久しぶりに本を読んだ。『人間の品性』という本だ。

2023年の年末、でかけるというときになって、後頭部が少しもじゃっとしていた。水をかぶって、ドライヤーをして、整髪料で固めて、これでいいかとしていたのだが。「その寝ぐせはあり得ない」という話になり、そもそも寝ぐせって直さないといけないのか？と聞いたところ、おしゃれ以前の、マナー以前の、身だしなみだといわれ、

身だしなみってそもそもなんだ？習ったことないぞ？と思ったことがきっかけである。身だしなみについて書かれている本はないかと古本屋、図書館、Amazonを探して見つけたのがこの本だった。Amazonで買った。目次の中に「身だしなみについて」というのがある。

今までよく言われていたのは、「いくら新しい服を買っても猫背や歩き方、ふるまいがなってなければかっこよくない」ということだった。同じことが書いてあった。

「おしゃれの一番の条件は、まず自分の姿勢をきちっと正すことだろう」である。姿勢をきちっと正していれば、年を取ってからも、おしゃれである。

それ以外にも多くの含蓄を含んだことが書いてあって、永六輔さんや小沢昭一さんなどTBSラジオでよく聞いていた方の名前もでてきて、なんか、人生の先輩にとてもよいアドバイスをいただいた、ような気持になった。

もうひとつ
「おじさんと呼ばれる男性の多くが、くすんだ色合いの、みなと同じような服を着ていないだろうか。あんな格好をしていて、何が楽しいのだろう」というところもビビッときた。

さて、今年は髪型を少し変えてみた。変えたといってもツーブロックなのだが、髪を切るときの注文が「この人みたいにしてください」と、かまいたちの山内健司の写真を見せた。見事なツーブロックである。テレビ番組やCMで見かけるたびに、目力がすごい、勢いがある、しかし清潔感が昔よりかなり増えている、というところで、真似してみようかなというわけだ。

その後、毎朝ドライヤーで寝ぐせをきちんとなおし、ツーブロックとして、髪型をしっかり整えているのが2024年だ。今日は会社へ出かけての勤務だったが、髪型がきっちりしていると、気持ちもなにかすがすがしかった。今年は少し、頑張ってみたい。

『人間の品性』の中に、人生を積み重ねてきたのがわかる人柄というようなことが書いてあった。かっこいい大人になりたい。