SLAM DUNKに学ぶリーダーシップ

湘北高校のバスケットボールチームは
最初はメンバー間で信頼関係が全然なく
それぞれが自分の道を進む個の集まりでした。

しかし
わずか4ヶ月で劇的にチームがまとまっていきます。


その要因の一つとして
安西先生のリーダーシップが挙げられます。



メッセージングの重要性 & 目標設定

安西先生はチームの状況に応じて
ストレートで伝わる数々の
素晴らしいメッセージをチームに送っています。


下記がその一部です。



「君たちは強くなる」 (コミック6巻 P.122)
というメッセージはチームに自信をもたらします。



「相手の挑発にのって一人相撲のPG」
「予想された徹底マークに意地になって無謀な攻めを繰り返す主将」
「全国制覇とは口だけの目標かね」
(コミック23巻 P181-182 豊玉戦)  


個々のメンバーが
強敵を相手に周りが見えなくなっている時に
ストレートに課題ポイントを的確に指摘し
チームに冷静さを取り戻させてています。



「前半はいい出来だった そして忘れよう」
「あと20分 技術も 気力も 体力も 持てるもの全て… 全てをこのコートにおいてこよう」
(コミック26巻 P170-171 山王戦ハーフタイム) 


強敵を相手に良いパフォーマンスを
出すチームが浮き足立たないよう
しっかりと良い部分を認めつつ
地に足を付けさせるメッセージを送り
チームを鼓舞しています。


「桜木君がこのチームにリバンドとガッツを加えてくれた」「宮城君がスピードと感性を」「三井君はかつて混乱を のちにとっておきの飛び道具を」「流川君は爆発力と勝利への意志を」「赤木君と木暮君がずっと支えてきた土台の上に これだけのものが加わった それが湘北だ」
(コミック30巻 P139-141 山王戦 残り2分)  


山王戦の最終局面で
それぞれのメンバーが疲労困憊の中
メンバーの最後の力を引き出すメッセージを
伝えます。



上記はほんの一部ですが
安西先生からチームへのメッセージが
チームの結束や試合の流れに大きな影響を与える
シーンが数多くあります。


あるチームメンバーが
緊張してガチガチになっているのであれば
声がけにより緊張をほぐす。


闘争心が強すぎたら少しブレーキをかける一言を。安西先生は直接的な指示を避け
代わりに視座の高い目標や逆説的な発言で
メンバー自身が課題に気づくよう促しています。



伝えるメッセージによって
メンバーをフラットな状態にもっていくために
的確なメッセージを伝えるところが
リーダーシップの観点でもとても勉強になります。


そして
基本的にはチームリーダーである赤木に
チームを任せていながらも
チームメンバーの特徴や
コンディションが細かい部分まで見えています。


あまり見てないような雰囲気でありながら
しっかりととらえているところが
安西先生のすごいところだと思います。



多くの企業では役職があり階層に分かれています。
上のほうに行けば行くほどチームのメンバーの顔が
見えなくなったりしていきます。


最近ですとコロナ禍が始まったとき
まさに会社全体で動かなければいけないときに
メッセージが届きにくくなってしまう。


そういった意味でも
ちゃんと「見えている」という状況は
大事なのだということを安西先生から
改めて気づかされました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?