なぜ俺は俳優になれないのか②「超有名事務所」前編

こんにちは。ソウマです。前回は超大型オーディションの書類落ちを機に他のオーディションを受けようというところまでお話しました。今回はいろいろ衝撃的な内容になります。前回に引き続き8割本当2割フェイク、です。

聞けば誰もが頷くような事務所がオーディション。これは試す価値ありと参加したところ、全国津々浦々から20人くらいが集まってオーディションになりました。みんな大体演技は未経験。

午前中はオーディションや事務所の説明で、いろいろ楽しい話を聞けました。実はこの建物で○○さんが稽古してました、昨日は誰々が集まってました、とか。みんなへーという感じ。終始和やかに進んでいきます。宣材写真の撮り方もやりました。まああとは、ここで知り合った人とは連絡先交換しないでねーというもの。ストーカー被害とかにつながるからだそうです。そりゃそうだ。超名の知れた事務所なのでかわいい子もチラホラいて、まぁなっとくという感じでした。

午後は面接のために自己評価シートというか履歴書みたいなのを書いて、順番に特技と演技をみせてくださいねと進みました。自己PRしてください、というので特技もなにもない僕は大学で学んでいることと演技の関連について話しました。審査してくれる偉い人がじっと聞いてくれたのでうれしかったです。で、実技なんですが、僕は①でお話しした通り大学でちょっとだけ演技をやっていました。なので完全に素人の人ばかりのオーディションでは割と出来たほうだと思いました。さすがに演技の学校通ってますとかハリウッドで端役の端役やりましたみたいな人よりは劣ってましたが。で、あとは集団で劇を作ってくださいとやらされました。三つの班に分かれたんですが、僕らは中くらいの出来という感じ。一番ひどかったのは、未経験が集まってしまった中にひとりガツガツ系でしっかり舞台やってた(っぽい)子がいたところ。まぁ悪目立ち。怖い話です。

いやーお疲れ様でした。時間もあるので質疑応答とかしますね、って感じでした。ここぞとばかりにいろいろ質問をしたのですが、こっからが本番です。

受かったらほんとに事務所に入れるんですか?―グランプリは入れて、受賞者はスクールに入る権利が与えられます。

ンン?初耳だなぁ。グランプリ以外はオサラバだと思ってたよ。そうか、そんなシステムがあるのか。えっスクールの学費は100万なんですか!?いやぁ高いなあ…(一年経って、四ヶ月くらいアメリカに留学できるレベルの金額だと知る)ははぁ、スクールに通いながら新聞配達でお金は稼げるよと。ああまあ大学は辞める必要があるよね。そりゃあ。関東圏以外の人厳しいだろうなぁ。

という感じ。あとめちゃくちゃ驚いたのが、ここの制度。「うちのスクールから他の事務所に引き抜かれた人は、うちにいた記録を抹消することになってるんですよ。」えーっなにそれ。「それが、東京でスカウトされたって言ってる人です。」ひえーっ知らなかった。ちなみに、スカウトの人にはホイホイ付いて行っちゃだめですよ。名刺もらって、その裏にきちんと知ってるタレントがいるか確認して、家に帰って落ち着いて考えてくださいね。たぶん、今回の話の中でもっとも確実なのは名刺の裏にタレント名が書いてある事務所は大手ってとこですね。

あとは、数々のオーディションでグランプリ(GP)の人ってみんな覚えてますか、という話。オーディションでGPとると、大概事務所が何かしらのお金を補助したり免除したりしてくれます。なので、GPはめちゃくちゃ稼がない限り一番金のかかるタレントなんだそうです。だから早々に切られて名が広まらないと。まあこれもウソにする理由は薄いのである程度ホントかなと。(伏線)

さて、いろいろな話を聞いて帰ってきました。受かったのか、タイガ。次は帰る直前の話と合否、その後の事務所の対応について書きます。たぶん次回で超有名事務所編は終わり。

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