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隠せない、歯周病の臭い

この記事で初めて出会う方に向けて、簡単に自己紹介します。歯科業界の変革を実現するために、ICT分野で七転び八起きで頑張るヒゲモジャおじさんです。

バーバースタイルのカールおじさんです。
見た目とは裏腹に、バファリンと同じくらい優しいです。


さて、最近は採用したいがために、
webデザイナー、コーダー、ライターさんに僕の押し付けがましい思いを書いてきましたが、今回からは、歯科業界に身を置くものとして少し啓蒙コンテンツも書いていこうと思います。

今日のテーマは「歯周病の臭い」についてです。

マスクをしていてもわかる、歯周病の臭い

コロナになってから、マスクをすることが当たり前になった。

電車の中で「歯周病の人がいる」と毎日気付く。
車両を変えても必ずいる。マスクをしている人から漏れる呼気が、マスクをしているひとに強く伝わる

歯周病を放置した人の結末を知っているだけに、とても心配になる。理由は歯周病特有の口臭が強い人は、かなり進行しているケースが多いからだ。

そして、驚愕の事実としては、
「年配だけでなく、若い人(30代後半くらいの人)も、かなり歯周病特有の臭いがする」ということだ。

歯周病の細菌学によると早くて20歳から発症する可能性がある

歯周病の細菌学で有名な大阪大学の歯学研究科、教授の天野先生によると、歯周病に関わる細菌群(マイクロビオーム)は20歳前後で完成し、この細菌群との共生状態が崩れることで、歯周病を発症するとのこと。
ペリオドントロジーダイジェストより

つまり、若い人でも十分に歯周病になり得るという話だ。ただ、冒頭話している歯周病特有の強い口臭を感じるまでには、相当な期間がかかる。したがって、臭いを感じたら、その歯周病はかなり進行していることを知ってほしい。

歯茎の出血や起床時の口のねばつきがあなたを歯周病と気付かせてくれる重要な指標である

特にあなたの歯茎から出血が見られる場合は要注意だ。
歯周病の細菌は血液に含まれる鉄分を栄養素として、増殖する。そうして、あなたの歯を支える骨を溶かしていくのだ。

出血が見られたら迷わず歯科医院に行くことを強くお勧めする。更に起床時に口がネバネバするとしたら、それも歯周病に罹患している1つのサインだ。

ちなみに、私は翌日に口が粘つくことはない。

ちなみに歯周病特有の臭いを例えるならば、「腐った玉ねぎの臭い」

歯周病に罹患して発せられる口臭の正体は、メチルメルカプタンという、揮発性硫黄化合物だ。
これが腐った玉ねぎの臭いと例えられている。

舌苔(舌についている白い苔のような汚れ。細菌の塊)
も卵が腐ったような臭いと言われており、その正体が硫化水素である。

しかし、歯周病は舌苔由来の6倍ほど臭いと言われている。これはもう、たまったものではない。

歯周病専門医であり、日本大学客員教授でもある若林健史先生(私のクライアントでもある)によると、歯周病を改善するとその臭いも治るそうだ。

出典:若林歯科医院 20代女性の口臭が気になる(中等度歯周炎の症例より

やはり、口臭は早々に解決したほうが良いであろう。

歯周病を放置する結末

40代の女性の口腔内だ。
出典:若林歯科医院(私のクライアント)

歯周病を放置して、重度になるとこのような状態になる。口臭を放置することによるリスクは大きい。
逆に受診して、歯周病による口臭でなければ、メンテナンスをして口臭予防をすれば良いのだ。

口臭予防をするために口腔内を清潔にしていれば、虫歯や歯周病の予防にもなる。一石二鳥だ。

皆さんには是非、口臭が気になったら歯医者へ行ってほしい。

歯周病に強い歯医者の探し方

歯科医院のポータルサイトはほとんど当てにならない。
理由は、そこにお金を払って掲載しているクリニックばかりだからだ。
そこで1つの指標を提供しようと思う。

  1. 歯周病専門医を訪ねてみる

  2. 歯科衛生士が優れている歯科医院へ行く(歯科衛生士が良くなければ歯周病は治らないと思ってもよい。)

  3. スタディグループに所属している歯科医師、歯科衛生士がいるクリニック
    (スタディグループは日々の治療を資料化し、症例検討や最新の技術、知識の習得に努めている人が多い。そのほとんどが日曜日を潰して学んでいる。頭が下がるばかりだ。)

良い歯科医院に出会うことは本当に大切だ。
私は、あらゆる歯科医師や変態と呼ばれる超レベルの高いスタディーグループとの関係があるが、何にしろ、良い歯医者に出会えて、虫歯や歯周病にならず、審美的にも優れた状態でこの10年を過ごせている。幸せだ。

とはいえ、どこが良いかを選ぶのは非常に難しい。

私も患者さんに良い影響を与えるために、歯科の教科書的になるyoutubeや素晴らしい治療を行っているクリニックを訪問して、動画に収めて紹介したりしたい。長い時間がかかるかもしれないが、頑張る。

最後はこうしたいという感想で終わってしまったが、この記事が少しでもお役に立てることを祈る。

次回の啓蒙コンテンツは、虫歯について知っておいたほうが良いことを書こうと思う。

最後まで読んでいただき、感謝します。

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