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すこし詩的なものとして

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言葉を書き留めていきます。
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記事一覧

[すこし詩的なものとして]0164 ダンスには間に合うだろう

めくるめく夜は 誰かを待っている きっとそれが僕であっても それが君であっても ダンスホール…

ケンヨウ
8時間前
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[すこし詩的なものとして]0163 結局、寒いままで

結局触れたいのは 自分だと気づいた 君が嫌そうな顔をしているのに 気づいていて 気づいていな…

ケンヨウ
7日前
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[すこし詩的なものとして]0162 夜明けに酔いながら

街の灯りがすでに消え 包まれた闇にぼくらは畏れる 静寂はゆるりゆるりと押し寄せて 胸の奥に…

ケンヨウ
2週間前
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[すこし詩的なものとして]0161 春の午後

柔らかい陽射しが降り注ぐのは 古びた板の上 まどろいが包む 窓辺に揺れるカーテン 風に揺れ…

ケンヨウ
3週間前
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[すこし詩的なものとして]0159 幸せな午後

太陽が昇った 静けさは眠りから目覚める 世界はまだ眠ったままか 窓辺から世界を見る 静かに…

ケンヨウ
4週間前
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[すこし詩的なものとして]0158 路をゆく

枯葉舞う公園のベンチ 静寂に包まれた 冬の陽射しはとても冷たく 頬を刺す風は容赦ない 街は…

ケンヨウ
1か月前
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[すこし詩的なものとして]0157 冬の真夜中

凍てつく夜空に 冴え渡る月 静寂に包まれた街 街灯に照らされた雪 誰もいない公園 ブランコが風に揺れる 冬の真夜中は 孤独と静寂の象徴 しかし この静寂の中にこそ 何か大切なものがある それは 自分自身と向き合う時間 心の奥底に潜む声に 耳を傾ける時間 冬の真夜中は 内省と瞑想の時 そして 新たな旅立ちの時 冬の寒さに耐え 春を待つ植物のように 私たちは この真夜中を乗り越えて 新たな一歩を踏み出す —————————— 気を抜くと時間があっというまに過ぎていく。そして、「

[すこし詩的なものとして]0156 孤独は影に隠れて

夜中の静寂に ひとりでベッドに横たわる 窓の外には 満月だろうか いや少し欠けている月が ぼ…

ケンヨウ
2か月前
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[すこし詩的なものとして]0155 さざなみ

なんだろう たまに急に 乾いた気がする かさかさに 潤いがなく 怒りっぽい 海に行くと やけに…

ケンヨウ
2か月前
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[すこし詩的なものとして]0154 轍の上に落ちて溶けゆく

気がつくと 枝から何羽ものカラスが 飛び立っていった 遠くの空へ向かって 羽ばたいて 瞳に映…

ケンヨウ
3か月前
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[すこし詩的なものとして]0152 月の実り

履き慣れた靴の感触に囚われて 壊れて捨てようとしても 約束したわけではなく どうしても手放…

ケンヨウ
3か月前
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[すこし詩的なものとして]0151 100マイル先の憂鬱

地下のホームがわからなくて ウロウロしながら 人の流れについてゆく 一度は降りた階段を また…

ケンヨウ
3か月前
21

[すこし詩的なものとして]0150 さよなら夕焼けの街よ

たぶん僕たちはなんとでもなるだろう でもね その選んだ道が本当によいのかどうかとても不安だ…

ケンヨウ
4か月前
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[すこし詩的なものとして]0149 冬空のもみじ

言葉が糸を引くように あなたの背中に垂れている 匂いは残像 懐かしい首元の香り 惹かれるように鼻を寄せる アスファルトの落ちた枯葉は 踏むと割れるような音がした 月のささやく声は 星の瞬きに騒ぐ街を呼ぶ 秋の通りは一掃し 冬のつむじ風が落ち葉を集める 現実を切り取った感情 それは月の影に似ている 一度踏みいれてしまうと 愛やしあわせについて問いたくなってしまう 時間はオープンリールの輪の中に 磁気と乾燥を繰り回る 時のアンサンブルは 窓からくゆらす煙のように 短歌の中の