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シロはどんな猫なんだろう-猫と暮らして(13)

前回、クロの特徴を振り返り、改めて飼い猫とは何と愛おしいものなのだろうと思った。
今回は、シロの生態や様子について書いてみようと思う。
またもや箇条書きのような文章になってしまったが、ご理解いただきたい。

クロよりもより猫っぽい性格である。マイペース自己中心的。性格が表れているなと思うのが、彼の寝ている場所。すみに寝ることも多いが、部屋の中央で寝ることが目立つ。全体が見回せるような位置にいる。まさに自己中心的。

食べ物はドライ派。ウエットの食いつきはさほどない。チュールは好きだが、汁気が多いものは残すこともある。魚の香りが感じられるドライが好物で、ガラスの餌容器にドライを入れたときにカランカランと音が鳴るが、その音がするとどこからとも無く飛んでくる。

居場所がわからないことがある。猫あるあるだが、押し入れやらどこかの隙間やらでじっとしている。外出の前は、必ずシロクロの居場所をチェックするが、シロが見つからず、出発が遅れてしまう。何とか見つけると、今までいたことがなかったような場所で寝ていたりする。涼しい場所、暖かい場所、安心できる場所を常に探しているのかもしれない。

シロと呼んでいることから分かるように、白い毛が生えているのであるが、真っ白ではなく、白と茶色の毛が混じっている。「二毛猫」なのである。クロが真っ黒なのでその対称として「シロ」と名付けたが、単体で飼っていたら違う名前をつけていたかもしれない。

ハンガーが大嫌い。ハンガーを竿から外そうとしたときに「カチャ」と音がなる。その音が大きかろうが小さかろうが聞こえるとピューとどこかに逃げていく。また、私がハンガーを手に持っている姿を発見したら、すぐに離れていってしまう。小さい頃、ハンガーで嫌な目に遭ったのだろうか?

クロ同様、カラスを威嚇する。やっぱりカラスと因縁があるのだろうか。威嚇するときは小さなか細い声で鳴く。

日向ぼっこは、ちょっとだけ好き。クロはぐったりするまで陽に当たる。シロは少しの時間で止めてしまう。健康のためにももっと日差しの下で寝てほしいんだけど。ビタミンを体内で作ってほしい。

クロの真似をする。クロが見つけた場所(体が収まる隙間や新しい段ボールなど)に、後からいく。新作のご飯は、クロが食べたあとに食べる。好奇心のクロちゃんと慎重派のシロちゃんでうまくやっているようだ。兄弟らしく、お互いを補っているのか。

毛繕いはクロに任せることが多い。優しいクロは、シロをしっかりなめる。シロはお返しになめる。最後はお互い舐め合いっこするのだが、最初はクロに頼ることが多い。おかげでシロはきれいな毛並みを保っている。

高い場所よりも隅っこの方が落ち着くようだ。立体的に動き、高みの見物が好きなクロに比べて、シロは部屋の端っこだったり、人間が起きたあとのベッドの、特に枕で丸まっている。
と、思えば、部屋の中央でドスンと寝そべることも。そういう感じが猫っぽい。

食べすぎて吐くことが多い……。これはシロの抱える大きな問題だ。量の調節ができず、あげたものは全て食べてしまう。シロとクロ両方のご飯を用意したとき、クロがあまり食べず残った餌をシロが食べて吐くというパターンがよくある。そのため、二匹とも少しだけフードを与えて、後で「お腹減った!」と要求されたら、再度与えるようにしている。このため、毎日夜中に数回起こされてしまう……。まぁ、シロも好きで吐いているわけではないからね、と諦めている。

ひげ(あご)をよくなめる。甘えてくるとき、ご飯を要求するとき、ストレス解消(?)と、色んな理由でなめてくる。つるつるのあごよりも、伸びたひげがお気に入りらしい。シロのために極力ひげを伸ばしている。

うんちは固め。便秘気味になったり、通常でもコチコチのうんちが出やすかったりする。水飲みを促したりチュールを積極的に与えたりして、健康な便になるように努めている。お通じの悪さは万病の元。心配だよ、シロ。

1歳で一緒に暮らすようになり、今年9月に8歳になった。
振り返れば、彼の一生の半分程度、同じ空間で生きている。
クロ同様、何年も一緒だといろんなことが当たり前になってしまう。
本当に愛おしく、いるだけでいいよ、と思えるような存在だ。
シロ。無理しなくていいから、少しだけ長生きしろよ。

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