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架空都市伝説

3月3日の午前3時33分、新代田の駅の近くにある羽代橋に立って線路を見ていると、誰かが耳にフーッと息を吹きかけてくる。
まわりを見ても、誰もいない。

それから33分間、同じ場所にずっと立っていると、今度は耳元で、

「おまえは、ひとり」

と、声がする。

生まれてからこの時点までに33人以上の人間を傷つけた者は、その声を聞いて33秒後に存在が消える。

人数のカウントには、無自覚に傷つけた人も含まれる。
傷つけられたことを相手が忘れている場合は含まれないとか、傷つけた人と関係を修復した場合はカウントがマイナス1になるとか、バリエーションがある。

消えた人は、二度ともどらない。


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