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アイラマグロ、はじめました。「地球最北の漁場から届く物語」へようこそ。

こんにちは、キッチハイクの雅也です。
6月20日から始まったキッチハイクの共同購入EC、販売2品目は、アイラマグロ(Islay Maguro)」です。今日から、販売スタート!

神保町にある鮪専門店「鮪のシマハラ」のオーナー島原さんによる監修の商品です。扱うのは、アイルランド沖の大海原で揚げられた天然本マグロ。数量限定でお客さんのご自宅までお届けする新しい鮪通販ブランドです。本日7月1日に立ち上がりました。

まず、本当においしいです。もっちりねっとりとした最高品質の赤身が特徴のマグロ。人生で食べた赤身の中で、群を抜いておいしいと思いました。そして、ロマンにあふれている。アイルランド沖の大海原から日本まで、約10,000km。アイルランドの、という意味でアイラマグロ(Islay Maguro)」と名付けられています。

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実は今回、鮪のシマハラチームと一緒にキッチハイクチームが商品づくりのお手伝いをさせていただきました。なぜ、こんなことになったのか?経緯を少しお話したいと思います。

僕は、出会ったときから島原さんに惚れている。

島原さんと初めて出会ったのは、今年1月のこと。「キッチハイクに興味がある。」と言っていただき、弊社オフィスを訪ねてくださりました。互いの事業やサービス、理念、描く未来のイメージを話した後、キッチハイクのメンバー20人で島原さんを囲み、みんなでまかないを食べました。

食卓を囲みながらの島原さんトークが楽しいこと、愉快なこと!食に、鮪に、商売に、そして人生に本気で向き合っている。こんな清々しく気持ちのいい人が!と思ったことを覚えています。特に、中国事業時代のエピソードは、コメディの入ったドキュメンタリー映画を観ているかのよう。聞いているだけで画が浮かぶ、臨場感満載のトークでした。

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島原さんは、2019年6月に神保町で「鮪のシマハラ」1店舗目をオープンしました。その前は、中国での事業です。ちなみに、親父さんはマグロ漁師という、マグロとともにある運命の持ち主。2003年に無一文で上海に渡った島原さんは、「天家」という屋号でマグロ料理屋を創業。当時、マグロを食べる習慣のなかった中国の食文化に飛び込み、マグロを流通させ、中国の食生活を変えていきました。ほとばしるバイタリティで、なんかもう覇気が出ている人、止まらない勢いはまさに回遊魚そのものです。

現地で仲間になった中国人のパートナーと一緒に、10年以上かけ、直営11店舗、FC3店舗、年商20億円まで成長。2018年に事業譲渡し、日本に凱旋帰国する形ではじめた新しい挑戦、それが「鮪のシマハラ」です。

どう考えてもすごい人なのに、朗らかで優しくて大らか、人間力と愛に満ちた人。破天荒で型破り、それでいて清々しく、漫画のキャラクターのようで、僕らはすっかりファンになってしまいました。

店舗を飛び越えて、ファンをつくるには。

コロナ影響真っ只中だった4月中旬のことです。島原さんとオンラインイベントを開催して、お話する機会がありました。そこで島原さんが言われたことです。

「オンラインマグロのような、なにかおもしろいことできませんかね?イメージはあるんです。」

ただの通販商品をつくるわけじゃない。来店体験の簡易版を届けたいわけじゃない。店舗を飛び越えて、お客さんとファンともっとつながれるような鮪体験をつくる。そんな話をしました。さらに、島原さんはこうも言います。

でも「鮪のシマハラ」はそれだけではないのです。更にその先を目指しています。私たちのファンを獲得するだけでは不十分なのです。それではどこを目指しているのか?それはマグロのファンを増やすことです。私たちの店舗や挑戦を通してマグロに興味を持って欲しいのです。マグロを好きになって欲しいのです。

コロナ禍で二度の休業を強いられる中でも、信念を曲げず、次の一手を考え続ける島原さん。応援したい、どうにか力になりたいと思いました。そして、ちょうど僕らも、未来のお客さんになる飲食チケット、オンラインイベントが軌道に乗り始め、さらなる支援サービスとして共同購入ECの構想が見えてきた頃。

島原さんとなら、さらにもう一歩踏み込んで、つながるをつくる食体験、持続可能な食文化、たくさんの人に喜んでもらえる価値を生み出すことができる気がする、そう思いました。島原さんと僕らの見る景色は一致しました。

すぐに信頼するデザイナー、事業開発、コンテンツ制作メンバーとプロジェクトチームを組んで、ほぼ毎週のようにオンラインMTGをして、丁寧に世界観やイメージ、オペレーションを詰めていきました。

「地球最北の漁場から届く物語」へようこそ。

島原さんとイメージを合わせつつ、どんな鮪体験を届けるべきなのか。アイデアを膨らましては削りを繰り返しました。今回、最終的に注目したのは漁場。鮪の漁場は、日本海域のみならず、大西洋、地中海、オーストラリア、ニュージーランド、インド洋、南アフリカ沖、アイルランド沖など、世界中にあります。北で獲れるマグロほどおいしい、という人もいます。

中でも、地球最北の漁場と言われるアイルランド沖で獲れるマグロは、最高品質の代物。そこで、鮪のシマハラがお世話になっている卸業者さんに協力いただき、通常では手に入りづらいアイルランド産の天然本マグロを一般流通できることになりました。

「地球最北の漁場から届く物語」。アイラマグロには、そんなイメージがあります。始まったばかりのブランドです。鮪のシマハラのお客さん、島原さんのファン、キッチハイクを利用してくれるユーザーさん、いろんな声をいただきながら、みんなで育てていけるといいなと思っています。

マグロを巡る島原さんの物語。食と交流を巡るキッチハイクの物語。一緒に紡いでもらえませんか?楽しいこと、愉快なこと、おいしいこと、ワクワクすること、まちがいなしです。お待ちしています!


食やコミュニティ、キッチハイクにまつわることを書いています。食でつながる暮らしをつくります。