテナンスです。

ボルトやネジを締め直したり、ブレーキの遊びを調整したり、タイヤの空気圧を調整したりなど安全に走りやすい状態に調整します。

筋肉、靭帯にあるセンサーを活性化し、足裏や手のひらなどの地面との接地面を最適な状態にすること。


コンンディショニング=『動きやすい身体に整える』ことです。


つまりフィジカルトレーニングばかりやって、コンディションをしていないということは。。。。


ボディはかっこよくエンジンは大きいが、ネジが緩んでいたり、ブレーキの利きが悪かったり、タイヤの空気が減ったりとパーツはボロボロの

整備不良の状態です。

凄いパワーでエンジンが動いたとしても、パーツが歪んでいて摩擦や抵抗が大きいとスピードが出なくなったり、燃費は下がったり、さらに操縦もしにくくなります。また特定の場所に負荷がかかり壊れてしまう可能性も大いにあります。

つまり、コンディショニング不足のアスリートは

身体全体の動きが悪く、効率が悪く疲れやすく、ケガしやすい状態です。

ムーブメントと専門スキルの関係について


ムーブメントと専門スキルの関係をドライバーでイメージできます。

ムーブメントとは?

・運転免許

です

アクセル、ブレーキの踏み方、ハンドルの切り方やギアチェンジするタイミングなど運転するための基礎を身に付けるようなことです。

ムーブメントは、身体の操作方法の基礎を理解すること、身体の原理原則を理解することによって

イメージ通りに動ける身体

を習得していきます。

専門スキルとは?

・レーシングカーの運転

スキルを磨くことです。

つまり専門スキルとは、ボールの蹴り方、タックルの仕方、バットの振り方のような


特定の技術を磨く』トレーニングのことです。

ムーブメントをせずに、専門スキルのトレーニングばかり行うことは。。。。

運転の方法を知らないのに、いきなりレーシングカーの練習ばかりをしているのと同じようなことです。

レースの練習を続ければ、感覚的に運転のコツを掴むことができるかもしれません。

しかし車の特性や基礎的な運転方法を知らなければ、最大限に車の性能を発揮することは難しいでしょう。

身体もそれと同じです。

自分の身体の特性やどのように扱えば効率的に動かせるかを理解し、実践できるようになることで、自分のポテンシャルを最大限に発揮することができます。


つまり。。。

①専門スキル②フィジカルトレーニングに

③コンディショニングと④ムーブメントを組み合わせることで

あなたが既に持っている身体とスキルに

動きやすい身体』と『イメージ通りに動かせる身体』が加わり

史上最高のパフォーマンスを発揮できるようになるのです。

ムーブメントとコンディションの具体的な効果

ムーブメントとコンディションを行うことで以下のような効果があります。

■ムーブメント

ムーブメントを行うことで

①身体操作性/自由にコントロールできる身体
②連動性/ロスのない動きでエネルギーを最大限に伝える
③弾力性/スピードと爆発力を発揮するバネ
④創造性/予想のつかない奇想天外なプレーが高まります

力の方向性、リズム、タイミング、リアクション、空間認知、感覚統合を向上していくことで、イメージ通りのパフォーマンスが可能となります。

さらにコンディショニングを並行して行うことで、ムーブメントの効果をより高めていくことができます。

■コンディショニングについて


コンディショニングを行うことで

・姿勢
・柔軟性と可動性
・脱力
・バランス感覚


の改善されます。

身体が整うことで、身体が軽く感じたり、違和感や痛みなどが軽減されたりし、全身をよりダイナミックに動かすことができるようになります。

どのように身体にアプローチするのか?


実際のトレーニングの流れ


トレーニングの流れの一例を紹介します。

最初に『動きやすい身体』を作るためにコンディションから行います。

■コンディショニング


①パワープレートを使用したコンディション

パワープレートは3次元ハーモニック振動を用いた3方向の振動(前後、左右、上下)により、深部感覚を刺激することで筋肉を緩ませられたり、筋肉の反射を高めたりします。これにより筋緊張がとれるため、自然と可動域が広がります。

また全身の筋肉に刺激を入れることができるので、普段使えていないインナーマッスルをアクティベーションでき、よりスムーズに関節を動かせるようになります。

②ピラティスリフォーマーを使用したコンディション


身体のコアの安定性を高めながら、全身をダイナミックにコントロールすることで、全身をバランスよく鍛え、身体の繋がりを高めます。

リフォーマーを使用して動くことで、身体の張力を感じながら動くことできるため、より安定した体幹や中心軸を身につけます。

また背骨の安定性と柔軟性を同時に高めることができ、全身の連動性も向上します。

■ムーブメント

コンディショニングで動きやすい身体に整えた後に、ムーブメントを行うことで効果が高めていきます。

③グラウンドムーブメント&コーディネーション

重力下で身体をコントロールしながら、自分のイメージと身体の動きを繋げていきます。正しい動作パターンを獲得しながら、新しい動きにチャレンジすることで動作のバリエーションが増え、プレーの創造性も高まります。

またリズムやタイミングを理解することで、動きが連動し、爆発的なパワーや効率的で疲れない動きに変化していきます。

④リアクションゲーム

敵や環境に対応しながら動き、より実践的なトレーニングを行います。

トレーニングで獲得した動きを無意識に行えるようになったり、状況判断能力や決断力が高まったりするため、試合でのパフォーマンスが大きく向上します。

アプローチ内容


トレーニングはこちらの内容に基づいて行っていきます。
※専門的な内容になります。。。

⭐︎人間の基本
〜呼吸と姿勢について〜
・腹式呼吸と胸式呼吸
・IAPの獲得
・呼吸と脱力

⭐︎床反力を使うには
〜力の方向と床反力について〜
・足裏のアクティベーション
・3点接地の理解(母指球、第五基節骨末端、踵骨)
・手のアクティベーション、接地の仕方
・4点支持、3点支持、2点支持

⭐︎軸を作るには
〜エロンゲーションとセンタリング〜
・張力と固めるの違い
・中心軸(センタリング)について

⭐︎力まず動くために
〜力みと脱力〜
・力みの弊害
・インナーマッスル
・脱力の仕方

⭐︎自由に関節を動かすために
〜アーティキュレーションとアイソレーション〜
・背骨のコントロール(分節運動)
・四肢のコントロール(股関節と肩甲帯)

⭐︎バネのように身体を使うために
〜SSCについて〜
・SSCとは?
・アイソメトリックとエキセントリック
・抜重
・リズムとタイミング

⭐︎得意な動きを増やすために
〜苦手を減らして得意を増やす〜
・動作パターン(両側・対側・同側)
・3軸運動(矢状面、前額面、水平面)

⭐︎無意識に理想の動きをするために
〜敵と環境に対応する〜
・フロー(動きの流れ)
・カオス(反復のない反復)

⭐︎ケガをしない身体をつくるために
〜ウォーミングアップとクールダウン〜
・ウォーミングアップの必要性
・疲労を残さない方法

まとめ


競技パフォーマンスを向上させるためには

①専門スキル(競技に合わせた技術練習)
②フィジカルトレーニング(競技に必要な基礎体力作り)
③コンディショニング(動きやすい身体の状態に整える)
④ムーブメント(身体をイメージ通りに動かす訓練)

をバランス良く向上させることが大切です。

フィジカルトレーニングや専門スキルの練習は非常に大切ですが、コンディショニングとムーブメントを組み合わせることでより効果を高めることができます。

あなたのポテンシャルを最大限に発揮するためにも

コンディショニング×ムーブメント
=動きやすい身体に整え、イメージ通りに動く身体

作りをしていきましょう!

詳しくは、、、、


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