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不甲斐なくても生きていく

あけましておめでとうございます。2024年です。辰年です。

年明け早々、悲惨なニュースばかりでつらい思いが続きました。
同じ日本国民として、その傷みを感じるだけでなく、自分に何ができるかを改めて感じ、僅かばかりの募金をしました。いずれは能登半島へ旅したいと強く思っています。

さて、昨年の夏からnoteの更新が止まってしまいました。
365日連続で投稿ができたのに、一度習慣がなくなると再び投稿するのを躊躇ってしまうものです。。
でも、書きたくてうずうずしていたのは事実です。だからこうして新年の区切りでまた書き始めることにしました。

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昨年の9月から会社員になりました。
今は東京のコンサル会社でIT系のコンサルをする仕事をしています。
正直、本当は海外にいたかったし、東京で働くのは嫌でした。
しかし、収入が少なく不安定な生活から、どうやって生きていこうか本気で悩む日々でした。そこで、一旦会社員に戻ることにしました。

ジョージアでのフリーランス生活、バルカン半島周遊、沖縄のゲストハウスでのボランティアスタッフ、韓国ソウルでのんびり滞在、釜山でボランティア、青春18きっぷ旅。

会社に入社するまでの濃密な日々と比べると、入社後の日々はだいぶ空虚なものになってしまいました。

スーツを着て、1時間以上かけてオフィスに行く。一日中席に座って、ひたすらパソコンを眺め続ける。お昼休みは同僚上司と仕事の話をしながら近くの定食屋へ行く。残業をして遅い時間に帰る。
かつて嫌だと思っていたその生活を再び始めてしまいました。

仕事も単純なものでした。コンサルと言えば聞こえは言いものの、実態は状況をまとめて書類に落とすようなもの。
海外拠点とのやりとりは楽しかったものの、自分が目指すクリエイティブな仕事とはとてもかけ離れているように感じました。

そんな状況が続いていくと、どんどんストレスが溜まってしまいます。次第にニキビ・蕁麻疹・口内炎と身体に症状が出始めてしまいました(僕はストレスが身体に出やすい体質なのです)。

ネガティブ体質で不安に陥りやすい僕は、こういったストレスに耐えきれなくなると、時々本気でシのうかと思う時があります。
それでもそんな決断すらもできないから、ただ我慢して耐えることしかできません。

こんなはずじゃなかった!!

なにやってんだ俺!目を覚ませ!!

日本社会のレールに乗った人生が嫌になり、覚悟を決めて日本から飛び出して4年。なぜか、元の鞘に収まってしまったのです。
アレ、アノ挑戦ハナンダッタノ?

ストレスから精神安定剤を飲み、少しでも何かを変えようと、興味のままに(仕事とは関係ない)簿記やフランス語、世界遺産などの資格の勉強を始めてみました。

フランス語検定5級に合格しました

仕事に慣れてきたこともあり、時間が経つにつれて精神面は安定してきました。しかし、目の前の仕事内容が変わるわけではないので、引き続き満足いかない日々が続きます。

今、改めて自分の気持ちに正直になってみます。
自分がやりたいことはなんなのか。
自分がやりたくないことはなんなのか。

動きながらそれらを見つけていかない限り、この悩みは解決しないでしょう。

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12月3日、僕は沖縄にいました。
NAHAマラソンに出場し、42.195kmを完走することができました。
これでフルマラソンの完走は4回目です。

大好きな沖縄で、自分の作った壁を乗り越える。

その一連の体験は僕にとってとてもやりがいのあるものでした。
走り終わった夜、沖縄友達のみんなと飲んでいた時、この幸福感をひしひしと感じてとても嬉しい気分でした。

マラソンは別に仕事ではありません。でも、みんながやりたがらないことです。
なんなら僕もしんどいと思いながら走っています。
しかし、僕にとってこれはどうしてもやりたいことだったのです。
大好きな沖縄の土地で、自分がやりたいことをやる。そこになにか意義のようなものを感じていました。

東京に帰ってきてから、この沖縄でのことを思い出した時、何かがピンと閃く感覚がありました。
自分の根本にある、生き方のようなもの。

まだこの感覚を言語化できずにいます。でもこれは僕にとっての北極星のような、指標になるものだと思っています。

このマラソン大会に備えて、僕は一枚のTシャツを作りました。
On n'a qu'une vie.
フランス語で「人生は一度きり」という意味です。

作ったTシャツ

フランス語の勉強をしている時に出会ったことわざで、不安定な僕にとってこれ以上ない言葉だと思いました。

心臓を意味するハートマークを左胸に置き、自分の人生を大切する、という意味を込めました。
人生が嫌になっても、この言葉を「着る」ことで思い出せるように。自分に向けたメッセージです。
たくさん作ったので、お世話になった友達にもプレゼントしました。喜んでもらえてると良いのですが…

思いをカタチにしてみた

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年末になって、プロジェクトから外れることになりました。希望が通りました。
年明けからは少しは時間に余裕ができそうです。

今年の夏で30歳になり、いよいよ若気の至りも通用しなくなってしまいます。
結局、僕は周りの目を見て行動してしまっているし、だからこそ年齢みたいな数字を今でも気にしてしまいます。

でも、過去には戻れないから、今を良くしていくしかないのです。

会社の人たちには、僕の考え方がなかなか通用しません。
「仕事はつらいのが当たり前。我慢が大事。」
みんながそんなことをなんの疑いもなく言っています。

僕は彼らのその考えを否定しません。彼らが生きてきた環境ではそれが普通だったからです。しかし、僕はそれが世の中の普遍的なことだとは思いません。

自分にとってより生きやすい、自分の心が喜ぶことをして生きていきたい。

僕は僕にとって大事だと思う考えを大切にしながら、生きていこうと思います。

昨年、僕がHSPという繊細な性格を持っていることがわかりました。
自分に正直になりづらく、周りとの調和を考えてしまうことで無理してしまう性格です。
これを知って少し安心した気持ちになりました。悩んでいるのは自分だけではないんだと。
(ついでに、HSS型というタイプみたいです)

まだまだ大変な道を進んでいくし、茨もたくさんあるでしょう。
それでもその中でなんとか釣り合いを取りながら生きていこうと思います。

こんな不甲斐ない人間でも、誰かの支えになれたら嬉しい。
今年もどうぞよろしくお願いします。

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