見出し画像

目新しいか?

#消費行動 #EC #ファッション #アパレル

モノからコトの変化は新しい事なのか?

最近よく言われる消費行動の変化
モノからコトへ。よく耳にするかと思われるが、これは新しい事なのか?と疑問を覚える。
何故疑問に覚えるかというと、僕は消費行動は一周して戻ったと思うからだ。
モノ→コトではなく
コト→モノ→コトに戻ったのではないかと考える。
消費行動がコトからモノになったのはネット通販ができてから、商品をダイレクトに変える時代になった事で生まれた消費行動なんじゃないかと。

実際にネット通販が誕生する前は僕たちはコトに対して消費していた。
幼少期のころ、スーパーファミコンブームだった。
当時はソフトの価格も9800円とかなり高価な物でそんなに容易く手に入れる事が出来ない代物だった。ましてや小学生の僕には自分で買うことはできない。
それを親に発売日前にコロコロコミック等の雑誌で話題のソフトの情報を知り、親に懇願する。泣きながら駄々をこねる。
この行動から僕のコトへの消費は始まっている。そこからなんとか親を納得させ、発売日におもちゃ屋さんに親と一緒に朝早く並び、整理券を握りしめ順番を待つ。
そして手に入ったスーパーファミコンのソフトは宝物と化す。友達もそのソフトを見て目を輝かせ、一瞬でもクラスの人気者へとスターダムにのし上がる。そのソフトという物と一時のクラスの人気者という体験=9800円なのだ。

この消費行動とモノへの付加価値のサイクルが回ったのだと思っており、今更目新しいものではないような気がする。
そしてネット通販はその消費行動と付加価値の足し算を取っ払った物だと。
それがモノの消費。ネット通販で買える今、モノの価値はどんどん下がってる。
逆を言えば、なかなか手に入らないものに関しては、びっくりするくらいのプレミアムな価格が付く。この消費行動がまた正しい基準に戻っているだけだと僕は思う。
結局オンライン時代でも大切なのはオフラインと言われる。
かっこよく言ってるが、要は現場だ。現場で何を起こすかが大切。その起こした何かをお客に共有できるか。そして共感させるかが今の小売りではとても大切だ。
最近オンライン業界では不思議な単語がいっぱいだけれども、要は全ては現場で、リアルは切っても切れないっていう事なのかもしれない。オンラインですべて簡潔することは、やはり人間は何か物足りなくなるんだ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?