バーフバリ王の凱旋感想

俺やっぱ好きだよ……アマレンドラ・バーフバリがさぁ……!!
健気な愛情を持つ男の人がすごく、すごく好き。

ディズニーのダンボが好きな映画のひとつなんですけど、いつもジャンボママとダンボの檻を隔てた邂逅のシーンに涙してしまうんです。
バーフバリを殺さねばならなかったカッタッパのシーン、自分の過ちに気付いたシヴァガミ様のシーンが、個人的にはとても上記のシーンと似たような感情になりまして……。
ここ2カ月ほどで見たインド映画の中で一番泣いてしまいました。

アマレンドラにとってシヴァガミって、どんなに愛しくて恋しいお母さんだったんだろうって。
確執があってからの二人の悲しそうな表情がとっても辛い……。
先にあらすじだけ読んでたんですが、アマレンドラの最期の言葉ってシヴァガミのことを想う言葉だったじゃないですか。
あらすじの中で一番印象に残ってて。
それについてカッタッパが言及したところで、そうだよ!!そうなんだよ!!!!ずっとあなたのことが恋しかったんだよ、アマレンドラはさぁ!!!!!!って、ぼろぼろ泣いてしまいました……。

後悔してもしきれないに違いないけど、それでも今できる全力を尽くしたシヴァガミ様……大好きだな……。
せめてアマレンドラと同じところへ行けたならいいなって思います。

クンタラ王国のシーン、とっても綺麗で素敵でしたねぇ~。
デーヴァセーナが美しいこと!! あんな苛烈で美しい人みんな好きになっちゃうよ~!!
あと日本で一等人気が高いクマラ様、とっても気になっておりました!かわいい。
だから、やっぱりその最期が辛かったなって……。
本当にただただ善意で……彼は……自分の中の勇者を見出してくれた友であるアマレンドラと、恋する程に愛しかったデーヴァセーナのために……剣を……とったのに……。
もっとクマラのシーンが見たかったな……。

とはいえ、バラーラデーヴァ好きだな~。全然嫌いになれない……。
何しろ格が落ちない。彼の歪んだ愛も好き。まさに鎖のような愛憎だった。
しかし、マウリ監督作品の悪役、何故ヒロインの身に着けていたものに頬ずりして嗅ぐんですか(マガディーラで見ました)。
監督の描く英雄と悪役って、こう、献身と略奪って感じですよね。与えるものと奪うもの。
そういう彫の深い男前の悪役が好きなのかな監督……。
ただ惨めに死んでいく悪役ってわけじゃなくて、炎と水で浄化されたわけで。
あとマヘンドラと真正面にステゴロ勝負できたのもきっとどこか満たされた思いになったんじゃないかな。

ピッジャラデーヴァ……最後まで生き残るとは思わなかったな……もう絶対犬死にするもんだと思ってた……。
なんというか、名誉ある美しい死というのは、確かに似合わないんだよな……うん……残酷……()。

バーフバリは、この人のもっと色んな面が見たい!と思わせる作品でしたねぇ。
そりゃあアニメにもなるし外伝作成の話も出るわけだ……。

とても良い母と子の物語でした……。

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