23-24NBAの変化
CBA(労使協定)の大幅な改定を始め
様々なことが変わる23-24シーズンのNBA。
先日もスターの休養に関する
新たな取り決めに関する検討があったことが
報道されました。
今回はそんな今季のNBAと従来までの
主な変更点を改めてまとめてみました。
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①インシーズン・トーナメントの導入
今シーズンの変更点の大目玉が
インシーズントーナメントの導入です。
11月~12月は
米国人気No.1のNFLのシーズンと重なっていたため
これまでNBAは同時期の人気を
やや落としていました。
そのビジネス対策として考案されたのが
このインシーズントーナメントです。
東西カンファレンスを
更に各5チーム所属の3グループに分け
グループごとに総当たりの1回戦を行った後
各グループの1位(6枠)+ワイルドカードの2枠
の8チームが1発勝負のノックアウトトーナメントに進出します。
優勝したチームには各選手に50万ドル(7000万円)準優勝で20万ドル(3000万円)という風に
成績に応じて賞金が出ます。
スター選手にとっては取るに足らない金額ですが
若手選手やスター以外の選手には
大きな金額となるので
そんな若手有望株わ有力ロールプレイヤー
ダークホースプレイヤーの新たな注目の場と
なるでしょう。
とはいえ
インシーズントーナメントはあくまで
”レギュラーシーズンの一環”
として行われるという点に特長があり
勝ち進んだチームの試合数が増えるという
不利も限りなく少なくなっている仕組みに
なっています。
(決勝に進んだチームのみ
他チームより1試合多くなります。)
決勝以外は
レギュラーシーズンの成績に影響することから
スター選手もある程度は力を
入れてきそうな気もしますが
どうなるのでしょうか。
PRの派手さとは裏腹に
意外とコアなファン向けのコンテンツに
なりそうな気配がします。
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②ラグジュアリー・タックスの新制限
NBAにはお金持ちのチームが有利にならないよう
チームの選手に使える年棒総額には
サラリーキャップという上限金額が
設けられています。
そしてサラリーキャップを
更に一定以上超えた金額の基準タックスライン
を更に上回るとラグジュアリータックスという
いわば罰金を払わなければなりません。
これまではラグジュアリータックスさえ払えば
ある程度の契約金額の選手までであれば
ミッドレベル例外条項という制度を使って
新たに選手と契約を結ぶことが出来ていました。
しかし
今年からはタックスラインを1750万ドルと
大きく超えたチームは
ミッドレベル例外条項を使えなくなる取り決めが
行われました。
今年この制限に引っかかるのは
GSW、LAC、PHXの3チームです。
(間違ってたらすいません。)
難しいと思う人は
この3チームがよりシビアなチーム作りを
しなければならない状況を強いられたと
考えておけば大丈夫です。
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③アワード、All-NBA選出の基準変更
選手のキャリアを象徴づける
MVPなどのアワードやAll-NBA選出の選出も
大きく変わりました。
アワード等を獲得するためには
選手は最低でもシーズンの試合に
65試合以上出場しなければなりません。
この変更は近年問題となっている選手の
ロードマネジメントを防ぐ目的があります。
また
All-NBAはこれまでポジションごとに
選出が決まっていましたが
これからはポジション関係なく
選出されるようになりました。
つまり
単純に「NBAのtop15選手」が
明確に決められるということです。
All-NBAの変更に関しては
歴代選手ランキングにも
大きな影響を与えそうです。
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④その他契約の変更
その他の契約関連の変更に関する主なものを
挙げておきます。
(1)2way契約の枠が2→3人へ
(2)ベテラン選手の延長契約の金額の上限が前年の120%→140%に緩和
(3)マックス契約でないルーキー延長契約を4年から5年延長まで可能に
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⑤試合の3つのルール変更
これまではCBA選手の労働状況に
関する変更点をまとめましたが
試合にも大きなルール変更がもたらされました。
フロッピングに関するもの
チャレンジに関するものの
リプレイに関するものの3つです。
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(1)フロッピングのペナルティ
フロップを審判にコールされた場合
テクニカルファウル(アンスポではない)として
処理され
相手チームにフリースローが1本
与えられるようになりました。
フロップの処理が終わった後は
プレーが止まる前にポゼッションをしていた
もしくはポゼッションに迫りそうだったチームの
ボールとして判断され試合が再開されます。
フロップのコールには
チャレンジを要求することはできません。
しかし
ファウルのコールでチャレンジが要求された場合
リプレイでフロップが見つかれば
フロッピングとして判断されることがあります。
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(2)チャレンジの拡大
これまで成功しても失敗してもチャレンジは
各チーム1試合に付き1回までと
決められていましたが
今季から1回目が成功すれば
2回目のチャレンジを要求する権利が
与えられるようになりました。
チャレンジを要求する場合は
タイムアウトも同時に使う必要があります。
しかし
今季からはチャレンジの拡大に伴い
1回目のチャレンジが成功した場合
そのタイムアウトは消費されないように
なりました。
前シーズンは誤審が
多く大きな話題となることもしばしば。
ファンとしても嬉しいルール変更になったと
思います。
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(3)リプレイセンターからのリプレイ要求
試合開始46分、延長開始3分まで
NBAリプレイセンターから
インスタントリプレイを要求できるように
なりました。
・得点が2ポイントシュートだったか、3ポイントシュートだったかの判断
・ショットクロック・バイオレーションがあったかどうかの判断
の2点について要求されます。
以上の3点のルール変更によって
より試合が公正なものになったと思います。
特にチャレンジの拡大は前々から世間で
言われていたことなので
良いルール改革が出来たのではないでしょうか。
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⑥「スター選手」の休養に関する制限
昨日話題になったのがこの制限。
現在理事会での正式採択の投票が
検討中とのことですが
ロードマネジメントに関する制限を
増やしている傾向を見ると
採択される可能性は低くありません。
なので、一応ここでも紹介しておきます。
NBAは
スター選手のロードマネジメントを懸念して
チームが複数のスター選手を同じ試合で
休ませることを禁止しようとしているそうです。
NBAが考える「スター選手」の定義は
「過去3シーズンでオールスターもしくは
AllNBAに選出された選手」です。
よって
この制限が採択されればGSWやPHXなどの
複数のチームが「スター選手の休養」に関して
更に厳しい状況を強いられます。
特に最近の戦い方を見るに
LACはかなり厳しい問題を抱えることと
なるでしょう。
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