目標をたて、達成しよう

 考学舎の生徒には、1月に書き初めという形で1年間の抱負を考え、毎月一つ、目標を決めてもらっています。月初には、前月の目標が達成できたかを確認し、当月の目標を決めてもらいます。
 生徒たちは、特に通い始めは、なかなか目標を決めることができません。思いつかない、でも、勉強に関することで自分にできそうもない目標もたてたくはない。など生徒によって思いは様々。勉強に関することでなくてよいのか?と心配する生徒には、気にしなくてよい。と言っています。
 結果、小学校低学年では友だちと何回遊ぶ。なんて言うのもありますし、何かの映画を観に行く。という勉強とはあまり関係がなさそうな目標が数多くできあがります。もちろん、授業でメモをとる。とか、テストで何点を取る。という勉強に関するものもあります。
 生徒たちには、なんでも良いけれど、1ヶ月経った時に、できたかどうか、そして、どのくらいできたのか確認できるものにしよう。と言っています。例えば、勉強をがんばる。と言う目標は達成できたかどうか、判断しにくいですよね。それに対して、毎日10分漢字の勉強をする、なら何日間できたかを思い出してみれば自分で達成度を判断できます。
大切にしたいのは、
 ・自分でやりたいこと、として自分で決めること
 ・少しでもそれを気にしながら1ヶ月を過ごすこと
 ・達成度をしっかり計れること
 ・その上で、できた、という体験を積み重ねることです。

 どんな目標でも自分で決めて、達成できたら自信になります。達成の快感を味わうことで、少しずつまなびにも自分から目標を持てるようになってもらい、そこでもまた達成感を味わって、最終的には主体的な学びに結びつけていきます。

 最近、認知科学の話を聞きました。「コンフォートゾーン、(居心地よく臨場感がある状態のこと。)」というのがあるそうです。「コンフォートゾーン」は現在、というケースが多いそうで、本来人は、現状が一番居心地が良い。変わりたくない生物なんだそうです。確かに変化は怖いと感じること、ありますよね。しかし、成長する先をプラスイメージでかつ、臨場感を持って感じることで、人は変わっていける。とのことでした。
 考学舎での目標設定はまさに、この理論にあっていたことに気づきました。楽しい目標を達成することで、達成の喜びに臨場感がともなう。ということになりましょうか。

 ご家庭でも是非、小さな目標設定からお試しください。達成できたらその喜びを!ただし、達成できたら親からご褒美、となると自立への道は遠のきそうです。達成そのものを一緒に喜べる状況を作っていってください。

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