Kent

1987年生まれ。 仕事を辞めて、1ヶ月限定でアジアを旅します。

Kent

1987年生まれ。 仕事を辞めて、1ヶ月限定でアジアを旅します。

最近の記事

あとがき

帰国してひと月半が過ぎ、いつの間にかもう年の瀬です。 すぐにあとがきを更新しなかったのは端的に燃え尽き症候群によるもので、ではなぜこのタイミングで書く気になったかというと、申請していたネパールでの医療費が全額保険適用されたとの知らせが先日届いたからだ。 これであの旅のすべてが文字通り精算されたというか、ようやく冷静に振り返る気分になったというのが大きい。 38日間で3カ国10都市。当初の計画では帰路にシンガポールやカンボジアにも立ち寄る予定だったのだけど、これは完全に絵に

    • 【パタヤ→バンコク→名古屋】ニッポンへ帰るの巻

      パタヤで禊を落としたあとはバンコクへ戻った。 インドに3週間もいるとあらゆることのハードルが低くなるというか、路上に野生動物がまったくいなかったり、糞がどこにも落ちていない程度のことでやたら感動したりする。何より、あれだけ耳から離れなかったクラクションがこの国では全然聞こえない!すごい! 夜中2時発のフライトまで、特に決まった予定はない。 前に訪れた際に実家に買っていったコーヒー豆がとても好評だったため、今回も同じ店に立ち寄ることにした。 パタヤでは騙し騙し過ごしたものの

      • 【パタヤ】パタヤの休日

        数年ぶりに訪れたパタヤは、コロナ前と変わらず最高の街でいてくれた。 僕がパタヤを好きな理由のひとつに、食の選択肢の多さがある。 東南アジアの香辛料があまり得意でない僕にとって、マック、バーキン、サブウェイにスタバなど外資の飲食チェーンが豊富にあるのはありがたい(日本より割高だけど)。セブンもそこら中にあるので、困ったらコンビニ飯でも良い。なによりクレカが使えるの最高! ナイトスポットでいうと、ゴーゴーバーなどは行っても最初の5分くらいで満足して(飽きて)しまうから、良い感

        • 【ニューデリー→バンコク→パタヤ】ついにインド出国!

          インド最終日はまさかの雨だった。 入国から晴天しか拝んでいなかったのに、乾季にしては珍しいこともあるもんだ。まあ元から観光の予定は入れてなかったし、むしろスモッグが消えて好都合ですらある。 しかし、これまでの疲れが蓄積されていたのか、あるいはデリーの大気の影響か、昨晩から体調がいまいち優れない。宿近くのカフェで朝食をとったあとは、身体に鞭を打ちつつ荷物をまとめ、空港へと向かった。 空港までは、サウスデリーからメトロで乗り継いで行ける。が、ここで注意すべきは降車駅だ。 国際

        あとがき

          【ジャイサルメール→ニューデリー】デリーに気をつけろ

          僕のニューデリーの思い出といえば、 ・大使館に塩対応される ・FRROに取調べを受ける ・リキシャーにぼったくられる ・野犬に襲われる くらいしかないのヤバすぎる。二度と戻りたくはないのだけれど、出国するためには仕方がない。 ジャイサルメールから列車に揺られること18時間、僕は再びデリーの土を踏んだ。 久しぶりに吸った首都の空気は、とにかく最悪の一言だった。排気ガスが街全体を覆い、視界は悪いし歩いているだけで喉がイガイガする。路上を歩く人々はマスクをして一様に虚ろな目をして

          【ジャイサルメール→ニューデリー】デリーに気をつけろ

          【ジャイサルメール④】旅の終わり

          明け方は寒さに目を覚ました。時刻は7時。夜よりもこれくらいの時間が一番冷えるらしい。全身にまとわりつくコバエを振り払いながら、ラクダに乗って再びクーリーへと戻る。 村で朝食を食べ、ひと休みしたあとは10時発のバスでジャイサルメールに戻らないといけない(街と村を行き来するバスは日に数本しかない)。アルジュンは不在で残念だったが、息子氏と学生一団に別れを告げ、村を出た。 それにしても、クーリーは良い村だった。インド入国以来、いちばん穏やかな時間を過ごせたかもしれない。ここでも

          【ジャイサルメール④】旅の終わり

          【ジャイサルメール③】キャメルサファリ後編

          出発して20分ほど経つと、息子氏がオアシスと呼ぶ場所に到着した。 クーリーは都市部ほど生活インフラが整っておらず、水は村の女性たちが井戸から汲んで何往復もするらしい。言われてみれば必然なんだけど、日本とはあまりにもライフスタイルがかけ離れていて衝撃を受ける。 オアシスを過ぎてしばらく行くと、目の前に水平線ならぬ砂平線が見えてくる。 砂漠やん!!!!!!!!!!! 陽が沈んだ後は、暗闇の中で息子氏がこさえてくれた料理を食べた(ライトを点けると蚊が寄ってきて大変らしい)。暗

          【ジャイサルメール③】キャメルサファリ後編

          【ジャイサルメール②】キャメルサファリ前編

          ジャイサルメールの観光産業はキャメルサファリ一本に支えられているといっても過言ではないので、どこのゲストハウスでも喜んで手配してくれる。 一番人気なのは一泊二日のプランで、僕の泊まった宿では2500ルピー(4500円)だという。 けっこう高えな、というか、そもそもが乗り気でない僕は別に日帰りで全然よくて、ほかの代理店も訊ねて回ることにした。 しかし、結果として僕の宿はむしろ安い方で、日帰りでも2000〜3000、中には8000ふっかけてくる輩がいたのには仰天した。もはや言った

