「幼児の仲間外れから考えるジェンダー差別と国際情勢の問題」

大人達のジェンダー差別は、幼児の行動にも影響を与えます。

例えば大人達は、男の子達の身体的あるいは言語的暴力よりも、女の子達のそういった暴力を厳しく咎めますので、幼稚園においてもそのような暴力は女の子より男の子によくみられます。

そしてそのような直接的な攻撃の代わりに、女の子達は、仲間外れといった人間関係を使った攻撃をよく用いるようになります。

こういった人間関係を用いた攻撃を『関係性攻撃』と言います。

人間には親和欲求といって『たとえお金等の報酬が無い場合でも人と仲良くしたい、仲良くすることそのものが楽しい』という気持ちがありますので、使い方によっては直接的な攻撃よりも関係性攻撃の方がダメージを与えることがあります。

心理学の授業でこの話をすると、学生達はなんだか嫌な顔をしますし、私も嫌な気持ちになります(差別や暴力といった人間の嫌な面が天使のようなこども達にもあるということだからでしょうね…)

ところで、最近の国際情勢を見ていると『直接的な軍事攻撃よりも、外交関係を使った関係性攻撃の方がまだマシなんじゃなかろうか?』と思えてきて、なんだか複雑な気分です…

『最悪』よりはまだマシな『悪』を選んでいけば、いつかは『善』にたどり着くのでしょうかね…?うーん…

国同士でも個人間でも、攻撃欲求はスポーツや芸術、空想等で解消して、平和に暮らせるといいですよね…

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