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子供の足と靴

子供の足は何歳からアーチができていく?

子供の足にはまだ骨が少なく大人の足へ近づくのは3歳以降くらいからで足のにアーチができてきます!                                 

その時期をプレゴールデンエイジ(4-8歳くらい)といい、ゴールデンエイジ(9-12歳くらい)といわれる運動機能が特に上がる時期への準備期間の時期に入っていきます。下の図をみるとわかるように、体、足、運動能力の変化というものが成長と共にすべてリンクしてきます。             

アーチ構造ができてくる時期になると運動神経なども発達しやすくなってきます。

そして、ゴールデンエイジの準備期間のこの時期が何よりも大切になってきます!

このプレゴールデンエイジのタイミグでしっかりと体を使うといったことをしてあげないと、足の成長含め、感覚器の成長にもつながりません。                        

スポーツの指導している大人が良く大切だというゴールデンエイジの時期にしっかりと子供の能力を伸ばしてあげることもできまなくなってしまします。 ここで靴が大切になるのですが、それは下の方で解説します!

子供のバランスが悪いのはなぜ?

3歳ごろから立って走ってたりするようになりますが、ストップしたり方向転換をしたりする際にバランスが悪く見えることはないですか?
たまに勢い余って転んでしまったり。。。

特に坂道などはスピードコントロールができないのでそのまま転んだりしますが、何回か同じことをしていると不思議なことに転ばなくバランスをとるようになります。

これも面白くて、子供は日々動きの中から学習しています。それに学習しながら体に刺激をたくさん受けています。そして、その反復された学習や刺激される場所がメカノレセプターといわれる場所です!             

沢山足の裏からの刺激により、バランス感覚が身についたといえます

赤い点の箇所がメカノレセプターが沢山存在する箇所で、歩いたり走ったりをあまりせずおとなしかったり、外で遊ぶ習慣のない子供たちはメカノレセプターの刺激も少なく未発達になりがちになってしまいます。これらは耳の中にある半規管(三半規管)への影響もあるとされていて、でこぼこしたものを踏んだり、不規則な地面を踏んだり、足裏への刺激によっても活性化されます。
子供でも使われないことで反応しなくなるところです。
年を取った人が転倒したりする理由もここにあります。

特に踵(かかと)周囲のメカノレセプターは退化しやすいといわれています。
そして、ふらふらした姿勢や椅子にちゃんと座れないようなくねくねした動きをする子供も、同じように足裏の感覚器の未発達が考えられます。
足からの入力情報で姿勢を保つ器官に刺激が行くことで、体の骨格もできていくので姿勢を保持しなさいという前に、しっかり走ったり跳んだり、遊ばせてあげてるかというところが大切な要素になってきます。

メカレセプターを刺激するものとしてはこれらの商材をつかい無意識に発育させるということも大切になってきます。
【子供用五本指靴下つむぎ】                     https://readyfor.jp/projects/kids5sox

子供の感覚というのはとても敏感なので、継続的に刺激をしていってあげられる環境つくりを大人が意識していかないと、大切な時期を通り越してしまっては手遅れになっています可能性があります。

子供の靴が問題?

子供の靴の問題は以前からかなり言われてます。

靴のサイズが大きすぎる
へたった靴のおさがりを履いている
踵(かかと)を踏んで靴を履いている
靴のサイズが小さすぎる
靴の機能が高すぎる
靴の構造が劣悪

など様々な要素があります。この中で【靴の機能が高すぎる】というところに『?』ってなった人も多いと思いますが、足の感覚器がしっかり育成されていない状態で、自然と転がりやすい、歩きやすい、「守る」靴を履くことで、自分の体の感覚で動く機能が刺激されません。                  

靴の選び方によって子供の可能性を摘んでしまうということも知っておいてください。

上の図をみると、年齢と期間でしっかり靴のサイズと足のサイズを選んであげることが大切になります。

子供の靴が問題というよりも、それらに関わる大人の関心が問題といっても良いと思います。

浮指の増加!

