見出し画像

好きな音楽の話をする日「どうせ死ぬなら」

今日も好きな音楽の話をするか……


あいみょん「どうせ死ぬなら」


いいよね……

なんといっても歌詞がすごい。どうせ死ぬならこういうふうがいい、という遺言ソングなんだけど、ものすごい。

どうせ死ぬなら二度寝で死にたいわ
欲を言えば父ちゃんと母ちゃんに挟まれて
誰かを愛した証を私の胸に張って
よくできましたと手を添えて

このへんまではわかる。わかるけど、この「どうせ」とか「欲を言えば」みたいな接続がいいよね。ここからもそういうナイスな副詞がいっぱい。そういう希望を並べた上で

それなら私も来世が楽しみになる
きっとスタジオジブリで助手をしてるのよ

だぞ。

なんというか、この歌、出てくる単語に脈絡がないんだけど、人間、脈絡のないワードを取り出して並べる方が難しいので、びっくりしてしまうよね。私はこういう"一足飛び"って感じで出てくる言葉の妙に唸るのが好き。「ジョン・レノン」「太宰治」「太陽の塔」「胴上げ」で「スタジオジブリ」だぞ。くじ引きで引いてるんじゃないんだから。

無理やり私の大好きな俳優を連れてきてよ

やりたい放題すぎる。

でも私が殺されて死んだらいつか引きずってやる
地獄よりも深い場所で血まみれの米を食えばいい

斬新な罵倒がキュート。

裸で町中を走るわ

そんなこと言ってたら最終的に、こうなる。

どちらかといえば死にたくないわ

…すごくないか?

初めて聞いた時ここで、天才だ……と思ったし、今も聞く度に天才だ……と思っています。そんなことある??

あいみょんの詩ってなんつーか、「気負ってない風」の天才だなと思っている。本当に完全に天真爛漫に書く、ということはできない。何かを書く時には作為が必ずあるはずなのに、そんなもんないよ奔放だよという素振りが非常に上手いうえに、きちんとやっていい範囲から逸脱しないこの感じ。はァ〜天才だわ、と思いながらいつもこの曲を聴いています。


今日はここまで。ありがとうございました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?