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【パタヤ→バンコク→名古屋】ニッポンへ帰るの巻

パタヤで禊を落としたあとはバンコクへ戻った。

インドに3週間もいるとあらゆることのハードルが低くなるというか、路上に野生動物がまったくいなかったり、糞がどこにも落ちていない程度のことでやたら感動したりする。何より、あれだけ耳から離れなかったクラクションがこの国では全然聞こえない!すごい!

夜中2時発のフライトまで、特に決まった予定はない。
前に訪れた際に実家に買っていったコーヒー豆がとても好評だったため、今回も同じ店に立ち寄ることにした。
パタヤでは騙し騙し過ごしたものの、やはりインドを発ってから体調がいまいち優れない。時間はもう15時を過ぎていたが、食欲もないのでワッフルで遅い昼食を済ませた。

スイーツが豊富なDoichang Coffee

そのあとは、マーケットでばら撒き用のお土産を買ったりして時間を潰してもまだ21時。出発まではまだ時間があったが、もうやることもないし、夕食をとったら体調が余計に悪化したので空港へ向かう。
往路と同じく、今回も費用を浮かせるべく香港経由での帰宅となる。乗り換えは面倒だけど、今の体調で6時間のフライトを耐えれる気がしないため、かえって良かったかもしれない。

香港で3時間弱のトランジットを経て、飛行機は定刻通り名古屋へ到着した。「やっと終わった」と「もう終わってしまった」という2つが混ざりあった不思議な感情で、中部国際空港に降り立つ。

ここを出発したのはつい昨日のことのように思えるし、ずいぶん前のことのようにも感じる。じゃあこの1ヶ月でなにか心境の変化でもあったかと言われると全然そんなことはなくて、驚くくらい出発前の自分と地続きではあるのだけれど、それはまだインプットを処理しきれていないだけで、この先も折に触れ今回の旅行を思い出すことになるだろうという予感だけはする。
自分の人生にこのひと月がどんな爪痕を残したのか、それがわかるのはきっとまだ先の話だ。いずれにせよ、この旅をはじめる前の僕にはもう戻れない。それを喜びとして受け止めながら、久しぶりに僕は日本の土を踏んだ。

〜旅のBGM〜
The Avalanches/Since I Left You

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