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今夜、星を見に行こう。

東京では星が見えない。
冬の星空では明るい星が多いと言われているが

見えたとしても、オリオンの三つ星や
おおいぬ座のシリウス、こいぬ座のプロキオン冬の大三角がやっとかもしれない。

かつて大航海時代の旅人を支えた
時や方角を示すための天文学は、
手のひらサイズのスマートフォンに凝縮されてしまった。

理科の教育内容としても、いつのまにか
優先順位は低くなり、意識も薄らいでいる気がします。

古代の人たちは、星々を神話に結びつけたり
運勢を占ったり、生活に結びついていたものが
変わったというのは仕方ないことだけれど。

職場の同僚に星が好きな方がいて、
その人のいる拠点で仕事をしていると、

「今夜は晴れます!星を見にいきましょう!」

「この時期になるとアークトゥルスも
登ってきますよ。牛飼い座の明るい星で
春の星座です。」

夜空には、もう春がやって来ているのだ。

カレンダーも時計もない時代には
この事はどれだけ嬉しい事だったのだろう。

滞在先から車を1時間ほど走らせて、
たどり着いた海岸には満点の星空があった。

覚えたての星の名前や星座線を結び
星空を見上げることに夢中になっていると
潮騒の音も聞こえなくなった。

一時期は理科の先生になりたいと
思っていた時期もあったので、星を見ることは
理科教育の基礎であり、応用でもある。

物語が好きな人なら、星空に散りばめられた
神話がきっかけで 新しい関心の起爆剤なるかもしれない。

何がリンクして勉強が楽しくなるか分からない

今は実用的ではないからと切り捨てて
良いのかなと疑問に感じる今日この頃。

見えないけど、そこにある
それを見てみたい、調べたいという探究心
失わないでおこうと思うのでした。

ところで、流れ星はなぜ見えるのか?
というのはみなさんはご存知ですか?

良く呼ばれる、流星群というのは
定期的に地球の付近を通過する彗星が
落としていった破片が、地球の大気との摩擦で
燃える時に発する光なのです

地球がここにあって、大気があって
たまたま通りかかる星があって、
それを観測できる知能を持った生物がいる

という、割と偶然が重なって成り立っている
なんて話をしていると、

僕は思わずくしゃみをした。
(引用 谷川俊太郎)

#写真 #エッセイ #星 #星座 #天文
#夜景 #東京

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