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5年間悩んだ湿疹・痒みを鍼灸3か月で完治することができました。鍼灸なら、からだや心で悩…

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5年間悩んだ湿疹・痒みを鍼灸3か月で完治することができました。鍼灸なら、からだや心で悩んでいる人のお役にたてるかもしれない。30年勤めた会社を辞めて鍼灸師になりました。https://minna-harikyu.work/

最近の記事

不安が多いと呼吸回数が増えやすくなる

呼吸には、大まかに言うと3つの重要な役割があります。 最初に挙げられるのは、「生存のための呼吸(代謝的呼吸)」です。生きていくためには、体が酸素を取り入れ、二酸化炭素を排出するために無意識的に呼吸することが必要です。 次に、「話すことや歌うことなどの行動における呼吸(行動的呼吸)」があります。音を出すためには、呼吸が不可欠であり、個人の意志で呼吸の深さやリズムを変えることができます。 そして、最後に注目したいのが「感情の変化に伴う呼吸の変化(情動性呼吸)」です。喜怒哀楽

    • 呼吸筋にも影響する姿勢の悪さ

      立っている状態や歩いている時、そして座っているときに、ついつい自分が猫背になってしまっていることがありませんか?実は、自分の姿勢に気づくのは意外と難しいものです。猫背になると、胸郭の広がりが制限されることがありますが、その原因は肩甲骨の位置が正しくないことにあります。肩甲骨の適切な位置を保つことで、肩甲骨と肋骨をつなぐ前鋸筋という筋肉が適切に働き、胸郭が自然に広がりやすくなります。 菱形筋は、その名前とは異なり、呼吸には直接関係せず、むしろ肩甲骨を内側に引き寄せる役割を持つ

      • 呼吸にかかわる筋肉、呼吸筋

        生きる上で不可欠な呼吸は、その重要性が姿勢や精神状態とも密接に関連していることをご存知でしょうか。例えば、長時間デスクワークをして猫背になると、知らず知らずのうちに呼吸が浅くなってしまったり、不安やストレスなどが原因で呼吸が浅く速くなってしまうこともあります。このような状況に悩む人は少なくありません。 呼吸という生理現象に関して、多くの人が肺が一人で行っていると考えていることがありますね。しかし、実際には肺自体は伸縮する機能を持っていません。肺は胸郭と呼ばれる肋骨で囲まれた

        • 過度の疲れを示すサイン

          精神的な疲れがたまると、うつ病などの病気に進行する可能性があります。こうした兆候が現れた場合は、早めに対処することが非常に重要です。本人自身が気づきにくい場合もあるため、周囲の人の目も大切になります。 ・ヨレヨレの衣類を着ていたり、髪がボサボサだったりするなど、身なりがだらしなくなった状態が続いている ・遅刻が増えてきた ・仕事のクオリティーが下がってきた ・メールの返信が遅くなった これまでそうした傾向がなかったのに急に変化が現れた場合、警戒が必要です。 まずは自分の

        不安が多いと呼吸回数が増えやすくなる

          生活のリズムに疲れを防ぐ基本がある

          リモートワーク中に疲労を蓄積しないために、もう一つ重要なポイントは「生活リズムを維持する」ということです。会社の出勤や退勤の合図がない状況では、1日の仕事を終えるタイミングを見逃し、夜遅くまで作業を続けてしまいがちです。その結果、過労となり、疲れが溜まる原因となることがあります。 特に朝の過ごし方が重要です。睡眠や体温、血圧などの生体活動を一定のサイクルで調整する「体内時計」は、朝の光を浴びることでリセットされ、規則正しいリズムが保たれるようになっています。 朝には以下の

          生活のリズムに疲れを防ぐ基本がある

          オンオフのメリハリを付ける

          現実の対面コミュニケーションの減少に伴う精神的ストレスに関しては、直接人と接することが難しい状況が続いていることもあり、すぐに解決策を見つけるのは困難かもしれません。 ただし、ひたすら家に籠もって誰とも会話を交わさないと、精神的な疲れがどんどん蓄積する危険性があります。できる限り外に出て、人と会話する機会を作るよう努力することも考慮してみましょう。 また、コミュニケーション以外にも、日々のスケジュールや目標を設定することも大切です。在宅勤務はオフィス勤務よりも柔軟性があり

          オンオフのメリハリを付ける

          1時間に一度は立ち上がって座りっぱなしを防止

          身体的なストレスを軽減するためには、日常生活での運動量を増やすことが重要です。長時間座りっぱなしになることを避け、定期的に身体を動かす習慣を取り入れることがおすすめです。運動といっても、高度なトレーニングでなくても構いません。例えば、仕事の合間に1時間ごとに立ち上がって背伸びや屈伸をするだけでも効果があります。また、ストレッチやスクワットなどの筋トレを行うとさらに効果が期待できます。 普段の外出時には、エスカレーターを使わず階段を積極的に利用するなどして、日常生活での活動量

          1時間に一度は立ち上がって座りっぱなしを防止

          今日は穀雨(こくう)

          畑の準備が整い、それに合わせて春の雨が降り始める時期を「穀雨」と呼びます。 穀雨とは、主に穀物の成長を促すための雨のことを指します。古くからの暦の書『暦便覧』には、「春の雨が降ることで百穀(穀物全般)が生き生きと育つ」と記されています。 穀雨の時期は通常、立夏の直前に位置することが多いです。また、立春から87日後の日を指す「八十八夜」という言葉もあり、この日が穀雨の終わりごろにあたります。

