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利益を生み出し、持続的な成長を実現する「グロースマーケティング」

こんにちは。
音楽テック企業で代表をやっている西村です。

本日は「未来をつくるグロースマーケティング」という書籍を紹介します。私が最近懇意にしていただいている先輩起業家"櫻庭誠司"さんの著書です。

グロースマーケティングとは

「グロースマーケティング」という言葉は、一見何か新しいことのように聞こえますが、本書を読むと、それはマーケティングの本質であると感じました。本書では「マーケティング」という言葉の誤解を解き、部分最適でなく全体最適をして、利益を出すための方法について示唆してくれます。

マーケテイングが、「モノを売るための仕組みづくり」であるという本質は、いつの時代も変わりません。しかしその実現のための最適解は、時代ごとにどんどん変化していくというのが、マーケティングについて考えるうえで重要なポイントといえます。

P27「未来をつくるグロースマーケティング/ 櫻庭誠司」

本書では「グロースマーケティング」のことを「事業の持続的な成長を実現するための概念、及び諸活動」だと定義し、「利益」を重点におくと述べられています。

フェーズと特徴

グロースマーケティングの大きな流れには、下記の3つのフェーズがあります。

1. 目的の明確化
なにを実現するために、成長を目指すのか。その目的を明確化します。
目標は努力目標(自分がなりたい未来、チャレンジ目標)と必達目標(達成可能性が高い目標)を2つを作成します。

2. データ化とデータ連携
目標が定まったら、データ化とデータ連携を始めます。

3. ボトルネックの解消
データを集め、分析していくと、バリューチェーンにおける課題が浮かび上がってくるはずです。そのボトルネックに対し、目的に応じた優先順位をつけたうえで、再策を講じていきます。

グロースマーケティングの最大の特徴は、利益から逆算して事業全体を見渡し、全体最適を実現するという点だと述べられています。そして、効果を最大限に引き出すためのポイントは大きく2つあり、「データドリブン」と「利益から逆算した施策」だと書かれています。

また、「データドリブン」の観点から、「データを活用して何の解決を目指すのか」というイシューの設定、イシューを設定するための会社のビジョンやミッションの重要性について述べられています。

マーケティングは、特定の部署ではなく、組織横断的に行うべきである。

P119「未来をつくるグロースマーケティング / 櫻庭誠司」

さいごに

本書を読んで、グロースマーケティングは「マーケティングの本質である」と私には感じました。マーケティング部などの特定の一部署で完結するものでなく、ビジョン・ミッションに沿った全社としての取組みであることがとても重要だと感じました。それがあってこそ、利益を生み出し、持続的な成長を実現する「グロースマーケティング」が実現するのだと思いました。組織全体としてのマーケティングの捉え方を理解できる本だと思いますので、興味ある方はぜひ読んでみてください。

最後までご覧いただきありがとうございました。

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