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スタッフ50人までの小さな会社のための実践的“ビジョンを実現する「人財育成の仕組み」②

株式会社クルージス・テクノロジーズ
代表取締役 牟田健登

0.ごあいさつ

こんにちは。いつもnoteを読んでいただきありがとうございます!
(株)クルージズ・テクノロジーズ 代表取締役の牟田健登と申します。

弊社は、「人や企業の夢やビジョンというゴールまでの航海」を「航海」という意味の英語のクルーズ(cruise)に複数形の「s」をつけて、クルージズというし、その航海を、テクノロジーの力を使って再現性あり、簡便な方法で支援する、という想いで社名を名付けました。

特に、小さい企業の経営理念づくりや、経営計画の実現のための制度づくりとその活用を通じて、ご支援しております。

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そのご支援の経験を活かし、この度、『スタッフ50人までの小さな会社のための実践的“ビジョンを実現する「人財育成の仕組み」』というテーマで全7回に分けて、執筆させていただきます。

今回はその第2弾となります。

第1弾はコチラ

2.小さな会社の5つの悩みと目指すこと

小さな会社の悩み

 2022年度版、中小企業白書によると、「中小企業の売上高は、ー中略ー、感染症の影響により更に減少したが、2021年第1四半期を底に緩やかな増加傾向に転じている」と述べられています。新型コロナウイルスによる影響が少しずつ緩和してきた昨今、中小企業の経営者はいかなる課題に悩んでいるでしょうか。

 一般社団法人日本能率協会による、『日本企業の経営課題 2022』では、「「現在」における経営課題は、ー中略ー、第1位「収益性向上」(43.4%)、第2位「人材の強化」 (41.1%)、第3位「売り上げ・シェア拡大」(35.1%)となっ ている。」との結果が示されています。

日本企業の経営課題

 「現在」だけではなく、「3年後」、「5年後」についても統計が示されています。「3年後」の課題の1位、「5年後」の課題の2位はともに「人材の強化(採用・育成・多様化への対応)」という結果が出ています。なお、「5年後」の課題の1位は「事業基盤の強化・再編・事業ポートフォリオの再構築」でした。そして、収益性の向上・売上拡大のためにも、人材の強化が必須であるという結果が示されておりました。

日本企業の経営課題

 また、下記の通り、有効求人倍率も依然として高く、日本全体として人材不足の状況です。採用力が高くないと人材の確保ということは非常に難しいでしょう。副業、転職の機運も高まり、離職の不安もあるはずです。

有効求人倍率はコロナ後も依然と高く、採用力が高くないと難しい状況

 以上のことより、日本の企業は、「今いる人材の強化・スキル向上、組織の強化」が求められると考えられます。

 こういった数字だけではなく、従業員数が50名以下の企業においての、リアルな声」を挙げてみましょう。経営者は上記の課題を解決すべく、日々悩み、戦っているに違いありません。特にこのような5つの悩みがあるのでは無いでしょうか。

①熱い想いや理念で起業した/承継したが、従業員に想いが浸透しない
②人材紹介頼りになり採用コストが非常に高いのに、離職率も非常に高い
③管理職を年功序列で決めたので、管理職のマネジメントスキルが低い
④日々、目の前の業務で忙しいので、人事の業務に割く時間がない
⑤人事担当者がいないので、社長や役員が人事の業務をやっている

経営者が目指すこと

 「課題がある」ということは、上記のような悩みや課題を解決した先の、「ありたい姿」・目指す「ビジョン」を経営者は持っているということでしょう。では、どんなことを目指しているのでしょうか。優先順位はあるかと思いますが、基本的にはこの3つが考えられるでしょう。

  ①経営者自身の自己実現(幸せ)
  ②社員の幸せ
  ③会社や事業の維持・継続・成長  

 このように、経営者は自身の自己実現、社員の幸せ、そして会社の維持・継続・成長を望み、日々経営をしていらっしゃいます。当社は多くの企業のサポートをする中で、つまづいてしまう経営者さまの共通点を見つけました。次の投稿で、その共通点と改善すべきことについてお話いたします。

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