          今日は穀雨(こくう)

          心と体の今までとは違う疲れ

          「疲労」とは、身体的疲れや精神的疲れによって引き起こされる状態を指し、一般的には「痛み」や「発熱」と同じくらい重要な生体アラームだと考えられています。身体が送るSOSの合図として、「全身がだるい」、「体を動かすことがつらい」、「日中も眠くてしまう」などの疲労の症状が現れます。 ただし、痛みや発熱と比較して、疲労は自己認識しにくい側面もあります。スポーツ後や育児、介護、ハードワーク、残業などで身体と心が過酷な状況にさらされたときは、エネルギーを消耗して疲れを感じることができる

          心と体の今までとは違う疲れ

          トラブルのないトラベルに

          ゴールデンウィークも近いこの時期、皆様は旅行の計画を練っている方も多いのではないでしょうか。 最近注目を集めている「エコノミークラス症候群」についてです。この症候群は、旅行中などに身体を動かさずに長時間座り続けることで、足の血管に血栓ができる危険性がある状態です。この血栓ができると、それが肺などの血管を詰まらせるリスクもあります。予防法としては、1時間に1度は足を動かすことは勿論のこと、水分補給も重要です。水分不足によって血液循環が悪化する可能性があるため、十分な水分補給が

          トラブルのないトラベルに

          みどりがいっぱいの春

          春は、若葉の緑が目にも爽やかな季節。この季節には森林浴が最もおすすめです。森林浴とは、森林の中でリラックスし、健康に良い効果を得ることを指します。この言葉は意外かもしれませんが、実は昭和57年に林野庁が初めて使ったもの。その頃から都会では「みどり」に触れる機会が減ってきたため、森林浴の効果が再評価されるようになったのです。ちなみに、春は科学的にも森林浴の効果が最も高い季節とされています。この時期は木々からストレスを取り除いてくれるフィトンチッドと呼ばれる揮発性物質が増えるから

          みどりがいっぱいの春

          整動鍼セミナーの再受講

          一番最初に参加した整動鍼のセミナー「理論実践編」。5年ぶりの再受講。名称が「刺鍼即応編」になりました。オンラインでも何度か受講してましたが、リアル参加はやっぱり違う。 5年前の参加のときは、鍼灸師の国家試験合格発表前。鍼の技術は、学校で習ったことがほぼすべて。鍼灸臨床の経験もなく、症状の改善とか、痛みの軽減とか、そんなことよりも、経穴(ツボ)の位置、全然頭に入ってないけど大丈夫かなぁ、などの心配をしながらの参加でした。 鍼灸を臨床で使うようになって、月1回の公認勉強会など

          整動鍼セミナーの再受講

          バランスや柔軟性が転倒を予防する

          転倒が起こる原因は、つまずいたり、よろけたりすることです。この背景には、年齢を重ねるごとにバランス感覚や柔軟性が低下していくという要因が関わっています。 【バランス感覚を向上させるための方法】 バランス感覚は、耳や脳、視覚、皮膚感覚、自律神経などの様々な要素が相互に複雑に絡み合っています。これらを個別に鍛えることはできませんが、バランスを改善し転倒予防につなげる簡単なエクササイズが存在します。それは、先にご紹介した「目を開いたまま片足立ち」を繰り返し行うことです。 通常

          バランスや柔軟性が転倒を予防する

          骨や筋肉を強化して転倒予防

          転倒や将来起こりうる骨折を予防するためには、適切な運動を行うことが重要です。年齢を重ねると、体の機能に障害が現れる可能性があります。骨の老化、筋力の減少、バランス感覚の低下、柔軟性の低下などが主な要因です。 【骨の老化を防ぐために】 骨は、負荷をかけることで骨量が増え、強化されるとされています。ウォーキングやジョギングだけでも一定の負荷がかかりますが、縄跳びや階段昇降を取り入れることで、効率的に骨を強化することが可能です。 ただし、縄跳びは膝や足首に大きな衝撃を与える可

          骨や筋肉を強化して転倒予防

          運動機能の状態を知る

          中高年の骨折が起こる原因として、一般的には「骨粗鬆症」という言葉が最初に思い浮かぶかもしれません。確かに、骨粗鬆症は骨折のリスクを高める要因の一つですが、直接的な原因として考えられるものがあります。それは「転倒」です。 転倒することで、筋肉が加える圧力や地面にぶつかる衝撃が骨に大きな力を加えます。転倒時に骨にかかる外力は、個々の状況によって変化します。例えば、転倒する方向や体格などに応じて異なります。たとえば、大腿骨と転倒の関係を考えると、後方に倒れると全体的な外力(筋肉の

          運動機能の状態を知る

          一度の骨折をきっかけに次々と骨折を起こすドミノ骨折

          日常生活の中で、いつものように歩いているときに、なぜかうっかりつまづいたり、転んでしまったりしたことはありませんか?あるいは、靴下をはおうとしている最中にバランスを崩してしまったり、階段を上る途中で足に痛みを感じたことはありませんか? もしもそうした経験があるのであれば、そのまま放置すると骨折のリスクが高まり、さらにはドミノ骨折の可能性も考えられます。ドミノ骨折とは、1回の骨折が引き金となって、次々と骨折が続いてしまう状態を指します。しかも、その連鎖が背骨や大腿骨(太ももの

          一度の骨折をきっかけに次々と骨折を起こすドミノ骨折