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ぼくのHOUSE VISION.

いまとある物件の住宅改修をしている。
外壁が焼杉の板(幅100mm)くらいのものが経年変化で空いてしまって、板と板の間に隙間ができていた。この隙間をうめるべく、お施主さんとの打ち合わせをする。とりあえず、張り替えようという判断になる。まぁ当たり前な決断。

この焼杉板の隙間や、板の節が落ちて穴があいてしまった状況に住み込む蜂たち。そして屋根の隙間から、鳥が侵入して巣をつくった形跡などをみながら、なんだか面白おかしさを感じた。お客さんも写真を鳥の巣の写真をパシャリ。

現代の住宅は、虫が入らないように、動物が入らないように、という人間への配慮とバリアがしっかりとしていて、家の中に虫が出ようものなら「キェィィィ---」といった感じで人が豹変するのが現代人として当然の反応なのだけど、虫にとって、動物にとって、この大きな箱はどんなふうに見えているのだろうか?そんな事を考えていた。

住宅というものが自然と調和を図る装置なのだとしたら、住宅では何ができるのだろう。まったく新しい形の家が生まれるような気がしてならない。

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