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組織の中で“自分を守るために”やると良い3つのこと

会社員としての生活が一区切りした。

場所や立場、時には会社を変えながら、いつも何かの組織に入って仕事すること8年。たった8年なのかもしれないけれど、良いところも嫌なところもたくさん経験した。

今、「組織の中ではこうしたら上手くいくんじゃないかな」という、自分なりの考えがまとまりそうだから書いておきたい。
それは組織のためというより、まずは“自分のために”意識したいこと。巡りめぐって、組織のためにもなるかもしれない。

これから初めて会社員としてはたらく人へ。
そして、もしかしたらまた会社員を選ぶかもしれない、未来の自分へ。
手放したら案外すぐに忘れてしまいそうだから。

ここでいう「組織」が「チーム」とは違うのか、とか、たとえ会社員でなくてもチームで仕事することはあるよね、とか、そういうのはいったん置いておくね。

自分と他人はまるで違うものだと心得る

たくさんの人と関わって、そのたびに痛いほど感じたこと。

人によって得意不得意はもちろんある。それだけでなく、仕事の進め方もモチベーションも業務に対する考え方も、ぜんぜん違う。同じ業務を、同じマニュアルに沿ってやっているとしても、やっぱりどこか違うのだ。

他の人が自分と同じようにできる、考える、理解すると思っていると、しんどいだけ。
この人はどうしてこうなんだ、○○してほしいのに!…それは当たり前なのよ、他人だから。

仕事をだれかと一緒に進めたり、教えたり教わったりすることは多いけど、そこには人と人の相性もあるし、人と業務の相性もある。その日の気分だってある。
人それぞれが良いやり方を見つけて、互いに補い合うのが、きっと理想。

とはいえやっぱり合わない人はいるし、簡単に変えられないのが、会社員なのだけど。

「他人なんだから自分と違うのは当たり前」
この前提があると、ちょっとだけイライラしなくて済むかも。

自分のタスクやスケジュールを積極的に共有する

「あの人、いったい何してるんだろう。私はこんなに忙しいのに」
「私はいま余裕があるけど、あの人は忙しそう。でも、何を手伝えるのかわからない」

よくある、こういうモヤモヤ。
たぶんこれは、みんなが自分の抱えているタスクやスケジュールを共有すれば、だいたい解決する。

共有できるカレンダーに入れておくとか、定例MTGがあればそういうときに伝えるのも良い。とにかく、自分が今これだけのタスクを抱えていて、こんなスケジュールが入っているよ、と開示しておくこと。

これがきっと、「誰か助けて」とヘルプを求める一歩になり、誰かの「助けてほしい」を受け取るきっかけになる。
そして、「あいつ何か知らんけど忙しそうで声かけづらい」という、他人からの不要なモヤモヤを防ぐことができる。

結局、なんだかお互いよくわからないのがモヤモヤするんだよな。
状況がわかったら、歩み寄れることもある。

自分の仕事を他の人もできるように動いておく

組織ではたらく、一番のメリット。
「いつでも自分の代わりはいるから、休んでも大丈夫」ってこと。

いろんなことを任されて、一生懸命やっていると、そのことを忘れてしまいがち。自分が休んだら仕事回らない…と思っても、たいていなんとかなる。ゆっくり休んだほうが良いよ。

…と、わかっているつもりでもやっぱり不安なもので。
日頃から、「自分しか知らない仕事」がないように動いておけば大丈夫。
『そんなことわかってます。でも、人に教える?マニュアルを作る?そんなヒマあるわけない!』という人は、先輩とか上司にちゃんと言ったほうが良い。
「自分はなんとかしようとして、周りにも声をかけた」って事実は、いざ本当に休まなきゃいけないとき、少しの救いになるかもしれない。

『誰が休んでも仕事が回る。帰ってこられる環境を普段から作っておくこと。それが職場におけるリスク管理』
『リスク管理って誰の仕事?』
『プロジェクトリーダーじゃないですか?』

ドラマ「逃げ恥」でこんな名シーンもあったよね



結局のところ、組織って他人の集まりだ。

「仕事の話」の多くは「人の話」になってしまう。帰って家族と話すのは、笑い話も愚痴も、やっぱり一緒に働く人のことばかりだった。

いったん一人になりたくて、会社員辞めたんだけど。
そうなったら私は、家族に何の話をするんだろう?

んー、ちょっとだけ、寂しいかもしれない。

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