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【1つ目_2/9つの嘘】米だけじゃダメ理論

このマガジンは
データ分析の鬼才と巨大企業の住人による労働世界の虚構と真実を書いた本。
仕事に関する9つの嘘 ~NINE LIES ABOUT WORK~

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という書籍を読んだ上で、株式会社フリープラスを経営した経験から、この9つの嘘と照らし合わせて、1つ1つの嘘の概要と当時現場でどのようなことが起きていたかをシェアし、読者が経営や仕事で今日から使える何かを無料で持ち帰ることができる太っ腹な記事です。

[前回のまでの記事]
【1つ目_1/9つの嘘】社長は映画の中の人理論

ウソ#1.「どの会社」で働くかが大事(本日もここ)
ウソ#2.「最高の計画」があれば勝てる
ウソ#3.最高の企業は「目標」を連鎖させる
ウソ#4.最高の人材は「オールラウンダー」である
ウソ#5.人は「フィードバック」を求めている
ウソ#6.人は「他人」を正しく評価できる
ウソ#7.人にはポテンシャルがある
ウソ#8.ワークライフバランスが何よりも大事だ
ウソ#9.「リーダーシップ」というものがある

ウソ#1:「どの会社」で働くかが大事

米フォーチュン誌の「働きがいのある会社ベスト100」
このリストが企業の何を測っているのだろうか??ランクインしている企業が提供している情報などを読み進めていくと、行き着く答えは、
「企業文化」である。

企業文化は今や「企業の成功要因」とみなされている。
テスラの株価好調の理由は、イーロン・マスクが最先端すら目に入らないほど時代の先を行く、クールな文化を生み出したからだ。

すばらしい取り組みは、別世界の話

チームリーダーは、文化を体現し、文化に馴染む候補者だけを採用するなどが求められ、それに忠実に従うが、フォーチュン誌の自社について書かれているところを読んでも自分の裁量でできることは何もないいことに気づく。
自社の世界への貢献を誇りに思おうが、同行する立場にない。
あなたの実際の仕事世界でのプロジェクトや締め切りなどとは、ほぼ無関係で、どこか遠くで行われていることなのだ。

 我々ひとりひとりにとって本当に大事なものは、最初こそ「会社」として始まるかもしれないが、すぐに全く別のものに変わる。

入社間もなく、会社がどうでもよくなる。
大事なことは、自分のリーダーが何者で、自分がどこのチームに所属しているかだ。
悪い会社でも「良いチーム」に入ると辞めにくい。

どんな企業にとっても、誰をチームリーダーに選ぶかが最も重要な決定であり、企業が良いチームを作るためにどんな努力をしているのかを考えるのかが、転職先を探す上で重要である。
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まとめると、入社前は企業文化など会社全体の印象を重要視しがちだけど、入社すると自分の周りに起きていることの方が大事。


リーダーが FREEPLUS DNA のことしか話さなくてイヤ。

※FREEPLUS DNA とは、FREEPLUSのクレドカードのこと

話を聞いてみると、「何を相談しても"FREEPLUS DNA にはこう書いてあります"としか言わないんです!」と嘆いているのです。
面白いな〜と思いました。FREEPLUS では、FREEPLUS DNA を浸透させることが大事、かつ、そのキーパーソンが直属の上司と役職者研修で教えたいたので、むしろそのリーダーはきちんと任務を遂行している。
ただ、それが逆に新人からの不満につながっている。

君ってクソだね。

では問題解決につながらないので、何が起きているのか考えてみました。

米が主食の場合、毎日米を食べる。(ここで、あ、僕パン派って方は今すぐにこのページを閉じましょう)
毎日米を食べるけど、毎日毎日米しか出てこない食事だったらどうだろうか?
主食は欠かすことのできないことだけど、

主食を輝かせるのは、麻婆豆腐だったり焼肉だったり、ごはんですよ だったり...

そんな素敵なおかずがあるから、お米もおかわりしたい!!
そんな気持ちになれるんじゃないか。

そう考えたのです。

FREEPLUS DNA というのは、確かにFREEPLUSの根幹、会社そのものである。
しかし、FREEPLUS DNA の話しかしない上司は、米しかくれない食事係。
美味しくお米を食べていただくためには、美味しいおかずを用意しようよ。

自分のチームに今最も必要なおかずは何か?
自分のチームメンバーに今最も必要なおかずは何か?

というのが、米だけじゃダメ理論です。
それ以後、役職者研修には"米だけじゃダメ理論"が追加されました。

今思えば、我が社はこうなんだ!だから大丈夫だろう。という気持ちがあったと思います。
私は、目標を達成することが大好きで、チームで起きている例えば人間と人間(または感情と感情?)のいざこざにあまり興味を持っていませんでした。

会社の目的が明確で、かつそれを元に採用をして、研修をして、配属される。
違う人間同士だから、まぁいざこざはあるでしょうが、目的のために入社したんだから、そこはドラスティックに解決しておいてくださいという立場を持っていました。(私自身はそうだった)

・すばらしい取り組みは、別世界の話
・入社間もなく、会社がどうでもよくなる。
・大事なことは、自分が所属している会社以上に、自分のリーダーが何者で、自分がどこのチームに所属しているかだ。


あぁ刺さるわぁ。
そして、麻婆豆腐も食べたい。

人生はいつだって最高です。
須田 健太郎









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