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働くことは傍(自分以外)を楽にすること。医療介護現場より

「医療・介護職の腰痛対策!」
そのように銘打って、介助方法・身体に負担のかかりにくい動作が記入されている資料はネットや本を見ればたくさんある 。

https://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r98520000034et4-att/2r98520000034mtc_1.pdf
職場における腰痛予防対策指針及び解説
https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-11200000-Roudoukijunkyoku/0000188449.pdf
介護職員の腰痛予防対策チェックリスト

これらにも記載されている通り、
「腰を曲げる作業の際、膝を伸ばしながらしない方ががいい」
ということは皆さんなんとなく分かっている。

でも、日常生活や介護の現場で、膝が伸びっぱなしになるような介助場面っていうのは意外と多く存在する。

例えば、、
靴を履かせたり
フットレストを降ろしたり
手を真上からみながら爪を切るであったり
風呂の介助だったり

どうしてこんな風にした方が良いというようが正解みたいなものはずっと提示されているのに、それが現場に浸透したり、広く活用されてない印象があるのはなんでだろう?

・・・

今日は以前に介助方法を伝えていて、やっと実際に実行に移してくれた方がいた。
調子を聞くと
『腰自体は痛くなくて良かったけど、ももの裏など普段と違うところが痛かったりつっぱったりする』と。

・・・

彼女には何回も

「この介助方法は止めたほうがいいって!何なら椅子に腰掛けてでもできるんじゃない?」

と伝えていたが

『いや~なんかやりにくいし、利用者さんのカラダをしっかり見るには立ってした方がいいんだって』

といって受け入れて貰えなかった。
結果、利用者さんへの負担を減らすために、自分の体に負担をかけ過ぎていることに少しモヤモヤした気持ちと、彼女の受け入れやすいような提案をうまくできない自分にもモヤモヤしていた。

小さな一歩だが、本当違うパターンで実施してくれたことが素直に嬉しかった。

そうした自分の楽な動きを探していくというのはある意味ボディワークだし、自分の体との対話しながら、できる範囲・負担の強い範囲を把握していくことが重要。

できない部分は協業したりやテクノロジーに任せればいい。

小さなことだけど、嬉しかったので忘備録的に残しておきます。

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