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一度の骨折をきっかけに次々と骨折を起こすドミノ骨折

日常生活の中で、いつものように歩いているときに、なぜかうっかりつまづいたり、転んでしまったりしたことはありませんか?あるいは、靴下をはおうとしている最中にバランスを崩してしまったり、階段を上る途中で足に痛みを感じたことはありませんか?

もしもそうした経験があるのであれば、そのまま放置すると骨折のリスクが高まり、さらにはドミノ骨折の可能性も考えられます。ドミノ骨折とは、1回の骨折が引き金となって、次々と骨折が続いてしまう状態を指します。しかも、その連鎖が背骨や大腿骨(太ももの骨)といった、日常生活で不可欠な部位に影響を及ぼす可能性もあります。

背骨や大腿骨が折れているのに気づかないことがあるかもしれませんが、なぜなら骨粗しょう症による背骨の骨折では、痛みを感じないまま骨折してしまう人が3人に1人もいるのです。

高齢者の場合、背骨や大腿骨を骨折すると、1年以内に再度背骨や大腿骨を骨折する可能性が高いことが分かっています。これをドミノ骨折と呼びます。ドミノ骨折を起こすと、急に身体が動かなくなることがあります。日常生活での介護が必要になり、最終的には寝たきりになる恐れがあります。日本のような高齢者が多い先進国では、最近、ドミノ骨折の件数が増加しており、その予防が重要視されています。

「しかし、ドミノ骨折は高齢になってからの問題だろう」と考える方もいるかもしれませんが、実際にはその兆候は中年期から現れ始めています。骨折そのものは高齢者に多いですが、ドミノ骨折の危険性は早い段階から存在します。

ドミノ骨折を予防するためには、どのような人がリスクが高いのか、予防に何が重要なのかを理解しておくことが大切です。

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