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土と草

雑草を無くすために
種をつけてしまう前に
ひたすら抜いていくのは
とても大変だし
あんまりかしこいことじゃない

雑草はなぜ生えているのかを考えてごらん

植物には使命があってね
その一つが大地を浄化することなんだ
昔の通知表のように
5段階に分かれているとしたら
1の状態の土を2にする植物がいて
3の状態の土を4にする植物がいる
それぞれが必要とされているところで発芽して
それぞれがひっそりと
使命を果たしているんだ

自分が必要とされているところまで
種は移動しているのかって?

違う違う

元々ありとあらゆる莫大な種類の小さな小さな種が
あらゆる場所に降り積もっている

そしてそこで

そこの土が一番必要としていることをしてくれる植物だけが
硬い殻に亀裂をいれて
下に下に根を伸ばし
空を切り裂き葉を広げるんだよ

発芽しなかった種はリンの塊だからね
その植物の栄養になるんだ
無駄なことは何一つなく
全ての動きが意味を持っている
種をつける前に排除しようとするのは
解決につながっていないことがわかるよね

だから

あると困る雑草があって
無くしたいなら土を良くすることだ
良くなればなるほど
背が低く柔らかい
優しい草が増えてくるから

それは時間をかけなければならないけれど
こっちのほうにしか出口はないよ

みな自ら然らしむる
完全絶妙
自然を知るのは面白い

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