小さいころに足の感覚器の発達が未成熟な子たちは、浮指(下の図のような状態)といわれるような足の指が地面から離れてしまい、浮いている状況になっている子たちも最近ではかなり多くなってきている印象です。

浮指になると、運動神経の問題だけではなく、変形にもつながりますし、姿勢の悪さなどから腰痛や自律神経系の疾患にまでつながることも言われるようになってきました。浮指になることで、体にとって必要なクッションとなるアーチ構造ができないため、体に対するストレスなども非常に大きくなるといわれています。足の裏の形状が崩れることで、体の上部まで影響が出ることもわかってきています。

少し話はずれますが、足の変形により、歯の嚙み合わせなども変わってくるので、左右での筋力の入り方などにも影響してきます。

元来人間は、足の指を使うことでしっかり足の構造ができ、体に対して力を伝えたりすることが可能でした。前に進む際には、親指(母趾)とお母さん指(第二足趾)で地面をつかみ、蹴りだす際には他の3足趾は浮いた状態になるのが理想的だったり、小指(第五足趾)で踏ん張ったり、加速したりすることも可能だったりします。

このように足の指が使えることで体を使えるようになっていくといっても過言ではありません。しっかりと足指を動かすようにしましょう!この辺りも小さいころから遊びの中で取り入れることでしっかりと動かせるようになっていき、浮指の予防にも役立ちます!

グーチョキーパーで
タオルで引っ張りあい
モノを運ぶ競争
親指で押し合い
全部の指で押し合い
小指だけでビー玉つかみ

などいろんなことが遊びの中で習得できます。

普段の生活の中では足袋、草履、下駄

極端かもしれませんんが、小さい時にこれらの二股になった靴やサンダルを履かせることをお勧めします!
履いてることで足の発達を促します!   

足袋、下駄に関してはこちらに詳しく書いてます↓ 

https://readyfor.jp/projects/kids5sox/announcements/97849

足の発育とは具体的に何かというと、足のアーチの形成を促す、メカノレセプターへの刺激をうける、バランス感覚の向上などです。
裸足教育は、アーチ形成などには良いとされていますが、最近では地面が硬い素材の施設も多く、足の組織が柔らかい子供の骨にとっては負担となることも多々あります。一昔前と違い、木でできた床はかなり減っています。
そして、そんな硬い床を実際、歩いたり、走ったり、跳んだりするとかなりの衝撃が体には伝わります。

足の形成が不全で、裸足教育は場合によってはリスクになります。
浮指の子供なんて、大打撃を受けてしまいます。
足の形成がしっかりとされている場合でも床が硬すぎることでリスクにもなってきます。
だから靴はクッション性の高い履きやすい勝手に歩ける。。。ってのは違います。コンクリートなどの上ではクッション性のある靴での良いとは思いますが、それ以外の公園など土や芝などの所では足袋靴が良いと考えています。

そこでニンタビ!
靴の機能もあれば、地面からの力の伝達もしやすく設計されています。
普通の靴と違い、つま先と踵(かかと)で高低差がなく、フラットな接地ができる上に、指による把持することもできるので足裏の刺激にもなります!
何が言いたいかというと、靴だけど靴の機能に頼らず、自分の力で動きを作るのに最適ということです。

実際この靴を履いて遊びなどを行っていった子供たちは、アーチ形成もしっかりし、走るのも速くなったりと、自然と自分の力で力を伝えるという感覚が身に付き動きを習得したのだと思います。

子供にとって、プレゴールデンエイジからゴールデンエイジまでの子供の感覚を遊びの中で無意識にしっかり伸ばしてあげることが、子供の発育に役立つのだと思います。

当たり前に履きやすくて高スペックのものが良いのではなく、動物の感覚を呼び覚ますアプローチをすることで、体をしっかり構成することにもつながるということです。スポーツをしている子供たちはもっとこの辺り気にかけることで、ダッシュやステップ動作、専門性の動きなどもできる運動神経が良いといわれる感覚を磨くことができると思います。

サッカーや野球、バスケやバレー、卓球何でもよいですがゴールデンエイジまでの時期の練習なんかは、足袋靴でやっても良いと思います。
そうすることで自然と良い靴を履いた時、さらにパフォーマンスも上がると思います。体にとって難し事をクリアするベースとなる状況を作ることで、飛躍的にスポーツの能力も上がってくるものではないかと思います。

足の発育や靴選びの大切さがもっと当たり前になればいいなと思います。 

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