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自分を探す海外ゲストハウス旅

東欧の国・ジョージアでおよそ2ヶ月半、ゲストハウスを転々とする生活をしてきました。現在、ジョージアに来てから10番目となる宿に泊まっています。

正直、この生活はかなり過酷だし、身体的にも精神的にもつらいことは多くありました。一番節約できるし、楽しそうに暮らせるからと、この生活を選んでみたけれど、結局のところ、失敗と考えた方が良いでしょう。

しかし、学びもたくさんありました。

今回は、これらの生活を棚卸しするように、ゲストハウスを転々とする生活で学んだことを書いてみようと思います。

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僕はこの2ヶ月半、ドミトリーと呼ばれる二段ベッドがいくつもある形式のゲストハウスに宿泊してきました。共有スペースがあり、シャワーやトイレ、キッチンは共用で、自分一人のスペースは、ベッドの上のみに限られます。

ゲストハウスは、個人のスペースが少ない代わりに宿泊費が安いことが特徴です。だから、通常はシングルルームのホテルの半額以下の値段で宿泊できます。

長期滞在をする場合、宿泊費を抑えるためにゲストハウスを選ぶ人も多く、実際客の入れ替わりはあまり激しくありません。僕はおよそ1週間ごとに宿を移っていたけれど、1ヶ月やそれ以上の滞在をする他の客を何人も見てきました。

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そんなゲストハウスのメリットは、やはり宿泊費を抑えられることでしょう。個人のスペースを犠牲にする代わりに、安価の宿泊が実現できます。

これは人にもよりますが、僕はどこでも寝られるくらい睡眠の環境へのこだわりがないので、周囲に人がいても、多少いびきがうるさくても夜は熟睡できます。

また、宿では他の国の宿泊者が多くいるため、コミュニケーションをする機会も多くあります。それは英語の勉強になるだけでなく、思いがけない出会いになることもあり、楽しい時間を過ごせます。

ゲストハウスは安く、楽しく旅ができる宿だと思います。

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ただ、デメリットも多くあります。

基本的にベッド以外の全てが共用なので、キッチンを使うために他の人が料理を終えるのを待ったり、他の人がシャワーを浴び終わるのを待ったり、自分のペースで過ごせません。

空いている隙を狙うのも、毎日続けると精神的には疲れてしまいます。

また、僕は多少の不便でも気にはならないけれど、日中は自分の作業をしたいから、その作業場所を確保する必要はあります。ゲストハウスはあくまで「宿」なので、本来は作業場所としてつくられたものではありません。

だから宿によってはWi-Fiが弱かったり、共有スペースが狭かったりして、作業がしづらかったりします。

これはこの生活をするようになって気づいたことですが、僕はベッドの上やソファの上で集中して作業をするのが苦手で、基本的に机の上でないと集中して取り組めません。

そのため、宿によっては全く集中できなかったこともあります。

加えて、においに敏感なため、体臭が臭い人に出会ってしまうと、作業どころではなくなってしまいます。ジョージアのゲストハウスにいると、たまに常に上裸で過ごしているおじさんがおり、形容し難い刺激臭を漂わせてくる人がいます。

せめて服を着てくれればまだ収まるのですが、僕がその宿を去るまではこれは我慢せねばなりません。

何かが極めて嫌だ、というより、すこしずつ嫌なことが積み重なってきて、それが疲労感につながったり、集中できないイライラにつながったりしていました。

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人間の適応能力とはすごいもので、どんなに最初嫌だと感じたゲストハウスであっても、3日も経てば慣れてしまうものです。その能力を味方にして、今まで10の宿を転々と過ごしてきました。

しかし実は新たな宿に適応するために、僕自身気付かぬうちに大きなエネルギーを使っていました。今まで1週間程度で移動していたけれど、それは1週間ごとにエネルギーを使っていたことでもあります。

これでは疲労するのも仕方ありません。

これらの反省を踏まえて、来週からは同じ宿に1ヶ月程度の長期で滞在することにし、本格的に仕事をするようになってからは、民泊なども候補に入れたいと思っています。

2ヶ月半に及ぶ自分を使った実験で、学びは多くありました。また、自分のこともたくさん知れました。

割と自由にストレスフリーに生きられていると思っていたけれど、実際はかなり無理をしていました。この事実に気づけたことはとても収穫です。

生活を大きく見直し、本格的に仕事モードに入っていかないとな、と思っています。


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サムネイルの撮影場所はHostel Jealからの風景(バトゥミ)

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