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【たぶさぽ活動日記】アンナ理事の全国行脚ならぬ「全国アンナ!」 12月より開催費用をクラウドファンディングで募集!

 11月25日は、多文化人材活躍支援センター、通称たぶさぽの設立を記念したオンラインセミナーを開催しました。日本初のウクライナ避難民理事、アンナさんと、代表理事である私、山路で、30分ほどで、たぶさぽの目指す社会や実施しようと考えている事業、そしてある重大発表をしました。その重大発表とは―?


日本初のウクライナ避難民理事・アンナさん

  今回、理事として参画してくれたのは、ウクライナ避難民として2022年11月15日に来日したポジダイェヴァ・アンナさん。2000年代に、福岡で美容学校に留学した経験があり、日本語が堪能です。その後、ウクライナに帰国し、自ら美容サロンを経営。夫と2人の娘と首都キーウで暮らしていました。

侵攻が始まってから避難後、昔の美容学校を訪ねたアンナさん

 しかし、人生が一変したのが2022年2月24日。明け方に「ドーン」と大きな音がして、「最初は夢を見ているのかと思った」。その後、美容サロンが入居するビルにも攻撃を受け、水道管が破裂して水浸しとなり、経営をすることができなくなりました。国外への避難を考えた際、その行き先で考えたのが、かつて暮らした日本。佐賀県で官民連携でウクライナ避難民を受け入れる「SAGA Ukeire Network」のプログラムを知って応募。2022年11月15日に娘2人と来日し、その後、目に障害を持つ夫も2023年4月14日に来日しました。

夫のオレグさん(右)を迎えるアンナさん(左から2人目)たち家族

当事者の視線を生かしたウクライナ支援を

 アンナさんはその後、SAGA Ukeire Network事務局を務める認定NPO法人地球市民の会でインターンとして、寄付集めのイベント企画や、ウクライナ料理教室を担当していましたが、娘2人の教育機会などのために同8月に東京へと住まいを移しました。

イベントでウクライナ料理をふるまうアンナさん(左)

 その後、地球市民の会の元スタッフ・山路とともに、「これから日本で長く暮らすウクライナ人のサポートをしたい」という思いで、一般社団法人多文化人材活躍支援センターの設立に参加。2022年2月のウクライナ侵攻開始後、避難民当事者が中心となって設立した非営利団体は初めてと思われます。

 今後、避難民当事者の視線を生かしたウクライナ支援の活動を実践していきます!

全国行脚ならぬ「全国アンナ!」と題しキャラバンを

 重大発表として、25日のオンラインセミナーで発表したのが、事業の第一弾。アンナさん発案で考えているのが、全国キャラバン。「全国行脚」ならぬ「全国アンナ!」を2024年度に実施します! アンナさんの「私たち家族を受け入れてくれた日本人に感謝の気持ちを伝えたい」という思いを実現しようと、全国をキャラバンしながら、一緒にウクライナ料理をつくったり、戦争の体験談を伝えたりする活動を企画しました。

 日本語も料理も堪能なアンナさんが、自分でできる「日本人への恩返し」として発案してくれたのが、このキャラバンです。「国、家族を大事にしなければいけないというメッセージを伝えたい」というアンナさんの願いをかなえるため、全国を巡りたいと思っています。

開催費用をクラウドファンディングで募集

 ただ、まだできたばかりの団体、開催費用がありません。そこで、12月1日より、クラウドファンディング「ウクライナ避難民が全国をキャラバンし
ながら平和の尊さを伝えたい」を始めます!

画像をクリックいただくと、準備中の特設ページへ飛びます

 特設ページが公開されたら改めてご案内しますが、ぜひ、多くの方に、平和の尊さについてお伝えする場をつくれたらと思っております。クラウドファンディングが始まりましたら、ぜひご支援をよろしくお願いします!

クラファン関連イベントも開催

 12月1日のクラウドファンディング開始を記念し、様々なイベントを企画しております。オンラインで参加できるもの、実際にウクライナ料理教室を実施するものなど、いろいろと企画しておりますので、もしご都合がつけばご参加ください!

◎公開記念オンラインセミナー

※クリックいただくと、Facebookのイベントページに飛びます。

 公開翌日の12月2日午後3時からは、オンラインセミナーをFacebook Liveで配信します! この日は、代表理事の山路が東京でアンナさんと会いますので、一緒に配信をします。アンナさんが全国キャラバン「全国アンナ!」に懸ける思いや、これからのウクライナ支援について語りたいと考えています。また、この日は山路の誕生日! 誕生日プレゼント代わりに寄付をする「バースデードネーション」も受け付けております! 配信中にいただいた寄付については、ぜひご紹介をさせていただきますね。
※寄付月間2023の賛同企画です。

◎チャリティウクライナクリスマス料理教室@東京都

※クリックいただくと、Peatixのイベント申し込みページに飛びます。

 12月18日には、東京都江東区内で、「ウクライナのクリスマス料理をつくろう」と題したチャリティイベントを開催。実際にアンナさんと一緒にウクライナ料理を作ります! また、食べながら、ウクライナのクリスマスの風習や、アンナさんのウクライナでの生活など、お話を聞くイベントを企画しています。

■開催日程
2023年12月18日(月)午前11時~午後2時
■定員
先着15名(事前予約制)
■開催場所
東京都江東区内
※お申込みいただいた方には、メールで詳しい住所をご案内します。
■参加費
一人5000円(同行者がいる場合は、参加人数分のチケットを購入ください)
※未就学児無料

■お申込み
お申し込みは以下のPeatixページよりよろしくお願いします。https://ukrainecharity1218.peatix.com/view

 よろしくお願いします!

山路健造(やまじ・けんぞう)
1984年、大分市出身。立命館アジア太平洋大学卒業。西日本新聞社で7年間、記者職として九州の国際交流、国際協力、多文化共生の現場などを取材。新聞社を退職し、JICA青年海外協力隊でフィリピンへ派遣。自らも海外で「外国人」だった経験から多文化共生に関心を持つ。
帰国後、認定NPO法人地球市民の会に入職し、奨学金事業を担当したほか、国内の外国人支援のための「地球市民共生事業」を立ち上げた。2018年1月にタイ人グループ「サワディー佐賀」を設立し、代表に。タイをキーワードにしたまちづくりや多言語の災害情報発信が評価され、2021年1月、総務省ふるさとづくり大賞(団体表彰)受賞した。
22年2月に始まったウクライナ侵攻では、佐賀県の避難民支援の官民連携組織「SAGA Ukeire Network~ウクライナひまわりプロジェクト~」で事務局を担当。
2023年6月に地球市民の会を退職。同8月より、個人事業「人とヒトの幸せ開発研究所」を立ち上げ、多文化共生やNPOマネジメントサポートなどに携わる。
同10月に、「一般社団法人多文化人材活躍支援センター」を立ち上げ、代表理事に就任。ウクライナ避難民当事者が立ち上げた団体として、避難民支援事業や、外国人材の受け入れをする「外国人材定住支援事業」などに携わる。

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