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「君の名は」三回目の鑑賞

映画について語るという普段とはちょっと毛色の違うお話です。

映画について語るなんてちょっとお恥ずかしいのですが、「これはどうしても書いておきたい!!!!」という情熱の基に書き始めました。

皆さん、映画はお好きですか?

私、元々は映画鑑賞しまくる人間でした。

特に学生の頃は時間もあったので、週に2,3本見ていたかもしれません。

ちなみに鑑賞する映画の9.9割はハリウッド映画でして、あまり邦画には馴染がありませんでした。

そんな訳でタイトルの通り3度鑑賞した邦画なんて本当に「君の名は」だけです。

本題に入る前にもう少し余談させてください。

結婚し、子供が二人生まれ、近頃の私には映画を見る時間なんてなくなってしまいました。

と、ここまで書きながら思い出しましたが、4歳の長男を映画館に連れていってトーマス、アンパンマン、パウパトロールの映画は度々鑑賞しています。

おい、結構映画見てるじゃないか!という指摘はご勘弁頂き、純粋に自分の趣味としての映画鑑賞はご無沙汰な訳です。

という状況な訳ですが、時折久々に映画みたいなと思っていました。

せっかくなら今まで見たことないジャンルを、と思い「名前は知っているけど全然内容を知らない映画」のトップだった「君の名は」を鑑賞した次第です。

超大ヒット映画なので鑑賞済みの方々も多いと思いますが、素晴らしいですよね。

上述の通り、私、見てきた映画の本数には自信があるのですが、今まで見てきた映画とは一味、二味違う味わい深さがあり、ドハマりしました。

それで3度鑑賞してしまったのですが、一つ強く思ったことがあります。

それは

「最後まで記憶に残るのって『感情』じゃないかな」

ということです。

名前だとか、数字だとか、そういった客観的事実というのは私の場合、結構忘れがちです。

でも「その時、どういう感情を抱いたか」ということは確実に覚えています。

「悲しかった」という感情でも、胸が詰まって涙が込み上げてきた、怒りに似た悲しさだった、などその感情にまつわることはいくらでも覚えているのです。

映画の中でもお互いの名前を忘れてしまうシーンがあり、見ている側としてはなんとももどかしい。

ちょっと滑稽に見えなくもないですが、でもなんか共感できるところがあるんですよね。

名前とか地名とか日付とかはいくらでも忘れます。

でもその出来事で感じた感情だけはずっと覚えているものです。

解釈にもよりますが名作"Interstellar"にも通ずる部分があるかなと思います。

色々と話を端折りますが、この物語には「愛は時空を超える」、「愛は重力を超える」といった意味合いが含まれていると考えています。

愛は感情の一つ、とざっくばらんに解釈した上ですが、客観的事実なんかよりも超個人的な感情の方が人の心に残り続けるんじゃないかと思う次第です。

「君の名は」の最初の鑑賞時にこの話しを思いついたのですが、二回目の鑑賞を終えてからしばらくたったらどういった主旨だったか忘れてしまいました笑

でも「すごく心に残ったことがあった!」という感情だけは、これまた覚えていまして、どういうことを感じたのか思い出そうと思い、3度目の鑑賞を決心したのです。

そして忘れないようにと思いnoteに書き記しています。

1回目と2回目は短い期間中に鑑賞したのですが、3回目はもしかすると1年くらい間が空いていたかもしれません。

改めて鑑賞して思い出しましたが、やっぱり「切なさ」という感情がこの映画の一番のポイントじゃないかと思います。

三葉氏が電車を乗り継いて東京を訪れるシーンがありますが、あの健気な想いを想像するだけでキュンキュンしますよね。

しかも運良く瀧氏に出会えたのに、瀧氏は全然自分のことを知らないという悲し過ぎる結末!!!!!!

2,3度目の鑑賞になるとこの結末を知っているので、あの健気な電車の道のりがかわいそうで仕方ないんですよね・・・

そしてあのシーンで流れるピアノのメロディ!!!!!!!!

こういった特定の場面用に設けられている音楽を映画音楽界隈では「テーマ / "Theme"」と呼ぶらしいのですが、このピアノのテーマ素晴らしいです。

特に切ないシーンで使われていて、私の切なさメーターが爆上がりします。

こうして辛い気持ちを抱くからこそ、最後は本当に本当に本当に二人に巡り合って欲しいと切に願うし、ちゃんと最後に二人が出会えた時は心の底からハッピーな気持ちになれました。

これをキッカケに新海誠監督の他の作品も見たのですが、あれあれ意外や意外にまったく心を揺さぶられませんでした。

見たのは「君の名は」以降にリリースされた「天気の子」「すずめの戸締り」です。

なんというか「君の名は」と同じ構成というか、同じひな形の上で物語が展開されている気がしまして・・・

それはそれでいいのですが、「君の名は」のインパクトの足元にも及ばないんですよね。

おおよそ「君の名は」のひな形だけど、「君の名は」はそのひな形に少しイレギュラーな変化が加えられている気がします。

宮水家の歴史であったり、糸守町の歴史であったり、日本古来の伝統文化であったり、そういった物事と都会の文化の対比とか、色々と物語に深みを持たせる要素が盛り込まれているのではないでしょうか。

まぁあとは「君の名は」は意外に超複雑ですよね。

最初見た時は物語がどこにいくのか全然読めませんでした。
(どういう話なのか事前にまったく調べていなかったですし)

それに「天気の子」にしても「すずめの戸締り」にしても、各主人公にはコンプレックスであったり葛藤がある訳ですが、どれもあまり共感できないんですよね。

その点、「君の名は」に関しては三葉氏、瀧氏、両方に共感できるし、とことん感情移入してしまうのです。

それと「最初に見た」という点も影響が大きいかもしれません。

仮に「天気の子」→「すずめの戸締り」→「君の名は」の順序で見たら全て120%度合で感動できたかもしれないな、という気がちょっとしますし。



・・・・

ありったけの感情をぶつけた本投稿も2,000字を過ぎましたし、このあたりで締めさせて頂きます。

やはり映画というのは日常生活にひと華添えてくれていいですね。

それではまた!

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