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残ったままの、愛

深夜1時、あなたのことを思い出した
ひとりでお風呂に入りながら、あなたのことを、思い出していた

優しい思い出を、二人でいた日々を、ゆっくりと思い出した

あなたの笑う顔に、私を包み込んでくれたあの優しさに、
沢山救われていたことに気が付いた
無邪気なあなたが、大好きだった
ただ、いてくれるだけでよかった

もう、あなたには、会えなくなってしまった
あんなにそばにいたのに、あんなに大好きだったのに
誰よりも一番近くにいたのに、誰よりも遠い人になってしまった

好きなまま、手を離れることを選んだ
あなたの幸せを一番に願っていたから。
無理をした、それが私が最後にできる、あなたへの愛だった
本当は、別れたいなんて、思ってもいなかった。
” 二人の為 ”
そう私たちが出した決断だけが悲しく残っている


あなたと別れて、一人になった
二人でよく見てた映画も、カラオケも、一人で行けるし
仕事もしているし、友達も家族もいるし、だから、大丈夫
生きていけるよ 幸せだよ

だけど、ほんとはね
私はあなたと幸せになりたかった

今、あなたから貰った夢を、私は追いかけています
あなたがたくさん褒めてくれた言葉たちが
私の背中を押している

もう少しだけ、素直になれたらよかったのかな
あなたに、ちゃんと伝えたかった
大好きと、ありがとうを、
悲しみを怖がらずに、ちゃんと目を見て伝えたかった

ずっと一緒にいようねって、また私は思えるのかな
本気で、あなたを想う気持ちを、超えられる人に出会えるのかな

あなたと別れた冬から、春になり
去年、あなたと見た桜は、今年も咲いた
元気にしているかな、風邪とか引いてないかな、うまくやれているかな
そんな優しい思い達が、今、私を縛っている
あなたにもう渡せない愛が、まだ残っている
あの頃のままの、あなたへの愛が、まだ残ってる

” あなたに会いたい、話したい、抱きたい、見つめたい ”
どこに捨てたらいいのか、今の私にはまだわからない。




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