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【ウダイプル】白い街の人々

“ホワイトシティ”ウダイプルは、良くも悪くもインドを感じさせない街だった。

軒を連ねているのはオシャレなアートショップやカフェばかり。どれも観光客向けなのだろうけど、うるさい呼び込みや客引きもない。これまでに訪れたどこよりも穏やかな街だ。

こんなオシャレタウンでも牛は普通にいる

街を歩いているのは欧米の観光客ばかり。“東洋のベニス”を掲げているだけあり、ちょっと意識の高い海外の人たちのレーダーに引っかかるのかもしれない。
そんな客層をメインターゲットにしているからか、飲食店のメニューにも気合いが入っている。パスタやピザ、スイーツも食べたが、どれもここインドだっけ?というくらいレベルが高くて驚いた。他の街で食べた西洋料理ときたら、どう見てもレンチンしたものばかりだったぞ。

「The Little Prince」のマリナーラ(330ルピー)
「Jheel’s Cafe」のチョコブラウニー(320ルピー)
二晩続けて通ったカフェ「Nothing Before Coffee」

そんな店は価格設定も当然強気である。それでもさすがに日本よりは安いのだけど、300ルピーあればローカルフードなら三食いけるからね!
宿代にしても、インドでは珍しく1000ルピー以下で泊まれるとこはほとんどなかった(これは時期によるのかな)。

なので、インドを充分周って、酸いも甘いも経験した人が行き着くのにちょうどいい街かもしれない。逆に、僕のような刺激を求めているインドビギナーが行くと、少し物足りなく感じるのかも。

街のシンボル、白亜の宮殿シティパレス
中谷美紀も泊まったらしい湖上の有名ホテル

ジョードプルでも人のあたたかさにビックリしたが、ウダイプルの住民もバツグンに優しい。普段向こうから声は掛けてこないけど、少しでも困っている素振りを見せるとすかさず助け舟を出してくれる。その程よい距離感もインドっぽくなくて好きになった。
ていうか、こうなるともうこれが本来のインド人でニューデリーが異質すぎたのか、悪い夢でも見ていたのかもしれない。

店主のおっちゃんの人柄に惹かれて、実家用にカシミヤのストールを購入。チャイもご馳走になった

同じ湖の街なだけあって(?)、雰囲気としてはネパールのポカラに少し似ている。気候も良いし、のんびり過ごすには最適な街。ただ、これまでの街に比べるとやはり退屈で、個人的には1泊2日くらいで十分かな。
あと、ピンクやブルーに対抗してるんだろうけど、これでホワイトシティは盛りすぎやと思います。

〜旅のBGM〜
スネオヘアー/アイボリー

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