「愛情も虐待も連鎖しますが、より永く続くのは愛情です」
人は人を愛するとき、過去に自分自身がどのように愛されたかを思い出して、その方法を真似します
愛情のこもった料理を食べた思い出がある人は、料理で愛情を伝えようとしますし、優しく話しかけられたことのある人は、愛する人に優しく話しかけます
そして、そのように誰かを愛するとき、人は、自分が愛されたときのことを、愛する立場で再体験し『あのとき、自分を愛してくれた人は、こんな気持ちだったんだ…』と理解します
悲しいことに全く同じ構図が、虐待にも当てはまります。
人は人を虐待するとき、過去に自分自身がどのように虐待されたかを思い出して、その方法を真似し、自分が虐待されたときのことを虐待する立場で再体験します
このように、愛情も虐待も連鎖します
しかし、より永く続くのは愛情です
その理由を以下に書きます
虐待にあった人やこどもは愛情が不足しており、それも虐待が連鎖する原因の一つです。
そして、私たちは、おなかの空いているこどもには、何か食べ物をあげたくなるのと同じように、愛情不足の人には愛情を与えたくなります
そういった善意が集まり、虐待による心身の傷が、栄養と休養、そしてたくさんの愛情によって癒されると、癒された人は、愛情を与える側となり、新しく愛情の連鎖が始まります
また上記のように、人を愛することは、自分が愛されたときのことを再体験することでもありますので、愛することは、愛する人にとっても喜びとなり、その結果、ますます愛情は増えていきます
愛情は与えれば与えるほど、満ちあふれ、なくなることはありません
かくして、最終的には、虐待は途絶え、愛情はずっと永く続きます
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