          【ジャイサルメール②】キャメルサファリ前編

          【ジャイサルメール①】黄金の街に見惚れる

          andymoriの歌詞でしか知らなかったジャイサルメールは、正真正銘の“ゴールデンシティ”だった。 街全体が重要文化財であるかのように、どこを切り取っても黄金の景色が広がっている。 ピンクシティ、ブルーシティ、ホワイトシティとコレジャナイを続けて、最後の最後にモノホンを持ってくるとは、インドもニクいことするね! 中でも「ハヴェリ」と呼ばれる貴族の邸宅の美しさに目を見張る。その装飾の緻密さといったら近くで見るほどに凄まじく、気の遠くなるような時間と労力でもって造られたことが

          【ジャイサルメール①】黄金の街に見惚れる

          【ジョードプル→ジャイサルメール】西の果てまで

          朝6時発のバスでジョードプルを出発。次の目的地は“ゴールデンシティ”ジャイサルメール。ラジャスタンを巡る旅も、これが終着点となる。 移動時間は約5時間。今回も寝台なので快適なのだけど、昼近くなると照りつける太陽で個室が蒸し風呂状態になるため、ドアを開けないと熱中症になりそうになる。 そんな苦労はあるものの、バスに遅延はほとんどなく、購入も列車ほど煩わしくはないため、5〜6時間程度の移動なら列車よりはるかに楽なのではないか。これは次回(あるのか?)以降の備忘録として残しておき

          【ジョードプル→ジャイサルメール】西の果てまで

          旅の仲間を紹介するぜ②

          ソニー デジタルカメラ DSC-RX100 ソニーの大人気コンデジシリーズ、その初号機。10年くらい前のモデルだけど、バリバリ現役で活躍できる。 僕のように、カメラは持ちたいけれど一眼とかミラーレスはちょっとなという人にピッタリ。旧型なら中古でかなり安く手に入ります。 ただ、現行モデルだとスマホに転送できるWi-Fi機能が標準で付いているけれど、こちらは別途FlashAirというSDカードが必要なので要注意。僕は本体+FlashAir+グリップのセットをメルカリで20,0

          旅の仲間を紹介するぜ②

          旅の仲間を紹介するぜ①

          旅行もいよいよ終盤ということで、この1ヶ月に渡って活躍したアイテムをいくつかピックアップして紹介したいと思う。 Millet(ミレー)サースフェー40+5ℓ 30ℓだと小さすぎるし、50ℓだと機内持ち込みがNGになってしまう。容量も加味して色々試着した結果、グレゴリーのスタウト45とこれが最終候補になった。 見た目はグレゴリーの方が洗練されていて好みだったんだけど、指を引っ掛けられる「ハンドレスト」とスマホが取り出しやすい「大型ポケット」の2点が決め手となった。心斎橋の登

          旅の仲間を紹介するぜ①

          【ジョードプル③】さよなら青い街

          舞い戻ったジョードプルで、これまた素敵なゲストハウスに出会ってしまった。 ウォーターサーバー、冷蔵庫、キッチンが使い放題に加えて共用スペースが超充実している。 早朝の到着時、チェックインできるのは12時からだけど、それまで自由にくつろいでいていいよ!と言うので遠慮なくロビーで休ませてもらうことに。それがあまりにも快適で、これもう部屋なくても充分なんじゃ?というくらいだった。 ジャイプールで泊まった宿も最高だったが、それをさらに広くして賑やかにした感じ。カフェ利用もできるの

          【ジョードプル③】さよなら青い街

          【ウダイプル→ジョードプル】独り身はバスに乗って

          インド最大の祭り「ディワリ」が10日後にはじまるのだそう。ウダイプルでも、それに向けた飾り付けやステージの建設などが始まっている。こないだダシュラが終わったばかりなのに、ほんと祭り好きだなインド人。 なんでも、その時期は宿や移動費も10倍近くまで上がると、眉唾だけど土産屋のおっちゃんが言っていた。10〜11月のインドは気候も良く過ごしやすいが、そういうデメリットもあるので旅行者のみなさんは注意されたし。 僕はというと、祭りが始まるころにはもうインドにはいないだろう。 ウダ

          【ウダイプル→ジョードプル】独り身はバスに乗って

          【ウダイプル】白い街の人々

          “ホワイトシティ”ウダイプルは、良くも悪くもインドを感じさせない街だった。 軒を連ねているのはオシャレなアートショップやカフェばかり。どれも観光客向けなのだろうけど、うるさい呼び込みや客引きもない。これまでに訪れたどこよりも穏やかな街だ。 街を歩いているのは欧米の観光客ばかり。“東洋のベニス”を掲げているだけあり、ちょっと意識の高い海外の人たちのレーダーに引っかかるのかもしれない。 そんな客層をメインターゲットにしているからか、飲食店のメニューにも気合いが入っている。パス

          【ウダイプル】白い街の人々

          【ジョードプル→ウダイプル】湖へ行くつもりじゃなかった

          次の目的地に決めたのは“湖の街”ウダイプル。 ジャイプールに居たとき、あるカフェで日本語が少し喋れるという青年に声をかけられた。 ゴジラが大好きで、今度公開されるマイナスワンが日本でしか上映されないことを嘆く彼は、ラジャスタンを周るなら絶対にウダイプルにも行くべきだと言った。 自分がランキングをつけるなら、ウダイプルはラジャスタンで2位だという(1位はもちろんジャイプール)。もともと僕の知人からもウダイプルは勧められていたから、そう言われると余計に気になってくる。 予定には

          【ジョードプル→ウダイプル】湖へ行くつもりじゃなかった