見出し画像

ぼくの集中力は18分

グランツーリスモ・スポーツのダウンロードコンテンツ、ルイス・ハミルトン・タイムトライアル・チャレンジを毎日プレイしている。コースはニュルブルクリンク北コース。ゲーム中最長・約20kmのコースには172のコーナーがあり、そのほとんどがブラインド。路面の状態も非常に悪い。そこを、SAUBER MERCEDES C9 ‘88で精一杯走って6分弱かかる。

その間、ものすごく集中していていないとアクセルやブレーキのタイミングや踏み具合、抜き具合、ステアリングの切り方とか、172のコーナーとそれをつなぐ直線に合わせて操作する必要がある。すべて思い描いた通りに走れるわけではないので、ほんのちょっとの失敗のリカバリーを、コンマ数秒単位で判断していかなくてはいけない。1週走るとかなりぐったり。3週ぐらいがぼくの限界。こどものころから落ち着きがないといわれつづけてるぼくの、最高レベルの解像度、フレームレートで集中できるのは6分×3周分の18分ってことだ。

仕事にあてはめてみると、おなじレベルで何時間も集中するなんてできない。そう考えると、普段の仕事はいくら集中していると言っても、ここまでではない。メールの返信で「えーっと、CCに○○さんも入れた方がいいかな?」ぐらいのことを考えたって、10秒ぐらいはあっという間だろう。この10秒は、ニュルブルクリンクだったら永遠に思えるぐらいながい時間で、そんなに集中を切らしたらタイム更新は無理だ。
※実際はロングストレートがあって、それぐらいぼーっとできるスポットもある。

それほど難しくない作業を次々にこなすのならできるけど、それなりに考えて、となると、解像度、フレームレートを落とした集中になる。1日10時間働くとしたら、そこそこ集中している時間と、そうでもない7時間ぐらいのものだ。まわりを見渡してみても、1日にいくつもある会議で、寝てる人とか、ひとことも発言しない人いるし、結構当たっている数字じゃないかな。

そんな集中できないぼくを、肯定してくれる本。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?