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荒野へ

囲碁がわからない。

囲碁も将棋も若者の躍進がめざましく、良いことだなぁと思う。凄いね。

変な話なんだけど、ああいうゲームの上位の人々がたくさん集うところで、それでも強さに差ができるってところ、あんまりピンと来てない感じがある。例えばバスケだとしたら、選手の体格も違うしどこをどう走ってもいいしシュートにもブレがあるから、強い弱いが出るのはわかる。しかし将棋とか、あんなに縛りのきつい、同じルールと同じツールで、百年単位で大量の人がやり続けてるんだぞ?そんなことしたらみんなが常に同じ最善手を打ち続けて毎回結果が変わらないみたいなことにならないのか?どゆこと?人によって歩を3マス進めていいとかだったら分かるけど……

いちおう、将棋も囲碁もチェスもできる。できるというのは本当に「ルールは把握しているのでプレイしろと言われたらできる」という範疇である。上手いとか好きだとかではない。

これらのゲームでしんどいのは、対戦相手が要るということだ。どんなにルール覚えたてでも、誰かとやらなければならない。公民館や児童クラブ、それこそ教室にでも足を運ばなければ、対戦相手は常に親か兄弟だ。これは非常につまらないので、そこまで熱が入らなかった。

いちばん時間を割いたのは囲碁だと思う。独学で、プラスチックのちゃっちいやつでやっていた。詰碁の本とか図書館で借りたりしていた。

なのに、未だにわかんないんだけど、囲碁ってどうやるの???

小学生のころ使っていたのが九路盤なんですよね。小さい盤で、初心者が覚えて遊ぶにはとても良い。

良いんだけど、九路盤から正式な碁盤(十九路盤)に移るの、難しくないすか???何したらええの????

スタートからわからん。どこ打ったらええねん。いや九路盤でもどこ打ったらええねんなのは同じなんだけど。広大だから範囲が。大草原が広がってるから。キャンプ場でしかキャンプしたことない人が荒野に放たれても困るのよ。

個人的には、囲碁で一番分かりづらいのは終わり方だと思っている。将棋のようにこれでどっからどう見ても終わり!みたいなのがない。このへん、九路盤だと比較的、こいつぁ終わりっぽいか……?みたいなのが判断しやすいんだけど、でっかいやつもうなんもわからん。

ここのステップアップが全くわからないまま、私と弟は囲碁に飽き、ちゃっちい囲碁セットは放置された。今も実家のどっかにあるのかな。

ここでちゃんとなんとかなっていたら、なんかすげぇことになっていたかもしれないんだよな……これは全人類に言えることですが……


今日はここまで。ありがとうございました。



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